88 / 121
第3章【火曜の火山《燎煉》】
雲なびく神社にて
しおりを挟む
あれから1泊主の家で過ごしたのち、私は軍曹を連れては神社へと帰還し最終調整を交えながら明日から始まる時雨のスキー場製作に臨むと言うわけなんだけど、こういう経験ってたぶん初めてなんだろうけどいざ神社の中に入ったら興奮を隠せずにアッチへドタバタ、コッチヘドタバタとやはり見かけと同じく子供なんだなぁって微笑ましい。
さて、私の方はもう少しこの光景を見ていたい気もするがなにせ明日は燎煉とは真逆の寒帯に行くのだからそれなりに防寒対策をしなきゃならないのだ。
さてさて部屋の奥にしまっておいたダウンを引きずり出しては綺麗にしておかなきゃならないがなにせ、数年間は着ていなかったのだ……シワシワも良いところだけどクリーニングに今から出したって明日に急ぎで受け取りに行くっていうのもこれまためんどくさいって訳で、悩みの種が増え放題。
どうして燎煉に行くときに次は極寒だからダウンも用意しなきゃってあの時気が付けなかったのか思い出すだけで気が利かない私に嫌気と苦笑いが込み上げてくる。
ギリギリにまで迫らないと動けないのはダメなのはわかってる、なんだけど……【まだ時間は残ってる】からと妥協して先伸ばしにした結果がこうなわけでまぁ自業自得とはいえ治す気にもならない。
私はそういうガサツな女だ。
……ん? なにか賑やかだな?
結愛の声と軍曹の声が聞こえてくるってことはバッタリと両者ともにエンカウントしたんだな?
まあ、結愛の神社の中に入るには七曜神の系譜の誰かが客として認めないと入れない仕組みになってるから知らない人がいても誰かに許可されてるから居るという訳だから怪しまれることはないと思うがね。
「私は軍曹だ!! ここしばらくは厄介になるぞ!!」
「私は結愛、よろしくね。」
類は友を呼ぶというか、わりと同年代同士だとすぐに打ち解けられるって……うむ、やはり小学校低学年同士の絡み合いは全くもって最高だと思わないかい?
私は元から高校生程度の見た目だからこういう体験ができないのが残念だが、けど見ていてなんかこう……爽やか。
【お巡りさんコイツです、おっとデュフフフフ。】
【あぁ~、幼女の百合は俺の摩羅がぁっ!!】
さすがはオタク達だ。
だが残念だ、この配信のスクリーンショットを撮ろうとしてもコピーガードはあらかじめ組み込んでおいたから撮れるわけ無かろうッ!!
私の結愛も軍曹も許可なく撮影したものは命を差し出せ、さもなくば有料放送に切り替えるぞ。
って、こんなところで油は売ってる暇はないんだった。
そこで考えたんだけどわざわざ私は防寒をする必要性はあまりないことに気がつく。
ここでなぜかと疑問に思ってる視聴者は前編の記録を全て視聴しなおすとわかるかもしれないが、既に察しの良い人ならばハナマルをあげちゃおう。
とまぁ、ざっくり隠さずに教えるとだな?
私達……つまり七刻の民の身体にはご存知【曜力】という不思議な魔力が循環されてるのはいつの日か言ったはずだと思うのだ。
そこで高等な扱い方をできる我々にとっては己の属性を切り替えることも可能というわけで応用次第では熱や炎に強い【火曜力】に寒さや水に強い【水曜力】といった塩梅でエネルギー変換を行えば適応力としてはチョチョイのなんとやら。
「だけど私には青髪って似合わなさそうなんだよなぁ。」
今更だけど贅沢なこという訳じゃないが見た目って大切だし、そもそも人の雰囲気によっては似合う色はあるからやはり気にしてしまう。
これは仕方ないことなんだ。
「ふーむ、【水曜魔法】の扱いは苦手だが……ヨレヨレのダウンを着て恥さらすよりは真っ青になって笑われものにされる方がまだマシか。」
私の謎理論を展開する中で結愛がやって来たもんだから慌てて時計を見てみると夕飯の支度の時間に指し当たってる事に気がつく。
今回は軍曹を客としてもてなしたいのは山々なんだけど、ここは共同生活のルールに乗っ取って軍曹にもお手伝いをさせてみることに。
けどその心配は無用そう。
なんたって読み漁って彼女の出典元の作品【クソガキ娘とおにーさん】を拝見させてもらったが病的にまで献身的だということがわかったし、家事全般は得意だということで料理の腕前を拝見させてもらうとしよう。
私には専売特許でサボり……じゃなくて監視があるが、ここは1つお手伝いさせていただきますよ。
さて、私の方はもう少しこの光景を見ていたい気もするがなにせ明日は燎煉とは真逆の寒帯に行くのだからそれなりに防寒対策をしなきゃならないのだ。
さてさて部屋の奥にしまっておいたダウンを引きずり出しては綺麗にしておかなきゃならないがなにせ、数年間は着ていなかったのだ……シワシワも良いところだけどクリーニングに今から出したって明日に急ぎで受け取りに行くっていうのもこれまためんどくさいって訳で、悩みの種が増え放題。
どうして燎煉に行くときに次は極寒だからダウンも用意しなきゃってあの時気が付けなかったのか思い出すだけで気が利かない私に嫌気と苦笑いが込み上げてくる。
ギリギリにまで迫らないと動けないのはダメなのはわかってる、なんだけど……【まだ時間は残ってる】からと妥協して先伸ばしにした結果がこうなわけでまぁ自業自得とはいえ治す気にもならない。
私はそういうガサツな女だ。
……ん? なにか賑やかだな?
