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第2章【月曜の荒野《夜朧》】
またしても応援が来たみたいだ
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あれからと言うもののやはり勢いに乗ってしまえば破竹の勢いって感じなのかな、長屋を1棟完成させるのにそう時間はかからなかった。
ジグソーパズルは何度か組み立てたことはあるが、やはり立体的なプラモデル……と言うわけではないが上級者向けのような木材で出来たほぼ本物と同等の長屋を、アドバイスはあれど一人で製作できたのは達成感としても充実モノと言える。
記念に1枚撮っておくかな。
それにしても気になるのがあのお城の事だ。
べ、別に玄弥の事を気にしてるわけじゃないっ!!
あくまでもあのお城っ!!
あれも完成したら巨大化させて聖奈が住む住居になるんだろう?
それはそれはとんでもなく立派で、今の聖奈の住居が言っちゃ失礼だがゴミにしか見えな……いや、本当にごめん……あんな朽ちた茅ぶきの小屋だからつい、悪気はないんだ。
どれ程立派なお城に仕上がるかなんて言わなくてもわかる。
何万とも言えるパーツを組み合わせて製作しているのだから。
あとは完成したとしてもそれはごく一部分であり、他のパーツとまた組み合わせて最終的に城の形になるんだが……その作業風景はまさに匠の技そのもの。
プラモデルとかよくわかるわけでもない私がこんなにもつい見とれてしまうほどで、この作業をできるならもっと近くで見ていたい気もするけどやはり話しかけず見るだけにしておいた方がここは懸命な判断だろうね。
だって誰だってそうだろう? と言うか見れば話しかけづらい雰囲気だからなおさらだって。
ん? 門の方から誰か来たぞ?
……って、ピリピリした雰囲気で話しかけたらダメだってば!!
玄弥は怒るとメッチャ怖い……。
「よぉ、玄弥。 追加パーツ持ってきたぜ?」
「あぁ、その辺においておいてくれ。」
何やら男の人らしいがこれまた七刻の人じゃなさそうな雰囲気を醸し出してる。
だって曜力をまったく感じないと言うのがその証拠……あっ!?
…… まさかね。
「ふい~……玄弥も相変わらず一人でアレを組み立てるなんてクレイジーなヤローだ。 おっとすまん。」
おっとすまん、じゃないッ!!
ながら端末は重大な事故を引き起こすから私はあえて避けなかったぞ?
まあ寛大な心の持ち主の私は1度は許そう。
「おー、玄弥の妹さんか? 本当に似てるんだな。」
妹呼ばわりは何か心にモヤモヤっとくるがそこは気にしてはいけない、いけないけどせめてお姉さんといわれた方が私的には大正解だ。
っと、そんなことよりも気さくに話しかけてくれてこちとら大助かり……すこしばかりこちらも聞きたいことがあるが案の定知らない人に声をかけるのは好きじゃなくてね、わかるだろう?
いわゆるコミュ症ってヤツだよ。
ネット上ではたくさんいるから別に珍しいモノでもないがどうにもなぁ……会話が進む要素があればグイグイは行けるけど。
本当、あっちから話しかけてきてくれて助かる。
「まあ似てると言えば似てる。 何せ同一の存在だからな。」
あまりパッと来ないかもしれないが結愛は元々私より背丈が高かったが、とある一件以来自身を分割したためどんどん小さくなったらしいがこの話は他人に話しても理解してくれるのはごく少数と言うのは悲しきかなぁ。
七曜神は普通の神と違って説明が付けにくい成り立ちなんだから。
「っと、とりあえず名刺を渡しておくかな。」
これはどうもご丁寧に、だがあいにく私は返す名刺なんて持ってないから気分を悪くしないでくれ。
とりあえずなになに、【揃物 鍵人】か……。
ん? 彼が誰かって?
そうだな、簡単に言ってしまえば何でも取り扱ってる業者と言えばわかるかな?
カタログで良いものを見つけて彼に注文すれば多少割高にはなるが当日に持ってきてくれるし、組み立てるものがあるならよっぽど難しいものじゃない限りアフターサービス付き無料でやってくれるからきっと玄弥のお墨付きなのさ……【ソロモノ ケント】って男は。
けども彼が誰かなんて初対面言えどそりゃ私だって名前くらいは聞いたことあるさ。
主が思い描く世界そのものは違えど、放ろけど……ね。
簡潔に言うと要するにここは【神様project】の世界で揃物は【オブジェクトproject】の世界軸の登場人物だと言うことさ。
メタい話だが主は自分が製作した世界であれば無理にくっつけてキャラクターそのものも移動させて連れてくる事が可能だが、ここまでするなんてそれほど必死なんだろうな。
とりあえず作業時間もキリの良い時間にさしあたるから、私はオヤツの配給にでも力を貸してやるとするか。
もう指先が痛ければ、細かいパーツの見すぎで目もチカチカするんでね……1つ組み立てれば満足するしとりあえずは組み立てサイドのお仕事からは離脱と行こうじゃないか。
ジグソーパズルは何度か組み立てたことはあるが、やはり立体的なプラモデル……と言うわけではないが上級者向けのような木材で出来たほぼ本物と同等の長屋を、アドバイスはあれど一人で製作できたのは達成感としても充実モノと言える。
記念に1枚撮っておくかな。
それにしても気になるのがあのお城の事だ。
べ、別に玄弥の事を気にしてるわけじゃないっ!!
