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第3章【火曜の火山《燎煉》】
朝から厳しいハプニング
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ベッドの備え付けの目覚ましが定刻に差し当たり鳴り響くと、まず私がいつものようにムックリと起き出す……これはどんな場所で寝ていようが結愛と一緒なら毎回恒例。
それにしても皮肉なものでね、私は睡眠時間が短ければ睡眠も浅いしちょっとした目覚ましの音でならすぐに起きられるように身体が覚えてしまっているので、我ながら身体を大切にせず労らない不幸ものだよ。
と言いながらも結愛は小さいしたくさん寝て体力を補給するのはのは当たり前、瑞穂はどうかは知らないが規則正しく寝て健康に害がなければそれで良しさ。
寝起き直後でおぼろ気ながらも、そう考えているとどこからかガチャンと扉が開く音が聞こえてきた。
まぁ、目覚ましは6時起床に設定されておりアラームを止めるボタンしかないと見ると勝手に設定を変更はできない、そうであれば他の宿直室も同様起床時間だから誰かが起きてきた音なんだろうなぁと察する。
ちなみにこのあとは智美のマニュアルには起きたら従業員食堂で朝食が振る舞われると記されているからこれは食べに行かない手はないし、仮に食べなかったら怒るに違いないのは目に見えてるからなぁ。
ガチで怒られると手を出すそぶりは見せるけど、あれは大の大人の男でも漏らすんじゃないかと言わんばかりの迫力だ……予備知識無しで智美に怒鳴られたら悲惨極まりない。
それに【食べなきゃ朝から力が出ないでしょうっ!?】って怒こられるのは良いとしても反論はまず出来そうにない、不可能だと思ってくれても良いだろうね。
食事に関しては絶対的な自信とプライド……そして料理の腕前のトリプルコンボを持ち合わせてるのだ、栄養管理に人一倍厳しい面も見せるからこればかりはどうにも仕方なく、朝起きれなくて時間がなくて食べられませんでしたじゃもっての他。
社会人なら早めに行動してでもキッチリと朝ご飯は食べたりしなきゃいけないのは常識の範囲内だし……と言うか私って社会人なのかな? 見た目は学生だが、まぁそれは置いておいて。
燎煉の仕事はとんでもなく過酷だから普通と違ってデスクワークくらいなら私の憶測じゃ食べなくても何とかなるときもあるが、ここは食わなきゃすぐに動けなくなって死ぬってハンデを課せられてると思っても過言じゃない。
いざとなったらすぐにでも全力でダッシュするほどの体力を身体に備えているかって事さ。
なぜかって言われても……まぁサクッと大げさに例えたら、予期せぬ大噴火で溶岩や熱風がとんでもない速さで襲ってきたりすることもあるからって事。
空きっ腹の状態、全力でほぼノンストップで避難所まで10キロメートル走ってこいと言われるのと同じくらい辛いかもね。
火曜の姿になってるからそういう類いの驚異は怖くないため安心だが、もし普通の姿で溶岩に巻き込まれたら……覚悟を決めて親指でグッドマーク作りながら潔く溶けるしかない、笑い者だろう?
それにハードな仕事なのは雰囲気から察っせる通り。
単純に考えても動けるだけのエネルギーを作れるかどうかの問題にでもなる。
腹が減っては戦はできぬ……ならさっさとくたばれってね。
それにしても昨日の仕事なんて私ですら容赦なく先輩方に猫車にレンガをドサドサ乗せられてさ……あれは体感でいうと500キログラムくらいはあったと思うけど【別なセクターに持っていけ、速くしろっ!!】って、一応新入りだとしてもここの女神様に向かって問答無用に怒鳴るほど、自分が何者かなんて肩書きは一切ここじゃ通用するはずもないんだよ。
それに無法地帯の燎煉だよ? 従業員であるなら女であろうが結愛のような女の子であろうがあまり容赦はない場所だと言うのを覚えておいてほしい。
さてさて万が一七刻が気に入って働きたいってなったときにこう言うことは事前に知らせてあげなきゃ……何? ここは遠慮しておくだと!?
