毎秒告白したい溺愛王子と、悪女になりたくないエイミーの激おこツッコミ劇場

ゆきぶた

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友達との作戦会議1

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「エイミ~!僕は君のことぐぅわぁっ!!!!」

 その告白まったぁぁああーーー!!!
 今、私は告白されるわけにはいかないの!
 だから咄嗟に殿下の口を手で塞いだ事をお許しください!!

「殿下!!きょ、今日も元気でいらっしゃるようで、喜ばしい限りですね!!!!」

 そして殿下には隙を与えないように、今は話しかけるしかないの!
 何故なら今、私の横には親友であるユリア様がいるからよ!!それに優雅なティータイム中なので邪魔されるわけにはいかないわ!

「あら、殿下?」

 ユリア様は私と違ってとても美しいのに、首を傾げたせいでその赤い髪が少し乱れてしまったじゃない!
 それも紫の宝石のような瞳を見開いて……でも美人だからその姿もさまになってるわ!
 流石ユリア様ね!!

「ユリア様はお気になさらず!殿下は少し体調が悪いそうなので……」
「エイミーちゃん、そんなこと気にしないでいいのよ……?殿下がエイミーちゃんの事好きなのは私知ってるじゃない?」
「知ってるから嫌なのよ!!!!!」

 って、そんな事言ってる間に殿下が苦しそう!
 このままじゃ殿下が死んじゃうわ!!
 とにかく手を離しましょう。


「ふぅ、僕の危機を救ってくれるなんて流石はエイミーだね。君は僕の元に舞い降りたエンジェル」
「いや、殿下を殺そうとしたのエイミーちゃんですけど?」
「…………そういうお茶目なところも可愛いよね」
「…………」

 誰がエンジェルよ!!しかも私は別に殺そうとしてないわ!!それにその無言は何なのよ!!
 とか、もう色々とツッコミが足りないわ!
 だからこの二人が揃うと嫌なのよ!!

「あぁ、ユリア嬢いたのか気がつかなかった」
「ほほほほ……、殿下は面白い事を仰いますね。今喋っていたではありませんか」
「…………」

 何なのその無言怖っ!!!!

「ああ、申し遅れました。ユリア・ソベリアです」
「知っているよ、ソベリア伯爵の令嬢さんだよね。今日で僕と出会うのは15回目じゃないかな?」
「え、怖っ……エイミーちゃんこの人、変態よ」
「知ってるわよ!!!!」
「えぇ!僕、変態じゃないよ?」
「どの口が言うのですか!!!?」

 普通の人は誰に何回会ったかなんて覚えていないわよ!
 でも、もしかすると殿下は私に会った回数も覚えてたりするのかしら……え、怖?


「とにかく。殿下、エイミーちゃんは今私とお茶を楽しんでいるのです。邪魔をしないで頂けますか?」
「いや、邪魔をしようとしたわけじゃ……ただ楽しそうな顔が見えたから嬉しくなっちゃって、告白しようと思っただけなんだ」
「告白の基準がわからないんですけど!!??」
「はぁ、嬉しくなっちゃったなら仕方がありませんね、エイミーちゃんはこんなにも可愛いのですから……」

 仕方なくないし、可愛くもないんだけど!!!?
 二人とも目悪くない?大丈夫??

「私はユリア様のが可愛いと思うのですが……」
「まぁ、エイミーちゃんはなんて優しい子なのかしら!さぁ、殿下に私との仲の良さを見せつけてやりましょう!!」
「ぐぬぬ……僕は別に羨ましくなんてないからな!ユリア嬢、次会うときまでに僕とエイミーの仲の良さに歯痒い思いをするがいい!!」
「凄い悪役みたいな台詞ですよ!!?」

 それに、殿下と仲良くなる日は二度と来ないと思います。それは流石に可哀想だから言うのはやめてあげますね?


「今はそんな事よりも、エイミーはちゃんとこの間の約束はおぼえてるね?」
「もちろんです」

 ちゃんと覚えていますとも!
 確か卒業式までにという約束の他に、私はもう一つ約束をしたのよね。
 それは殿下と、一日一回話す時間をつくること。
 これさえ守れば、前みたいにあんな大勢の前で告白するなんて事はしないと約束してしてくれた。
 それに私は殿下の事を好きになるなんてあり得ないのだから、私はその時間を我慢すれば良いだけなのよね。

「なら、よかった。本当は名残惜しいけど僕はもう行かないといけないから……エイミー、じゃあまた後で!」

 ようやく殿下がいなくなってくれたわ。
 さぁ、ティータイムの続き……。

「ゆ、ユリア様!!?なんでそんな顔を??」

 そんなジト目で見られる意味がわかりませんよ!
 いや、もしかして今の最後のやりとり?
 確かに前までの私ならあんなの全部断っていたものね、ユリア様からしたら不思議に決まってるじゃない!

「ふーん、エイミーちゃん。放課後に密会なの?」
「みみみみみ、密会!!!!?そんなんじゃなありません!!」
「あらそうなの、面白そうなのに残念だわ~。じゃあ、あの殿下に何か脅されのかしら?」
「ギクぅぅ!!!」
「じゃあ、話してくれるわよね?私たち親友だもの」

 そう言われたら仕方なくですが、私はユリア様に以前殿下とした約束をしっかりと伝えましたとも!
 だって、私とユリア様は親友ですからね。信頼度が殿下とは違うんですから!!


「殿下ったら最低な男ね」
「本当そう思いますよね!!」
「でもこれから、エイミーちゃんはどうするつもりなのかしら?」
「私は前と同じように殿下に嫌われるために頑張るつもりです。なのでユリア様には申し訳ないですが、今日もあれを開きましょう!!」
「あれね……」

 そう、『殿下に嫌われよう作戦!の会』を開催するしかないのです!!


 それなのにこうして話し合った内容は、いつも通り今日も成功しなかったのです。

「ユリア様!また、失敗しました!!」
「あらあら、私は楽しいからいいけどエイミーちゃんは大変ね」

 ……ユリア様、もしかして私で遊んでいないかしら?
 いえ、きっと気のせいよ!だってユリア様は親友ですから、信頼度が断然誰かさんとは違うのですものね!
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