あくまでもあのお城っ!!
あれも完成したら巨大化させて聖奈が住む住居になるんだろう?
それはそれはとんでもなく立派で、今の聖奈の住居が言っちゃ失礼だがゴミにしか見えな……いや、本当にごめん……あんな朽ちた茅ぶきの小屋だからつい、悪気はないんだ。
どれ程立派なお城に仕上がるかなんて言わなくてもわかる。
何万とも言えるパーツを組み合わせて製作しているのだから。
あとは完成したとしてもそれはごく一部分であり、他のパーツとまた組み合わせて最終的に城の形になるんだが……その作業風景はまさに匠の技そのもの。
プラモデルとかよくわかるわけでもない私がこんなにもつい見とれてしまうほどで、この作業をできるならもっと近くで見ていたい気もするけどやはり話しかけず見るだけにしておいた方がここは懸命な判断だろうね。
だって誰だってそうだろう? と言うか見れば話しかけづらい雰囲気だからなおさらだって。
ん? 門の方から誰か来たぞ?
……って、ピリピリした雰囲気で話しかけたらダメだってば!!
玄弥は怒るとメッチャ怖い……。
「よぉ、玄弥。 追加パーツ持ってきたぜ?」
「あぁ、その辺においておいてくれ。」
何やら男の人らしいがこれまた七刻の人じゃなさそうな雰囲気を醸し出してる。
だって曜力をまったく感じないと言うのがその証拠……あっ!?
…… まさかね。
「ふい~……玄弥も相変わらず一人でアレを組み立てるなんてクレイジーなヤローだ。 おっとすまん。」
おっとすまん、じゃないッ!!
ながら端末は重大な事故を引き起こすから私はあえて避けなかったぞ?
まあ寛大な心の持ち主の私は1度は許そう。
「おー、玄弥の妹さんか? 本当に似てるんだな。」
妹呼ばわりは何か心にモヤモヤっとくるがそこは気にしてはいけない、いけないけどせめてお姉さんといわれた方が私的には大正解だ。
っと、そんなことよりも気さくに話しかけてくれてこちとら大助かり……すこしばかりこちらも聞きたいことがあるが案の定知らない人に声をかけるのは好きじゃなくてね、わかるだろう?
いわゆるコミュ症ってヤツだよ。
ネット上ではたくさんいるから別に珍しいモノでもないがどうにもなぁ……会話が進む要素があればグイグイは行けるけど。
本当、あっちから話しかけてきてくれて助かる。
「まあ似てると言えば似てる。 何せ同一の存在だからな。」
あまりパッと来ないかもしれないが結愛は元々私より背丈が高かったが、とある一件以来自身を分割したためどんどん小さくなったらしいがこの話は他人に話しても理解してくれるのはごく少数と言うのは悲しきかなぁ。
七曜神は普通の神と違って説明が付けにくい成り立ちなんだから。
「っと、とりあえず名刺を渡しておくかな。」
これはどうもご丁寧に、だがあいにく私は返す名刺なんて持ってないから気分を悪くしないでくれ。
とりあえずなになに、【揃物 鍵人】か……。
ん? 彼が誰かって?
そうだな、簡単に言ってしまえば何でも取り扱ってる業者と言えばわかるかな?
カタログで良いものを見つけて彼に注文すれば多少割高にはなるが当日に持ってきてくれるし、組み立てるものがあるならよっぽど難しいものじゃない限りアフターサービス付き無料でやってくれるからきっと玄弥のお墨付きなのさ……【ソロモノ ケント】って男は。
けども彼が誰かなんて初対面言えどそりゃ私だって名前くらいは聞いたことあるさ。
主が思い描く世界そのものは違えど、放ろけど……ね。
簡潔に言うと要するにここは【神様project】の世界で揃物は【オブジェクトproject】の世界軸の登場人物だと言うことさ。
メタい話だが主は自分が製作した世界であれば無理にくっつけてキャラクターそのものも移動させて連れてくる事が可能だが、ここまでするなんてそれほど必死なんだろうな。
とりあえず作業時間もキリの良い時間にさしあたるから、私はオヤツの配給にでも力を貸してやるとするか。
もう指先が痛ければ、細かいパーツの見すぎで目もチカチカするんでね……1つ組み立てれば満足するしとりあえずは組み立てサイドのお仕事からは離脱と行こうじゃないか。
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