仕事を選り好みするヤツは贅沢だぞ。
それに日給でも万単位は稼ぐ人は居るって……あくまで噂だが聞いたこともあるし。
まぁとりあえず長話もなんだ、あまり時間は残されていないからキビキビ行動しなくちゃいけないのはわかってるけど……昨日の今日燎煉に来たばかり、軍人じみた動きが出来るかっての。
それにしてもだ。
……寝汗がとても気持ち悪い。
モヤモヤする頭も少しずつ時間が経過すればシャキッとしてくるもので、肌に伝わるベタベタな汗がシャツに引っ付いてその気持ち悪いことと言えば名状し難いなんかでしかない。
結愛や瑞穂を起こすのは朝食の受け付け時間は最高でも9時までだからしばらくは寝かせておいても問題ないとしても……って、えぇぇええええっ!?
「ちょっとぉ、パソコンに向かって独り言言ってないでお風呂の準備しなさいよねーっ!! まったくもー。 冥綾ったら朝からパソコンばっかり。」
「あはは……冥綾さん、おはようございます。」
瑞穂、気がついてたならさっきの時点で挨拶して私に気がつかせてくれたって良いんだよ?
これじゃ私がバカみたいじゃないか。
ってこらっ、画面の前のヤツは笑って良い許可なんてしてないぞッ!!
「いやぁ、パソコンの作業に没頭してたから話しかけづらくて。 ご、ごめんなさい……なのかな?」
とりあえずあんなこと言っておいてなんだ、瑞穂は悪くない……悪いのは不注意の私なのだ。
「ちょっとー、置いていくわよっ! 瑞穂、行きましょ!!」
煮えを切らした結愛が一足先に風呂に向かってしまい、独り残された私が部屋にポツンと取り残されたのだがどうにも腑に落ちない。
1番に早起きしたのにこの有り様っ、こっちは常に配信したりして人気を集めなきゃいけないと言うのに……悔しいッ!!
それで案の定誰も見ないからなおさらだ。
イライラするから私も風呂に入って嫌なこと忘れて仕事に入らなきゃ……見も心も持たない。
それが燎煉さ。
それにしても皮肉なものでね、私は睡眠時間が短ければ睡眠も浅いしちょっとした目覚ましの音でならすぐに起きられるように身体が覚えてしまっているので、我ながら身体を大切にせず労らない不幸ものだよ。
と言いながらも結愛は小さいしたくさん寝て体力を補給するのはのは当たり前、瑞穂はどうかは知らないが規則正しく寝て健康に害がなければそれで良しさ。
寝起き直後でおぼろ気ながらも、そう考えているとどこからかガチャンと扉が開く音が聞こえてきた。
まぁ、目覚ましは6時起床に設定されておりアラームを止めるボタンしかないと見ると勝手に設定を変更はできない、そうであれば他の宿直室も同様起床時間だから誰かが起きてきた音なんだろうなぁと察する。
ちなみにこのあとは智美のマニュアルには起きたら従業員食堂で朝食が振る舞われると記されているからこれは食べに行かない手はないし、仮に食べなかったら怒るに違いないのは目に見えてるからなぁ。
ガチで怒られると手を出すそぶりは見せるけど、あれは大の大人の男でも漏らすんじゃないかと言わんばかりの迫力だ……予備知識無しで智美に怒鳴られたら悲惨極まりない。
それに【食べなきゃ朝から力が出ないでしょうっ!?】って怒こられるのは良いとしても反論はまず出来そうにない、不可能だと思ってくれても良いだろうね。
食事に関しては絶対的な自信とプライド……そして料理の腕前のトリプルコンボを持ち合わせてるのだ、栄養管理に人一倍厳しい面も見せるからこればかりはどうにも仕方なく、朝起きれなくて時間がなくて食べられませんでしたじゃもっての他。
社会人なら早めに行動してでもキッチリと朝ご飯は食べたりしなきゃいけないのは常識の範囲内だし……と言うか私って社会人なのかな? 見た目は学生だが、まぁそれは置いておいて。
燎煉の仕事はとんでもなく過酷だから普通と違ってデスクワークくらいなら私の憶測じゃ食べなくても何とかなるときもあるが、ここは食わなきゃすぐに動けなくなって死ぬってハンデを課せられてると思っても過言じゃない。
いざとなったらすぐにでも全力でダッシュするほどの体力を身体に備えているかって事さ。
なぜかって言われても……まぁサクッと大げさに例えたら、予期せぬ大噴火で溶岩や熱風がとんでもない速さで襲ってきたりすることもあるからって事。
空きっ腹の状態、全力でほぼノンストップで避難所まで10キロメートル走ってこいと言われるのと同じくらい辛いかもね。
火曜の姿になってるからそういう類いの驚異は怖くないため安心だが、もし普通の姿で溶岩に巻き込まれたら……覚悟を決めて親指でグッドマーク作りながら潔く溶けるしかない、笑い者だろう?
