32 / 35
十月
十月二十五日
しおりを挟む
十月二十五日。
神の贈り物を。
こんな暑い南国に七曜神達は大集合であるのはなんという一大事であろう。
全員が全員、黄金色の髪に青の瞳と日曜神モードの全員は玄弥も含めてセーラー服を着用し、これから起こる風物詩に期待を馳せる。
ただし、玄弥は金髪の美女に弱いと自称しており、皆を見ていると興奮しては鼻血を出すため、常に輸血パックを持っていなくては気が気じゃないらしく砂浜には大量の血液が撒き散らされては海の波に消されてゆく。
「じゃあ、十月の風物詩の毎年恒例、カカオの収穫をしまーす!」
天音は玄弥と一緒にカカオを収穫し、菊花と桃子はトラックに積んでは工場へと。
智美は焙煎の為に他の加工場へ待機、恋と結愛に聖奈はカカオの大きさの選別と、皆大忙し。
恵麻は皆のためのご飯作りで忙しい。
「これは……ラグビーボール。」
菊花が運転するトラックの助手席では、桃子がカカオの香りを嗅いでは叩いてみたりと興味深そう。
桃子は力仕事もできなければ何も出来るわけでもないが、菊花と一緒に居てあげるのが何よりの重要な任務。
菊花が寂しくならないように……である。
「あははぁ、そっくりだよねー。」
「では、智美の加工場へ……タッチダウンしに行かなきゃ。」
黄金色に揺れる二人の少女の髪は、トラックの窓からの風できらびやかに揺れる。
「うまくいけば風見でもカカオ育てられそうだけどなー。」
「暖かくないと無理かも?」
カカオは南国のものなのだから、どちらかと言うと亜寒帯の風見には不向きなのじゃないかと桃子は首をかしげるが、これまた温泉などの地熱で湯気が立ち込めて温かな岩動ならどうかと思いを馳せる。
岩動産のチョコレートなどと是非ともプロデュースしてみてい桃子は、カカオをひとついただけないかと天音に昇段を持ち掛けてみたのは後の事。
種を取り出して、研究すればなにかと役に立ちそうだと思った彼女はカカオを抱き抱えながら加工場へ着くまでゆらりゆらりと長旅を続けることに。
ちなみに玄弥は鼻血を常時出しすぎてキモく思われてたのか、さすがの天音もドン引きで近寄りがたかったそうで、何より鉄のような生臭さが要項の浜辺に数日は染み込んでは、なかなかしぶとく漂っていたそうである。
カカオはチョコレートの元。
とても苦いけど。
神の贈り物を。
こんな暑い南国に七曜神達は大集合であるのはなんという一大事であろう。
全員が全員、黄金色の髪に青の瞳と日曜神モードの全員は玄弥も含めてセーラー服を着用し、これから起こる風物詩に期待を馳せる。
ただし、玄弥は金髪の美女に弱いと自称しており、皆を見ていると興奮しては鼻血を出すため、常に輸血パックを持っていなくては気が気じゃないらしく砂浜には大量の血液が撒き散らされては海の波に消されてゆく。
「じゃあ、十月の風物詩の毎年恒例、カカオの収穫をしまーす!」
天音は玄弥と一緒にカカオを収穫し、菊花と桃子はトラックに積んでは工場へと。
智美は焙煎の為に他の加工場へ待機、恋と結愛に聖奈はカカオの大きさの選別と、皆大忙し。
恵麻は皆のためのご飯作りで忙しい。
「これは……ラグビーボール。」
菊花が運転するトラックの助手席では、桃子がカカオの香りを嗅いでは叩いてみたりと興味深そう。
桃子は力仕事もできなければ何も出来るわけでもないが、菊花と一緒に居てあげるのが何よりの重要な任務。
菊花が寂しくならないように……である。
「あははぁ、そっくりだよねー。」
「では、智美の加工場へ……タッチダウンしに行かなきゃ。」
黄金色に揺れる二人の少女の髪は、トラックの窓からの風できらびやかに揺れる。
「うまくいけば風見でもカカオ育てられそうだけどなー。」
「暖かくないと無理かも?」
カカオは南国のものなのだから、どちらかと言うと亜寒帯の風見には不向きなのじゃないかと桃子は首をかしげるが、これまた温泉などの地熱で湯気が立ち込めて温かな岩動ならどうかと思いを馳せる。
岩動産のチョコレートなどと是非ともプロデュースしてみてい桃子は、カカオをひとついただけないかと天音に昇段を持ち掛けてみたのは後の事。
種を取り出して、研究すればなにかと役に立ちそうだと思った彼女はカカオを抱き抱えながら加工場へ着くまでゆらりゆらりと長旅を続けることに。
ちなみに玄弥は鼻血を常時出しすぎてキモく思われてたのか、さすがの天音もドン引きで近寄りがたかったそうで、何より鉄のような生臭さが要項の浜辺に数日は染み込んでは、なかなかしぶとく漂っていたそうである。
カカオはチョコレートの元。
とても苦いけど。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
月弥総合病院
僕君☾☾
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。
また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。
(小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる