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第一章
謝罪と謝罪
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朝の日差しを受けぬまま目を覚ます。
目の前にはいつもの部屋の天井ではなく、違った天井が見えた。
少しばかりきつい部屋の匂いは寝ぼけている頭には最適だった。
完全に目を覚まし昨夜の事を思い出す。
「こ、腰が。」
起き上がる時に感じた痛みが昨夜の事を現実にさせる。
やっちまった。
頭を抱えながら隣でスヤスヤと眠りこけている男を見る。
いい夢でも見ているのだろうか、顔が緩んでいる。そんな顔に少々苛立ちを憶え顔面を叩く。
途端に起きるこいつはまだ寝ぼけているのか目が半開きで顔をおさえてる。
少しやり過ぎたか。
「起きろ、朝だ。」
今日は土曜日で丁度休みだったので時間は気にしなくて平気だが今時計の針が指すのは10時流石に起きるべき時間だろう。
「………っ!!夢じゃない。」
奴は完全に目を覚ましたかと思うと自分の体を見てその後俺の体を見た。
すると凄い勢いで土下座をしてきた。
「悪い!抑えるつもりだったんだが。強姦、だよな。あ゛ぁ。本当にごめん。なんでもする!慰謝料なら払うし!二度と顔見たくないってんならもう見せない!許してくれ!」
途切れない言葉に固まる。
俺は広隆と同じようにして土下座をした。
「俺もごめん。彼処で無理矢理でも押しのけてれば平気だった。それなのに受け入れたから、強姦じゃない。すぐ薬打たなかったのも悪いし。」
広隆は何を話せばいいか分からないのかどもっている。
それより、そう言って要は鞄から薬を出した。
一日一回飲むフェロモン抑制剤だ。
これを飲めば一日は発情しない。
「なんで俺、発情したんだ…ちゃんと朝飲んだのに。」
要は前日の朝の事を思い出そうと顎に手を乗せ考える。
「耐性がついたんじゃないか?ごく稀にそういう人がいるって、親父が。」
確かに病院の人も言っていた。
Ωのうちの一割の人が薬の飲み続けると耐性がついてしまうと。
「でも、今から行っても薬が新しく出来るのに一週間は最低でもかかるぞ。」
それまでの期間をどうやって過ごせばいい。
今回は夜で、屋内にいる時発情したが。
もし、学校にいる時や屋外にいる時に発情したら何人のαがその場でフェロモンにやられるだろうか。
そして俺はそいつらに……
考えるだけでも恐ろしかった。
「じゃ、学校休んだらどうだ。そこら辺は融通してくれるだろう。」
確かにそうだ。Ωだということは知られているから薬が新しくなるまで行けないといえば休ませてもらえるだろう。政府の方からもその期間のお金はでるらしい。
「今日は送ってやるよ。腰、いてぇんだろ?それにいつ発情するかもわからねぇ。」
広隆のことだ、どうせ嫌と言っても送ってくれるのだろう。
要はよろしくと言い、立ち上がりシャワーを浴びるため風呂に向かった。
風呂に入り体を洗おうとすると突然広隆が入ってきた。
「わり、中の掃除すんの忘れた。」
その言葉の意味はすぐにわかった。
生暖かいのが太ももに伝う。
「貴様……まぁいい、ほら、出てけ。」
「俺も入る。」
広隆は言う事を聞かずそのまま要の背中へ回った。
「俺が掻き出してやろーか?」
片手を腹に回し、もう片方の手で後ろの窪みをつつく。
昨夜のことを思い出し顔を赤く染める要。
窪みが無意識にびくつく。
それにより図に乗った広隆は口角をあげながら指を窪みの中へと進めていく。
ヤり終わったからあまり時間がたっていないせいか、指はすんなりと奥へ進んでいく。
要は小さくだが色っぽい声を出していく。
「やめろって。ほんとに」
良くなる場所をおぼえているのか、その周辺を指でなぞり焦らす。
要の腰は徐々に大きく揺れ始め、声も段々と大きくなる。
「ふ、ざけるなっ!」
これ以上やってしまうとおかしくなると悟った要は力の抜けた体で油断している広隆を押し退けた。
「おっ、気持ちよかったのか?」
図星を突かれ顔を真っ赤にする。
しかし、恥ずかしいし悔しいので絶対に口には出すまいと誓った。
「くそっ、もう触んな!」
捨てた顔をすると広隆はすまそうな顔は一切見せずはっはっはっと声を出して笑い、湯船に浸かった。
「って、なんで出ねぇんだよ!処理するから出てけよ!」
そんなところ見せるほど俺はMじゃない。
俺が怒鳴るも奴は気にせずやれと笑ってくる。
多分こいつは何言っても聞かないだろう。
そう思った要は恥ずかしながらも後ろの処理を済ませた。
やつ?奴はもちろん終始ニヤニヤしていた。
目の前にはいつもの部屋の天井ではなく、違った天井が見えた。
少しばかりきつい部屋の匂いは寝ぼけている頭には最適だった。
完全に目を覚まし昨夜の事を思い出す。
「こ、腰が。」
起き上がる時に感じた痛みが昨夜の事を現実にさせる。
やっちまった。
頭を抱えながら隣でスヤスヤと眠りこけている男を見る。
いい夢でも見ているのだろうか、顔が緩んでいる。そんな顔に少々苛立ちを憶え顔面を叩く。
途端に起きるこいつはまだ寝ぼけているのか目が半開きで顔をおさえてる。
少しやり過ぎたか。
「起きろ、朝だ。」
今日は土曜日で丁度休みだったので時間は気にしなくて平気だが今時計の針が指すのは10時流石に起きるべき時間だろう。
「………っ!!夢じゃない。」
奴は完全に目を覚ましたかと思うと自分の体を見てその後俺の体を見た。
すると凄い勢いで土下座をしてきた。
「悪い!抑えるつもりだったんだが。強姦、だよな。あ゛ぁ。本当にごめん。なんでもする!慰謝料なら払うし!二度と顔見たくないってんならもう見せない!許してくれ!」
途切れない言葉に固まる。
俺は広隆と同じようにして土下座をした。
「俺もごめん。彼処で無理矢理でも押しのけてれば平気だった。それなのに受け入れたから、強姦じゃない。すぐ薬打たなかったのも悪いし。」
広隆は何を話せばいいか分からないのかどもっている。
それより、そう言って要は鞄から薬を出した。
一日一回飲むフェロモン抑制剤だ。
これを飲めば一日は発情しない。
「なんで俺、発情したんだ…ちゃんと朝飲んだのに。」
要は前日の朝の事を思い出そうと顎に手を乗せ考える。
「耐性がついたんじゃないか?ごく稀にそういう人がいるって、親父が。」
確かに病院の人も言っていた。
Ωのうちの一割の人が薬の飲み続けると耐性がついてしまうと。
「でも、今から行っても薬が新しく出来るのに一週間は最低でもかかるぞ。」
それまでの期間をどうやって過ごせばいい。
今回は夜で、屋内にいる時発情したが。
もし、学校にいる時や屋外にいる時に発情したら何人のαがその場でフェロモンにやられるだろうか。
そして俺はそいつらに……
考えるだけでも恐ろしかった。
「じゃ、学校休んだらどうだ。そこら辺は融通してくれるだろう。」
確かにそうだ。Ωだということは知られているから薬が新しくなるまで行けないといえば休ませてもらえるだろう。政府の方からもその期間のお金はでるらしい。
「今日は送ってやるよ。腰、いてぇんだろ?それにいつ発情するかもわからねぇ。」
広隆のことだ、どうせ嫌と言っても送ってくれるのだろう。
要はよろしくと言い、立ち上がりシャワーを浴びるため風呂に向かった。
風呂に入り体を洗おうとすると突然広隆が入ってきた。
「わり、中の掃除すんの忘れた。」
その言葉の意味はすぐにわかった。
生暖かいのが太ももに伝う。
「貴様……まぁいい、ほら、出てけ。」
「俺も入る。」
広隆は言う事を聞かずそのまま要の背中へ回った。
「俺が掻き出してやろーか?」
片手を腹に回し、もう片方の手で後ろの窪みをつつく。
昨夜のことを思い出し顔を赤く染める要。
窪みが無意識にびくつく。
それにより図に乗った広隆は口角をあげながら指を窪みの中へと進めていく。
ヤり終わったからあまり時間がたっていないせいか、指はすんなりと奥へ進んでいく。
要は小さくだが色っぽい声を出していく。
「やめろって。ほんとに」
良くなる場所をおぼえているのか、その周辺を指でなぞり焦らす。
要の腰は徐々に大きく揺れ始め、声も段々と大きくなる。
「ふ、ざけるなっ!」
これ以上やってしまうとおかしくなると悟った要は力の抜けた体で油断している広隆を押し退けた。
「おっ、気持ちよかったのか?」
図星を突かれ顔を真っ赤にする。
しかし、恥ずかしいし悔しいので絶対に口には出すまいと誓った。
「くそっ、もう触んな!」
捨てた顔をすると広隆はすまそうな顔は一切見せずはっはっはっと声を出して笑い、湯船に浸かった。
「って、なんで出ねぇんだよ!処理するから出てけよ!」
そんなところ見せるほど俺はMじゃない。
俺が怒鳴るも奴は気にせずやれと笑ってくる。
多分こいつは何言っても聞かないだろう。
そう思った要は恥ずかしながらも後ろの処理を済ませた。
やつ?奴はもちろん終始ニヤニヤしていた。
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