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滅びし水晶の惑星
デバイスの差
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現在、最優先で作業しているのはベース22の改良。
具体的にいうと、移動速度の向上だ。
ベース22の移動速度が遅すぎる。
このままだと、イドに到達するのに多くの時間を要する。
ベース22の移動速度が遅い理由はステルスモードに入っているからだ。
宇宙に漂う石など引き寄せ、それを纏って小惑星に擬態している。
レーダーにも映りづらくなるため、このモードに入ったベース22には容易に発見はできない。
ステルスモードには当然欠点がある。
維持に多くのエネルギーを使ってしまうのだ。
ベース内へのエネルギー供給に不足が出るほどじゃないけど、推進力に回せるエネルギーが減るため、速度が大幅に落ちてしまう。
かと言って、ステルスモードを解くつもりはない。
解いてしまうと、モンスターに発見される危険が高くなるからだ
宇宙ではモンスターはまだ確認されていない。
あくまで発見されていないだけ、存在している可能性は高い。
宇宙は地上よりも遥かに過酷な環境だ。
そんな環境でも生きられるモンスターは地上のモンスターよりも遥かに強大に違いない。
今の戦力での遭遇は絶対に避けるべきだ。
推進力の強化は難しいことではない。
推進器を増設すればいいだけだ。
使用するのはライフストリーム式の物。
推進剤がいらないし、熱や音なども小さいから、最適だった。
時間が惜しかったので、進行方向の逆側に適当に取り付ける。
また今度、余裕ができたらちゃんと付ける。
ベース22の管理も加わったため、僕の負担は激増していた。
楽しいけど、忙しすぎる。
作業ロボも22機に増えているが、全然足りてはいない。
あと倍はいないとつらい。
コネコも整備技術を習得しているが、彼には素材開発に専念してもらっておいた方がいい。
イドで作業ロボを追加購入する予定だし、整備を担当しているリコリスさんと弟のメービ君も加わる。
それまでの辛抱だ。
ガーディフォース、紅霞の修理はもうすぐ終わる。
変異シルフィードが与えたダメージは根深く、修理に時間が掛かってしまった。
しかし、ジルコニアはまだだったりする。
今、ジルコニアはセクション1のパワードアーマー格納庫に預けてある。
あそこにはパワードアーマー運用のための装置が少しだけ残されていた。
だけど、その全部壊れている。無事な物は生き残った人たちが持って行ったんだろう。
ズールを倒した直後は資材も技術がなかったので、諦めざる負えなかったが、今はギングのトートがあり、資材も揃っている。今なら修理できるかもしれない。
もし、修理出来たら、ジルコニアの整備が大分楽になるはずだ。
ガーディフォースと紅霞はヴィンディス以外の惑星でも性能は低下しない。
環境の変化に対応できるように設計しているのだ。
問題なのはヴィニアちゃんのテンペスト。
ファルシュはヴィンディスでの稼働を前提としているため、他の星では大幅に弱体化してしまう。
ファルシュは風を最大限に活用しているため、他の惑星の環境ではその性能を発揮できないからだ。
ヴィニアちゃんもシステム・アトモスフィアを取得しているが、システムで起こせる風ではカバーし切れない。
今のままでは戦闘は難しい。
FAFの予備ブースターを取り付けて、推力を補ってはみたけど、これじゃあ急場しのぎにしかならない。
シミュレーターに急場しのぎテンペストを登録したら、ヴィニアちゃんの居場所は展望台からシミュレーターに変わった。
機体を操縦していると気が晴れるみたいで、明るさを取り戻していた。
元気になって本当に良かった。
シミュレーターのフィールドの設定をヴィンディスではなく、他惑星を想定した物になっている。
実際に行ったことはないから推定になるが、やらないよりは良いだろう。
機体の性能低下と環境に不慣れだったこともあって、ヴィニアちゃん相手に初めて勝ち越すことできた。
でも、次の機会では全敗。ひとときの幸せだった。
パイロットとしての力量に圧倒的な差がある上に、スキルレベルの差も大きい。
こちらの手の内もバレているから、勝てなくて当たり前だ。
僕とヴィニアちゃんのスキルレベルの差は埋まることはない。
デバイスの仕様が違うのだ。
NPCとプレイヤーのデバイスはほとんど同じ。
称号やスキルの効果も変わらない。
違いは掲示板がないこと。
それと取得スキルを選択できないことだ。
NPCのデバイスは所持者のこれまでの行動からSPPを勝手に消費し、スキルを取得していく。
自由度が低い代わりに、スキルの成長速度や取得に必要ポイントはNPCのデバイスの方が優れている。
一長一短だ。
ヴィニアちゃんのスキル構成を一度見せてもらったことがあるんだけど、彼女のスキル構成は戦闘寄り。
開発や整備などの後方支援系のスキルは一つも取得していない。
