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ドモンはユーリのために直談判に行きます!!
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結局その日も、ローウェンは帰ってこなかった。
なんでも、現国王の妹君が帰ってくるとのことで、その準備で忙しいのだと――夜になってやってきた使者は、額の汗を拭いながら、やけに滑らかな口調でそう説明してくれた。
が。
ユーリにはその説明さえも、自分をこの場に引き留める嘘のような気がしてしまう。
(いえ、きっとこれは本当のことなのよ)
そう信じたくても、心のどこかでは疑ってしまう。
追加で差し出された贈り物は、怖くて受け取れなかった。
今回ばかりは、丁重に返した。
それでも、夜は眠れない。
「ユーリ。大丈夫なのか?」
朝。
食欲もなくて、ほとんど残してしまったユーリを見て、ドモンは心配そうに眉をひそめて声をかけてきた。
ケイオスは、あの老婆の件で教会に呼び出されて留守である。
「え、ええ。大丈夫よ。ありがとう。」
「食欲もなかったみたいだけれど?」
フリンクスが、かわいいウサギの形をしたリンゴを差し出してきた。
その可愛さが、いまの自分には眩しすぎて、胸が痛んだ。
「ありがとう。いただきます。」
ユーリは心配をかけたくなくて、一つを手に取り食べた。
シャクリ……と、みずみずしい果汁と共に、爽やかな酸味が口の中を潤してくれる。
「顔色が悪いみたいだけれど、眠れないのかい?」
そして、優しい香りのするハーブティーも、入れてくれた。
その香りに、とげとげしかった心が、ほんの少しなだらかになったような気がした。
けれど、それもつかの間。
「今日帰らないと、ヤバイしな。」
その一言で、背中に冷たいものが走った。
(まさか、教会から何か……)
ローウェンや国王、そして教会から何か聞いていたのだとしたら?
仕事だからと、何かを命令されているのだとしたら?
けれど――
「早く帰らないと、ヨナが何かしでかしそうな気がする……」
「確かに……」
その心配はただの取り越し苦労だったのだと、遅れて気づいた。
随分と神経質になっている自分に、どうしようもない苛立ちを感じてしまう。
「出発したときも、ずいぶんと追いかけてきていましたしね……」
「まだまだ母親のそばにいたい年頃だもんなあ……」
彼らはただ、辺境伯に残してきた、母親大好きマザコン息子、ヨナリウスの心配をしていたのだ。
(私ったら……こんなにも私たち親子のことを考えてくれる皆を疑って……)
胸の奥が情けなさで潰れそうになって、涙がこぼれた。
五年前に出会ったときからいつも、私の味方でいてくれるフリーダムのみんな。
「え? あ、ごめん! 変なこと言った!」
「だ、大丈夫だよ!今日こそは帰れるよう、今からお願いするから!」
ドモンとフリンクスは、ユーリの姿にとてつもなく動揺し、慌てふためいた。
「辺境伯様がダメでも、俺らだけでも帰ろうぜ! な?」
ドモンは、テーブルに置いてあったナプキンを鷲掴みにしてユーリに渡す。
「ごめん……なさい……」
それ以上は、喉が塞がって言葉にならなかった。
(嘘をついて、ごめんなさい……疑って、ごめんなさい……)
ユーリはただ、それだけを胸の中で繰り返すのが精一杯だった。
それからのドモンは行動が早かった。
「俺、ちょっと行ってくるわ!」
そう言うなり、王城へと身体強化を使って走り出していった。
辺境伯領へと帰る返事を貰いに行ってくれたのだ。
「ドモンならきっと、どうにかしてくれるよ。だから安心して、もう少し休むといいよ。」
フリンクスに促され、自室に戻り仮眠を取ることになった。
「ごめんね。ケイオスかメリンダがいれば、安眠できる魔法をかけられたのだけれど……」
「ううん、さっきのハーブティーで十分よ。とてもおいしかった。」
「そう言ってもらえるとうれしいな。ユーリは安心して休むといいよ。」
ふかふかの布団の中に入り、安心したからなのか、それとも泣いたからなのか……ユーリはそのまま眠りに落ちた。
王城の一室。
「そ、そうだった……」
ローウェンはとても狼狽えていた。
突然、ドモンが自分の元へとやってきたからだ。
「今日帰らないと、ヨナが何をしでかすか分からない。ユーリも相当参ってる。」
といった内容を言われ、ローウェンは思い出した。
ヨナリウスとの約束を。
五回寝て起きた頃には、ユーリは戻っているからと約束してこの地に来たというのに。
自分のことでいっぱいで、ヨナとの約束をすっかり忘れていたのだ。
「それで……ユーリは……。」
恐る恐る聞いてみると……。
「事態がはっきりしないから、情緒不安定ですよ。女性は繊細なんですから、もうちょっと気を遣ってくださいよ!」
いつも無神経で女心が一ミリも分からないと、メリンダやククルに散々言われているドモンに言われ、ローウェンはショックを受けた。
(ドモン以上に、私は無神経な男……だな……うん……)
そして酷く落ち込んだ。
「ユーリは優しいから、ローウェン様を責めはしませんがね? でも、子供を置いてきている母親なんですよ? それに今回の件は、ローウェン様たってのお願いでしょう? もう少し気を遣ってくれてもいいんじゃありませんか? 」
そしてさらに追い詰めるドモン。
彼にそんな気は、さらさらない。
しかし――ユーリ母子のこととなると、フリーダムの面々は途端に視野が狭くなる。
「その……ヨナの件なんだが……」
話しているうちに、ローウェンはふとヨナのことを思い出した。
「ヨナは今、こちらに向かっている。今日中にはこの城に着く。」
「は?」
突然のローウェンの言葉に、ドモンは目を見開き、開いた口が塞がらないでいた。
そして頭を両手で抱えた。
「やっぱり……遅かったかー!」
その場にしゃがみ込んでしまった。
「ま、まさか一人……ではないですよね?」
かと思うと突然、ドモンはそう言うなり立ち上がった。
「ああ。弟と、それに君も知っているシスターのミディと、シュバリエ皇国の皆さんとだ。」
「シュバリエ皇国の子供たちをここに連れてくるんですか?」
「ああ。お迎えが来たからな。」
「お迎え?」
「シュバリエ皇国の使節団一行も、一緒なんだ。」
「え? シュバリエ? 早くないですか?」
「君もそう思うか?」
「ええ。最低でも一ヶ月は軽くかかると思うのですが……」
「そうなんだよな……。しかも、三日前にはもう、うちのダンジョンにいたらしいと、昨日の夕方に知った。」
「は? なんであそこ?」
「どうやらそこで、ミー君と一緒にいたヨナを見つけてくれたらしい。」
「ああ……ミー君が一緒なら……な……」
『ミー君と一緒』と言うことに、ドモンは酷く安心し、途端にソファーへと腰を下ろした。
魔物といえど、辺境伯と伯爵家では絶大な信頼を得ている、ミー君とズー君なのである。
落ち着くためなのか、二人は顔を見合わせ、紅茶を手に取った。
柔らかい日差しを帯びた青い空。
頬を撫でる、爽やかな風。
さっきまでの言い合いが嘘のように、その場は静かであった。
最初に沈黙を破ったのは、ローウェンだった。
「ヨナが来るのだから、ユーリを連れてこちらへ来てはどうだろう? その後、君たちだけ一足先に帰ってもらえないだろうか?」
「ローウェン様は、どうするのですか? お仕事ですか? 」
紅茶を飲みながら、ドモンが聞いた。
「いや。私は……この国の第二皇女と結婚しなくてはならなくなって……だな……」
「ブフォッ!!」
突然の結婚話に、ドモンが口にした紅茶を盛大に吐き出した。
なんでも、現国王の妹君が帰ってくるとのことで、その準備で忙しいのだと――夜になってやってきた使者は、額の汗を拭いながら、やけに滑らかな口調でそう説明してくれた。
が。
ユーリにはその説明さえも、自分をこの場に引き留める嘘のような気がしてしまう。
(いえ、きっとこれは本当のことなのよ)
そう信じたくても、心のどこかでは疑ってしまう。
追加で差し出された贈り物は、怖くて受け取れなかった。
今回ばかりは、丁重に返した。
それでも、夜は眠れない。
「ユーリ。大丈夫なのか?」
朝。
食欲もなくて、ほとんど残してしまったユーリを見て、ドモンは心配そうに眉をひそめて声をかけてきた。
ケイオスは、あの老婆の件で教会に呼び出されて留守である。
「え、ええ。大丈夫よ。ありがとう。」
「食欲もなかったみたいだけれど?」
フリンクスが、かわいいウサギの形をしたリンゴを差し出してきた。
その可愛さが、いまの自分には眩しすぎて、胸が痛んだ。
「ありがとう。いただきます。」
ユーリは心配をかけたくなくて、一つを手に取り食べた。
シャクリ……と、みずみずしい果汁と共に、爽やかな酸味が口の中を潤してくれる。
「顔色が悪いみたいだけれど、眠れないのかい?」
そして、優しい香りのするハーブティーも、入れてくれた。
その香りに、とげとげしかった心が、ほんの少しなだらかになったような気がした。
けれど、それもつかの間。
「今日帰らないと、ヤバイしな。」
その一言で、背中に冷たいものが走った。
(まさか、教会から何か……)
ローウェンや国王、そして教会から何か聞いていたのだとしたら?
仕事だからと、何かを命令されているのだとしたら?
