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パーティー3
しおりを挟むせっかくの憧れである、この卒業パーティーに来たているのに、なんで私がこんな目に合わないといけないのよ!!
もう、やけ食いしちゃいますからね……。
「エイミーちゃん、ちょっと食べすぎじゃ無いかしら?」
「ユリア様、止めないで下さい。私ご飯しか楽しめるものがないのです!だから、ちょっとおかわりしてきますね」
この会場は立食形式だから、基本一口サイズの物を軽く食べるぐらいなのよね。でも私は会場の端に備え付けてある椅子とテーブルに座って、優雅にやけ食いをしていたのよ。
でも皆一口サイズなのだもの、私には全然足りないわ!!
それでせっかく取りに来たのに、さっきから殿下のウワサばかり聞こえるんですけど!?
凄い聞きたくないのに耳に入ってくるわ!
「殿下の想い人がこの会場にいるらしわよ……」
「え、ここに意中の相手が!?」
「殿下は婚約者がいるのにそれは本当なの?」
「えぇ~、あの殿下に想われるなんて羨ましいわぁ~!一体誰なのかしら?」
や、やめて~~!!!!
自意識過剰じゃないけど、ウワサの相手って私じゃない!?
それなのに、突然その中の令嬢がこっち見て話しかけてきたんですけどー!!
「あら、そこのあなたは、殿下の相手について何か知ってまして?」
「しりません!!!」
私だけど私じゃないというか、認めてないからセーフだから!!
「なんでもウワサでは金髪に桃色の瞳をもった、それはもう美しい令嬢なんですって~」
「まあ、そんな人この学園にいたかしら?」
「へ、へぇ~」
ソウナンデスネ~。って一緒にウワサに混じってる場合じゃないわよ!
でも、ウワサの相手が本当に全くの別人になっているのは本当みたいね……。
でもこれで私とバレでもしたら、ウワサと全然違わ!!!って大ブーイングになったりしないかしら……いやいや、その前にバレないから大丈夫なはず!!
とにかく、またウワサ話に巻き込まれないように早くここから……!
「「「「キャァーーーーーー!!!!」」」」
え?何事???
「殿下よ!殿下がお戻りだわ!!」
「殿下!!本当だわ!」
「私が先に殿下のところにいくわ!」
「いえ、私よ!!」
えぇ!?殿下って本当に人気だったの……?
横にいた令嬢達も一目散に殿下のところにいってしまったわね。
って、ちょっとまって!!私の後ろから凄い令嬢の圧が!お、押さないで……私はそっちに行きたくないんです!!
助けてーーー!!そうだ、ユリア様!って、なんで呑気に手を振ってるんですか!?
絶対あの人また楽しんでるよ!!?
「皆さん、待たせてしまってすみません。実は先程フィアを送ってきたところなんです」
「そうでしたの~」
「流石殿下、婚約者様にもとてもお優しいのですね~」
殿下を取り巻く令嬢の圧が怖いわ……!
それにしても婚約者様は帰ったのね。
って、よく見たら殿下こっちをさっきからチラチラと見てない!!?
何してんのよあの人!?本当ありえないわよ、こっちみんな!!!
それよりも、早くここを抜け出さないと……。
いえ、そうだわ!殿下の視線を掻い潜るために、令嬢方を壁にして……よいしょっと、ふぅ、抜け出せたわ!!
はぁ、本当にパワーがやばかったわ……。
それにしても、もし殿下のお相手になったとしたらこの人達に勝たないといけないなんて、そんなの私には絶対に無理だわ!!考えるのも嫌よ!
しかも、さっきのに巻き込まれたせいでせっかく新しくしたドレスがよれよれになっちゃったわ……。
「ちょっと、そこのあなた……」
「はい?」
今度は何!?って、げぇ!!少し紫がかった茶色のサラサラストレートに、美しい金色の瞳は!!同じクラスメイトだったスザナ・エリミナル侯爵令嬢!!?
私のクラスでトップに君臨していたスザナ様が一体何の用なのよ!?
しかも私、その取り巻きに囲まれてない!!?
「エイミーさん、あなた……」
ひ、ヒィっ!近づいてこないで!なんなの、地味だからいじめ、いじめなの!?
「リボンが曲がってましてよ?」
「へ、へ?」
「学生だけのパーティーと言えども、気を抜いてはいけませんわ。同じクラスの方が恥ずかしい思いをするところは見たくありませんからね」
この人……滅茶苦茶いい人だーーー!!!
「待った君達!!彼女を囲んで何をしているんだ?」
ででで、殿下ーーー!!!何でここで来ちゃったの!?それに殿下を囲んでた令嬢達は……って殿下の後ろにいるーー!!??
こんな大所帯で、私を気にしてるところがバレたら、今度こそ人生が終わる!!
バイバイ私、来世で頑張ろう……。
「あら、殿下じゃございませんか?私はエイミーさんのリボンを親切になおしてあげただけでしてよ?」
「そ、そうなのか……?」
「まぁ、殿下ったらこんなに地味な女性にまでお優しいのですね」
凄い地味って言われたけど、ナイスフォローですスザナ様!!!
あとは殿下が余計なこと言わなければ……。
「え……いや、そうだな。特に何もないならいいのだ。邪魔をした、すまない」
そうだそうだ、邪魔だから早くどっか行ってくださいよ。そしてこっちをチラチラ見るな!!
「それで、殿下はもしや私に会いに来たのではないですか?」
「え、いや……」
「では、一緒にあちらに参りましょう。それから、エイミーさんご機嫌よう~!」
殿下は名残惜しそうにこっちを見ないで!!
それに、スザナ様は私にウィンクをして去っていったのだけど、まさか……バレてる!?
こうして、気の抜けない卒業パーティーは幕を下ろしました。
そして、波乱の予感がする新学期がもうすぐ始まりそうなので、私は嫌です!!
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