取得している戦闘スキルは基礎を卒業していた。
さすがは近衛隊、プレイヤーとはレベルが違う。
具体的にいうと、移動速度の向上だ。
ベース22の移動速度が遅すぎる。
このままだと、イドに到達するのに多くの時間を要する。
ベース22の移動速度が遅い理由はステルスモードに入っているからだ。
宇宙に漂う石など引き寄せ、それを纏って小惑星に擬態している。
レーダーにも映りづらくなるため、このモードに入ったベース22には容易に発見はできない。
ステルスモードには当然欠点がある。
維持に多くのエネルギーを使ってしまうのだ。
ベース内へのエネルギー供給に不足が出るほどじゃないけど、推進力に回せるエネルギーが減るため、速度が大幅に落ちてしまう。
かと言って、ステルスモードを解くつもりはない。
解いてしまうと、モンスターに発見される危険が高くなるからだ
宇宙ではモンスターはまだ確認されていない。
あくまで発見されていないだけ、存在している可能性は高い。
宇宙は地上よりも遥かに過酷な環境だ。
そんな環境でも生きられるモンスターは地上のモンスターよりも遥かに強大に違いない。
今の戦力での遭遇は絶対に避けるべきだ。
推進力の強化は難しいことではない。
推進器を増設すればいいだけだ。
使用するのはライフストリーム式の物。
推進剤がいらないし、熱や音なども小さいから、最適だった。
時間が惜しかったので、進行方向の逆側に適当に取り付ける。
また今度、余裕ができたらちゃんと付ける。
ベース22の管理も加わったため、僕の負担は激増していた。
楽しいけど、忙しすぎる。
作業ロボも22機に増えているが、全然足りてはいない。
あと倍はいないとつらい。
コネコも整備技術を習得しているが、彼には素材開発に専念してもらっておいた方がいい。
イドで作業ロボを追加購入する予定だし、整備を担当しているリコリスさんと弟のメービ君も加わる。
それまでの辛抱だ。
ガーディフォース、紅霞の修理はもうすぐ終わる。
変異シルフィードが与えたダメージは根深く、修理に時間が掛かってしまった。
しかし、ジルコニアはまだだったりする。
今、ジルコニアはセクション1のパワードアーマー格納庫に預けてある。
あそこにはパワードアーマー運用のための装置が少しだけ残されていた。
だけど、その全部壊れている。無事な物は生き残った人たちが持って行ったんだろう。
ズールを倒した直後は資材も技術がなかったので、諦めざる負えなかったが、今はギングのトートがあり、資材も揃っている。今なら修理できるかもしれない。
もし、修理出来たら、ジルコニアの整備が大分楽になるはずだ。
ガーディフォースと紅霞はヴィンディス以外の惑星でも性能は低下しない。
環境の変化に対応できるように設計しているのだ。
問題なのはヴィニアちゃんのテンペスト。
ファルシュはヴィンディスでの稼働を前提としているため、他の星では大幅に弱体化してしまう。
ファルシュは風を最大限に活用しているため、他の惑星の環境ではその性能を発揮できないからだ。
ヴィニアちゃんもシステム・アトモスフィアを取得しているが、システムで起こせる風ではカバーし切れない。
今のままでは戦闘は難しい。
FAFの予備ブースターを取り付けて、推力を補ってはみたけど、これじゃあ急場しのぎにしかならない。
シミュレーターに急場しのぎテンペストを登録したら、ヴィニアちゃんの居場所は展望台からシミュレーターに変わった。
機体を操縦していると気が晴れるみたいで、明るさを取り戻していた。
元気になって本当に良かった。
シミュレーターのフィールドの設定をヴィンディスではなく、他惑星を想定した物になっている。
実際に行ったことはないから推定になるが、やらないよりは良いだろう。
機体の性能低下と環境に不慣れだったこともあって、ヴィニアちゃん相手に初めて勝ち越すことできた。
でも、次の機会では全敗。ひとときの幸せだった。
パイロットとしての力量に圧倒的な差がある上に、スキルレベルの差も大きい。
こちらの手の内もバレているから、勝てなくて当たり前だ。
僕とヴィニアちゃんのスキルレベルの差は埋まることはない。
デバイスの仕様が違うのだ。
NPCとプレイヤーのデバイスはほとんど同じ。
称号やスキルの効果も変わらない。
違いは掲示板がないこと。
それと取得スキルを選択できないことだ。
NPCのデバイスは所持者のこれまでの行動からSPPを勝手に消費し、スキルを取得していく。
自由度が低い代わりに、スキルの成長速度や取得に必要ポイントはNPCのデバイスの方が優れている。
一長一短だ。
ヴィニアちゃんのスキル構成を一度見せてもらったことがあるんだけど、彼女のスキル構成は戦闘寄り。
開発や整備などの後方支援系のスキルは一つも取得していない。
取得している戦闘スキルは基礎を卒業していた。
さすがは近衛隊、プレイヤーとはレベルが違う。
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