それにハードな仕事なのは雰囲気から察っせる通り。
単純に考えても動けるだけのエネルギーを作れるかどうかの問題にでもなる。
腹が減っては戦はできぬ……ならさっさとくたばれってね。
それにしても昨日の仕事なんて私ですら容赦なく先輩方に猫車にレンガをドサドサ乗せられてさ……あれは体感でいうと500キログラムくらいはあったと思うけど【別なセクターに持っていけ、速くしろっ!!】って、一応新入りだとしてもここの女神様に向かって問答無用に怒鳴るほど、自分が何者かなんて肩書きは一切ここじゃ通用するはずもないんだよ。
それに無法地帯の燎煉だよ? 従業員であるなら女であろうが結愛のような女の子であろうがあまり容赦はない場所だと言うのを覚えておいてほしい。
さてさて万が一七刻が気に入って働きたいってなったときにこう言うことは事前に知らせてあげなきゃ……何? ここは遠慮しておくだと!?
仕事を選り好みするヤツは贅沢だぞ。
それに日給でも万単位は稼ぐ人は居るって……あくまで噂だが聞いたこともあるし。
まぁとりあえず長話もなんだ、あまり時間は残されていないからキビキビ行動しなくちゃいけないのはわかってるけど……昨日の今日燎煉に来たばかり、軍人じみた動きが出来るかっての。
それにしてもだ。
……寝汗がとても気持ち悪い。
モヤモヤする頭も少しずつ時間が経過すればシャキッとしてくるもので、肌に伝わるベタベタな汗がシャツに引っ付いてその気持ち悪いことと言えば名状し難いなんかでしかない。
結愛や瑞穂を起こすのは朝食の受け付け時間は最高でも9時までだからしばらくは寝かせておいても問題ないとしても……って、えぇぇええええっ!?
「ちょっとぉ、パソコンに向かって独り言言ってないでお風呂の準備しなさいよねーっ!! まったくもー。 冥綾ったら朝からパソコンばっかり。」
「あはは……冥綾さん、おはようございます。」
瑞穂、気がついてたならさっきの時点で挨拶して私に気がつかせてくれたって良いんだよ?
これじゃ私がバカみたいじゃないか。
ってこらっ、画面の前のヤツは笑って良い許可なんてしてないぞッ!!
「いやぁ、パソコンの作業に没頭してたから話しかけづらくて。 ご、ごめんなさい……なのかな?」
とりあえずあんなこと言っておいてなんだ、瑞穂は悪くない……悪いのは不注意の私なのだ。
「ちょっとー、置いていくわよっ! 瑞穂、行きましょ!!」
煮えを切らした結愛が一足先に風呂に向かってしまい、独り残された私が部屋にポツンと取り残されたのだがどうにも腑に落ちない。
1番に早起きしたのにこの有り様っ、こっちは常に配信したりして人気を集めなきゃいけないと言うのに……悔しいッ!!
それで案の定誰も見ないからなおさらだ。
イライラするから私も風呂に入って嫌なこと忘れて仕事に入らなきゃ……見も心も持たない。
それが燎煉さ。
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