けれど――
「早く帰らないと、ヨナが何かしでかしそうな気がする……」
「確かに……」
その心配はただの取り越し苦労だったのだと、遅れて気づいた。
随分と神経質になっている自分に、どうしようもない苛立ちを感じてしまう。
「出発したときも、ずいぶんと追いかけてきていましたしね……」
「まだまだ母親のそばにいたい年頃だもんなあ……」
彼らはただ、辺境伯に残してきた、母親大好きマザコン息子、ヨナリウスの心配をしていたのだ。
(私ったら……こんなにも私たち親子のことを考えてくれる皆を疑って……)
胸の奥が情けなさで潰れそうになって、涙がこぼれた。
五年前に出会ったときからいつも、私の味方でいてくれるフリーダムのみんな。
「え? あ、ごめん! 変なこと言った!」
「だ、大丈夫だよ!今日こそは帰れるよう、今からお願いするから!」
ドモンとフリンクスは、ユーリの姿にとてつもなく動揺し、慌てふためいた。
「辺境伯様がダメでも、俺らだけでも帰ろうぜ! な?」
ドモンは、テーブルに置いてあったナプキンを鷲掴みにしてユーリに渡す。
「ごめん……なさい……」
それ以上は、喉が塞がって言葉にならなかった。
(嘘をついて、ごめんなさい……疑って、ごめんなさい……)
ユーリはただ、それだけを胸の中で繰り返すのが精一杯だった。
それからのドモンは行動が早かった。
「俺、ちょっと行ってくるわ!」
そう言うなり、王城へと身体強化を使って走り出していった。
辺境伯領へと帰る返事を貰いに行ってくれたのだ。
「ドモンならきっと、どうにかしてくれるよ。だから安心して、もう少し休むといいよ。」
フリンクスに促され、自室に戻り仮眠を取ることになった。
「ごめんね。ケイオスかメリンダがいれば、安眠できる魔法をかけられたのだけれど……」
「ううん、さっきのハーブティーで十分よ。とてもおいしかった。」
「そう言ってもらえるとうれしいな。ユーリは安心して休むといいよ。」
ふかふかの布団の中に入り、安心したからなのか、それとも泣いたからなのか……ユーリはそのまま眠りに落ちた。
王城の一室。
「そ、そうだった……」
ローウェンはとても狼狽えていた。
突然、ドモンが自分の元へとやってきたからだ。
「今日帰らないと、ヨナが何をしでかすか分からない。ユーリも相当参ってる。」
といった内容を言われ、ローウェンは思い出した。
ヨナリウスとの約束を。
五回寝て起きた頃には、ユーリは戻っているからと約束してこの地に来たというのに。
自分のことでいっぱいで、ヨナとの約束をすっかり忘れていたのだ。
「それで……ユーリは……。」
恐る恐る聞いてみると……。
「事態がはっきりしないから、情緒不安定ですよ。女性は繊細なんですから、もうちょっと気を遣ってくださいよ!」
いつも無神経で女心が一ミリも分からないと、メリンダやククルに散々言われているドモンに言われ、ローウェンはショックを受けた。
(ドモン以上に、私は無神経な男……だな……うん……)
そして酷く落ち込んだ。
「ユーリは優しいから、ローウェン様を責めはしませんがね? でも、子供を置いてきている母親なんですよ? それに今回の件は、ローウェン様たってのお願いでしょう? もう少し気を遣ってくれてもいいんじゃありませんか? 」
そしてさらに追い詰めるドモン。
彼にそんな気は、さらさらない。
しかし――ユーリ母子のこととなると、フリーダムの面々は途端に視野が狭くなる。
「その……ヨナの件なんだが……」
話しているうちに、ローウェンはふとヨナのことを思い出した。
「ヨナは今、こちらに向かっている。今日中にはこの城に着く。」
「は?」
突然のローウェンの言葉に、ドモンは目を見開き、開いた口が塞がらないでいた。
そして頭を両手で抱えた。
「やっぱり……遅かったかー!」
その場にしゃがみ込んでしまった。
「ま、まさか一人……ではないですよね?」
かと思うと突然、ドモンはそう言うなり立ち上がった。
「ああ。弟と、それに君も知っているシスターのミディと、シュバリエ皇国の皆さんとだ。」
「シュバリエ皇国の子供たちをここに連れてくるんですか?」
「ああ。お迎えが来たからな。」
「お迎え?」
「シュバリエ皇国の使節団一行も、一緒なんだ。」
「え? シュバリエ? 早くないですか?」
「君もそう思うか?」
「ええ。最低でも一ヶ月は軽くかかると思うのですが……」
「そうなんだよな……。しかも、三日前にはもう、うちのダンジョンにいたらしいと、昨日の夕方に知った。」
「は? なんであそこ?」
「どうやらそこで、ミー君と一緒にいたヨナを見つけてくれたらしい。」
「ああ……ミー君が一緒なら……な……」
『ミー君と一緒』と言うことに、ドモンは酷く安心し、途端にソファーへと腰を下ろした。
魔物といえど、辺境伯と伯爵家では絶大な信頼を得ている、ミー君とズー君なのである。
落ち着くためなのか、二人は顔を見合わせ、紅茶を手に取った。
柔らかい日差しを帯びた青い空。
頬を撫でる、爽やかな風。
さっきまでの言い合いが嘘のように、その場は静かであった。
最初に沈黙を破ったのは、ローウェンだった。
「ヨナが来るのだから、ユーリを連れてこちらへ来てはどうだろう? その後、君たちだけ一足先に帰ってもらえないだろうか?」
「ローウェン様は、どうするのですか? お仕事ですか? 」
紅茶を飲みながら、ドモンが聞いた。
「いや。私は……この国の第二皇女と結婚しなくてはならなくなって……だな……」
「ブフォッ!!」
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