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二章
110、監視 ☆
しおりを挟む対話多めの微エロ注意!
ほぼ説明回です。
ー ー ー ー ー
俺は2人のガリアを何度も何度も交互に見て、どちらも触れられている感覚がある事に困惑していた。
そのせいで怒りは少しずつ恐怖へと変わり、震えそうになる俺にガリアは言ったのだ。
「どうして俺が2人いるのか教えてあげようか。それはね、俺がデオを愛する気持ちを表現するには、俺一人だけじゃ足りないと思ったからなんだ。それに現実では難しい事も、夢なら簡単に叶えられるからね。そう思って俺を増やしてみたのだけど、どうだろうか?」
「どうって、どう考えてもおかしいだろ。まさか2人で俺を犯すつもりなのか!?」
「2人?それだけではないよ、俺も含めて最大で7人までこの世界に生み出せる事がわかったからね。毎日一人ずつ増やして、丁度1週間の7日目でリセットする。そして次の週からは、また1人から始めて増やしていけばこれでマンネリもしない筈さ。それに俺が沢山いれば、デオもいっぱい気持ちよくなれるからね」
それはつまり、最大で7人のガリアに俺は犯されるという事なのか……?
どうしたらそんな恐ろしい事が考えられるのかと、俺は恐怖で体が震えていた。
「いや、そういう問題じゃ……」
「ごめんよデオ、名残惜しいけどそろそろ本当に時間なんだ。だから後はそこの俺に全て任せるから。本体ではないけど、俺と記憶は共有しているからデオを沢山の喜ばせてくれるはずさ」
「ま、待て……ぁあっ、いきなり抜くなよっ!」
ガリアは俺の中からズルリと男根を抜くと、名残惜しそうに軽くキスを落としベッドから降りたのだ。
俺はガリアを追いかけたかったのに、後ろにいるガリアにギュッと抱きしめられてしまい、全く動く事ができなかった。
「デオ、また夜に会いに来るよ。そのときは二人で可愛がってあげるから、楽しみに待っていてくれ」
「ガリア、待て!俺をこの世界から出せ!!」
伸ばした手は届くわけもなく、ガリアは普通に扉から出て行った。きっとガリアはこの部屋を出た事で、目を覚ましたのだろう。
それなのに俺は寝たままで……しかもずっとここにいたら、いつか本当にウルの事を忘れてしまうかもしれないのだ。
それだけは絶対に死んでも嫌だった。
だから俺はここから出る方法を考えたいのに、つねにガリアの目があるため怪しい動きはできない。
くそっ……ここを出る方法を考える前に、まずはこのガリアをどうにかしないと駄目か……。
そんな事を考えていると、突然後ろにいるガリアが俺の耳元で囁いたのだ。
「デオは今、一体何を考えていたのかな?」
「っ!?」
驚いた俺は体をピクッと振るわせてしまう。
「もしかして、ここから出ようなんて考えていたのなら……そうだな、やはりお仕置きが必要だと思うのだけど?」
「ち、違う!?俺は別に!」
どうしてバレたのかわかないが、このままお仕置きされるわけにはいかない。
そう思っても俺の体はガリアに抱きしめられてる為、動かす事もできなかった。
「嘘は駄目さ。今の俺にはデオの事が全てわかるんだ。だからデオが嘘をつく度にペナルティーをつける事にするよ」
「いや、ちょっと待て!どうして俺を持ち上げるんだ!?」
突然ガリアに持ち上げられた俺は、ほぼ抵抗する事もできずにベッドから部屋の真ん中へと移動させられていた。
部屋の天井を良く見ると、上からいくつか拘束具が垂れ下がっている事に気がついてしまい、俺は恐怖で震えてしまう。
それなのにガリアは俺の手をひとまとめにすると、天井から吊るされた紐を一つ手繰り寄せながら言った。
「本当は縛り付けるなんて余りしたくないのだけど、これはデオが嘘をついたペナルティだから仕方がないのさ。だからもうこんな事をしなくても済むように、これからは嘘をつかないと約束してくれるよね?」
「くっ、わかったから今すぐに離せよ……!」
「今日は駄目だよ。デオにはちゃんと自分のした事が悪い事だと、わかってもらわないといけないからね」
そしてガリアは手に持っているベルトの拘束具を、俺の腕にぐるぐると巻きつける。
しかも吊るされた位置が少し高いせいなのか、今の俺は爪先で立つ事しか出来ない。
そんな俺を正面から見ているガリアは、満足そうに笑みを浮かべていた。
「とてもいい格好だよデオ。しかしデオは俺がガリア本体ではないから不服そうに見えるね……。でも大丈夫、俺は本体と記憶を共有しているからデオを愛している気持ちは一緒なんだ。それにお仕置きと言っても全て愛のあるものだから、安心して俺に身を任せていいんだよ?」
「やめろ、今すぐに拘束を外せよ……」
「やめろと言われても……デオはエッチが大好きなのだから、気持ちよくてもっと欲しいとすぐ善がるようになる筈さ。その為の準備もすぐに終わらせるから、待っててくれるかな?」
そう言うとガリアは魔法陣をいくつか展開した。
そしてガリアの指に合わせて、床から俺の尻に向けて何かが迫り上がって来るのがわかった。
「俺に、何をした……?」
「デオには素敵な魔法をかけてあげたんだよ。これは現実世界では使えない魔法だから、デオがどうなるか楽しみだ。それとお尻の穴にも既に何か当たっているのがわかるかい?」
魔法については、今のところ何かされた感じはしない……だけど床から真っ直ぐ伸びているイボイボのついた棒は、俺を自由に動けないようにする為なのか、先端が少しだけ尻の穴に入っているせいでムズムズしてしまう。
「なんでこんな中途半端なんだ……?」
「それはね、デオを爪先立ちさせているのに関係しているのだけど、実際に体感してみればすぐにわかるよ」
「……え?」
ガリアが指を軽く振った瞬間、俺を吊っていた紐が緩くなった。
そのせいで、突然重力がかかり体を支えるものが爪先だけになってしまった俺は、尻の穴がイボイボを飲み込んでしまいそうになるのをどうにか踏ん張って耐えていた。
そしてその棒が中途半端な理由を体で理解した俺は、サアっと血の気が引いたのだった。
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