結愛の声と軍曹の声が聞こえてくるってことはバッタリと両者ともにエンカウントしたんだな?
まあ、結愛の神社の中に入るには七曜神の系譜の誰かが客として認めないと入れない仕組みになってるから知らない人がいても誰かに許可されてるから居るという訳だから怪しまれることはないと思うがね。
「私は軍曹だ!! ここしばらくは厄介になるぞ!!」
「私は結愛、よろしくね。」
類は友を呼ぶというか、わりと同年代同士だとすぐに打ち解けられるって……うむ、やはり小学校低学年同士の絡み合いは全くもって最高だと思わないかい?
私は元から高校生程度の見た目だからこういう体験ができないのが残念だが、けど見ていてなんかこう……爽やか。
【お巡りさんコイツです、おっとデュフフフフ。】
【あぁ~、幼女の百合は俺の摩羅がぁっ!!】
さすがはオタク達だ。
だが残念だ、この配信のスクリーンショットを撮ろうとしてもコピーガードはあらかじめ組み込んでおいたから撮れるわけ無かろうッ!!
私の結愛も軍曹も許可なく撮影したものは命を差し出せ、さもなくば有料放送に切り替えるぞ。
って、こんなところで油は売ってる暇はないんだった。
そこで考えたんだけどわざわざ私は防寒をする必要性はあまりないことに気がつく。
ここでなぜかと疑問に思ってる視聴者は前編の記録を全て視聴しなおすとわかるかもしれないが、既に察しの良い人ならばハナマルをあげちゃおう。
とまぁ、ざっくり隠さずに教えるとだな?
私達……つまり七刻の民の身体にはご存知【曜力】という不思議な魔力が循環されてるのはいつの日か言ったはずだと思うのだ。
そこで高等な扱い方をできる我々にとっては己の属性を切り替えることも可能というわけで応用次第では熱や炎に強い【火曜力】に寒さや水に強い【水曜力】といった塩梅でエネルギー変換を行えば適応力としてはチョチョイのなんとやら。
「だけど私には青髪って似合わなさそうなんだよなぁ。」
今更だけど贅沢なこという訳じゃないが見た目って大切だし、そもそも人の雰囲気によっては似合う色はあるからやはり気にしてしまう。
これは仕方ないことなんだ。
「ふーむ、【水曜魔法】の扱いは苦手だが……ヨレヨレのダウンを着て恥さらすよりは真っ青になって笑われものにされる方がまだマシか。」
私の謎理論を展開する中で結愛がやって来たもんだから慌てて時計を見てみると夕飯の支度の時間に指し当たってる事に気がつく。
今回は軍曹を客としてもてなしたいのは山々なんだけど、ここは共同生活のルールに乗っ取って軍曹にもお手伝いをさせてみることに。
けどその心配は無用そう。
なんたって読み漁って彼女の出典元の作品【クソガキ娘とおにーさん】を拝見させてもらったが病的にまで献身的だということがわかったし、家事全般は得意だということで料理の腕前を拝見させてもらうとしよう。
私には専売特許でサボり……じゃなくて監視があるが、ここは1つお手伝いさせていただきますよ。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
死んだはずの貴族、内政スキルでひっくり返す〜辺境村から始める復讐譚〜
のらねこ吟醸
ファンタジー
帝国の粛清で家族を失い、“死んだことにされた”名門貴族の青年は、
偽りの名を与えられ、最果ての辺境村へと送り込まれた。
水も農具も未来もない、限界集落で彼が手にしたのは――
古代遺跡の力と、“俺にだけ見える内政スキル”。
村を立て直し、仲間と絆を築きながら、
やがて帝国の陰謀に迫り、家を滅ぼした仇と対峙する。
辺境から始まる、ちょっぴりほのぼの(?)な村興しと、
静かに進む策略と復讐の物語。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる