毎秒告白したい溺愛王子と、悪女になりたくないエイミーの激おこツッコミ劇場

ゆきぶた

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結婚式阻止?1

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 ああああ……ついにこの日が来てしまったわ!
 どうしてこうなってしまったのかよくわからないけど、今日はアルロスと私の結婚式なのだけど?
 いや本当、どうしたらそうなるのよ!!ってレベルでおかしいわ?
 しかも家族の中で私のこの結婚に反対したのは、弟しかいないってどういう事なのよ??


「エイミー、今日という日をついに迎えられて僕は嬉しいぞ。それにこんなカッコいい僕を見たらエイミーは今度こそ僕に惚れるにきまってるよな!」
「いや、なんでよ!?言っておくけど、どれほどアルロスが真っ白なタキシードをカッコよく着こなしたとしても、私はアルロスを好きにはならないわよ?」
「何故だ?僕には今のエイミーが何故かとても可愛くみえて仕方がないのに……」

 何故って……それはどう考えても今の私がウェディングドレスを着て、綺麗に化粧までして貰ってるからに決まってるわよね??
 だから可愛く見えるのはその効果なだけよ……。

「そうかわかったぞ!挙式が終わったらその格好のまま、ベッドに向かおう!」
「なんでよ、流石に早急すぎるわよ!?」
「だって新婚初日はそのままベッドインすると僕は親戚に教えてもらったんだぞ?」

 こんなこと言ってるけど、絶対アルロスはベッドで何をするか知らないやつだわ!?
 いや、私だって詳しくは知らないけど……。
 でもこのままだと本当にアルロスと結婚しちゃうわ……。どうするのよエイミーこれは本当に大ピンチよ!?

「アルロス、ワタクシが来ましたわよ!」

 突然扉が勢いよく開いて驚いたけど、この声は……?

「フィーリア様!」
「フィア様!?」

 まさか、これは天からの助けかしら……。
 でもフィア様の事だから、アルロスの味方かしれないのよね……?

「二人とも結婚おめでとうなのですわ!」
「フィーリア様、祝いに来て頂いてありがとうございます」
「そんなの当たり前の事でしてよ?それよりアルロス、ご両親が少し打ち合せをしたい事があるそうで呼んで来て欲しいと言われたのですわ!」
「え、親が……?僕、少し見てきます」

 なんだか今の、アルロスが部屋を出て行くようにフィア様がわざと誘導したように見えたけど、まさか……?

「フィア様!!」
「エイミー様、良かったですわ!ようやく会う事が出来ましたわね」
「私、このままアルロスと結婚してしまうことになるのでしょうか?」
「安心して下さいまし、それはワタクシが絶対に阻止してみせますわ。そのためにはまずアルロスを騙す事が大切ですのよ?」

 よかった、思った通りフィア様は私を助けに来てくれたのだわ。

「それで、私は何を……?」
「不思議な踊りを踊ってくださいまし」
「え!?」

 何で!?私が踊るの?まさか不思議な踊りでアルロスを惹きつけろと言うこと??

「今のは勿論嘘ですわよ?もしかして本気にしまして?ワタクシ場を和ませようとしたのだけど、失敗してしまったようですわね」
「そ、そうなんですね。でも確かに緊張は少しほぐれた気がします!」
「エイミー様……咄嗟にフォローまで入れてくれるなんて、何という天使……ウェディングドレスのせいでそのまま飛び立ちそうですわね!」

 天使じゃないわよ!!?それに飛べるわけがないですからね!?
 そう言いたいのに、フィア様はニッコリ笑顔で言うから言い返せないわ……。

「それで、私はどうしたらいいのですか?」
「エイミー様は本当にそのままでいいのですわ。逆に変な事をして怪しまれるわけにはいきませんのよ?」
「そ、そうですね」
「それでここからが本当に伝えたい話ですわ」

 フィア様は私に何かを手渡した。

「これはもしもの場合の魔法防御アイテムと、回復アイテムと、それから御守りですわ!」

 御守り?凄い次から次へとアイテムが出てくるわね。って、そろそろ私の手にはおさまらないような……。

「いや、どれだけでてくるんですか!?凄いアイテムの山なんですけど!……まさか、ここで戦いでも起きるのですか?」
「よく聞いてくださいませエイミー様、式が始まって少ししたらこの敷地内で爆発騒ぎがおきますわ。それが作戦決行の合図ですので、エイミー様は出口に向かってひたすら走ってくださいまし」

 それって、式場から私一人で逃げろって事!?そんな無茶な!!

「流石に私一人では魔法使いだらけのこの場所から逃げ切れませんよ?もしかしてそのためのアイテムだったりしませんよね、これ!?」
「違いますわよ、ちゃんとすぐに最強のお迎えが来ますわ」
「最強のお迎え……?でもその方がどれだけ強くてもここの包囲網を抜け出せるのですか?」

 例え式場から出られたとしても、このラミュー侯爵家の敷地から出る事は流石に難しいはずだわ。
 一体どうするのかしら……?

「安心して下さいまし、そのためにワタクシは今日まで下準備をしてきましたのよ?」
「フィア様……」
「ワタクシも、アルロスが突然こんな行動に出るなんて思っておりませんでしたから、少しは責任を感じでおりますのよ……だから、申し訳なかったですわ!」
「そんな、頭を下げないで下さい!」

 確かにフィア様のせいっていうのはほんの少しあるかもしれないけど、一番意味わからないのはアルロスだからね?
 そう思ったらなんだかイライラしてきたわ……もう、私は絶対にここから抜けだして見せるんだから!

「フィア様、絶対に作戦成功させましょうね!」
「……ええ、そうですわね。それにワタクシに任せて頂ければこんなの楽勝ですわよ!」
「フィア様……私、信じてますから!」


 こうして怒涛の結婚式は始まろうとしていたわ。
 そして戻ってきたアルロスには怪しまれないよう気をつけながら、私はそのときがくるのをひたすら待つことにしたの。
 そうよ。私は絶対にアルロスと結婚なんてしないんだから……!!
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