8 / 17
8
しおりを挟む情報を集めると言っても何からすればいいかな?
とりあえずはこの神殿から出るのが最優先事項だけど、 出口はあるのか? そう思いながら周りを見渡しても神殿内の何処かに繋がっていそうな扉もない。
すると突然、
「おい、貴様らどうやってここに来たのだ?」
後ろを振り向くと、そこには白装束を着ていてフードを被っている小柄な人物がいた。
「誰だ!?」
「私はイルフィナ。貴様らが今いるこの場所の管理をしているものだ」
「管理?どういうことだ?」
「ここは私が管理している神殿だ。そこに無断で侵入したんだ。それなりの覚悟は出来ているんだろうな?」
そういうとイルファナは手に持っている剣を抜き構える。
「ちょ!ちょっと待って!俺達ここに飛ばされて来ただけだって!」
慌ててディアンに助けを求める。
ディアンは顎に手を当てて考え事をしていたようだがすぐに俺の方を向いてくれた。
助けてくれるのか!? と思ったのも束の間、ディアンはイルファナに向かって歩いて行く。
えっ? 俺が困惑している間にディアンはイルファナと会話を始めてしまった。
なんでこんな時にコミュニケーション能力発揮してんだよ! なんて思っているとディアンとイルファナの話が終わってしまった。
終わったってことは交渉成立したってことだよな? 俺はディアンとイルファナの話の内容を聞くべく2人の方へ近づいていく。
ていうかイルファナは神聖力持ちなのか。
「ディアンどうなった?」
「あぁ問題ない。この神殿の出口まで案内してもらう事になった」
「よかった。これで出れるんだな」
「ただ2つ条件がある」
「条件?」
「まず1つ目だが、私が指示を出した時以外は勝手に動かない事」
「うん。それは大丈夫」
「2つ目は私たちの行動を誰にも言わないこと」
「それも大丈夫」
俺が返事を返すとディアンは満足げにうなずき、イルファナに話しかけた。
「それじゃあ早速案内を頼めるか?」
「こちらだ着いてこい」
イルファナは歩き出したのでその後についていく。
神殿内は薄暗く、壁や床は大理石の様な素材でできていて所々崩れていたりもする。
しばらく歩くと奥の方に光が見えてきた。
「あの光が出口なのか?」
「そうだ。さっさと来い」
光の先にあったのはまた別の神殿だった。
さっきまでの古びた神殿とは違い綺麗な作りになっていて、柱などは金色に輝いていた。
「イルファナここは?」
「ここはアルトルティエの創造主である神が祀られている場所だ。アルトルティエには4つの国があってそれぞれ特徴がある。まずここが商業の国オルトロスだ。」
「なるほど。じゃあ次の国は?」
「次は魔法国家ミレニア。ここには魔導師が多く住んでいる。3つ目は軍事国家ガルムだ。ここでは獣人や亜人族が暮らしている。」
「最後の場所は?」
「最後は農業都市アグリス。ここは人間しか住んでいない。」
「そしてそれらの中央にあるのが世界樹ユグドラシルだ」
「世界樹?どんなものなんだ?」
「世界樹は世界の中心にあり、世界を支える木と言われている。世界樹は世界中から魔力を吸い上げており、そのおかげでこの世界の生命を維持しているのだ。そして世界樹を護るのがエルフ族だ」
「イルファナはどこに住んでるんだ?」
「私はこう見えてエルフなのでな世界樹の近くにある世界樹の加護を受けた里に住んでいる」
「そうなのか。まずはどこで情報を集めようか?」
するとディアンが口を開く。
ディアンの話では、神器は神器を持っている者にしか反応しないらしい。
だから神器の情報を集めるなら神器を探している神器使いを見つけて聞くしかないらしい。
「なら人が多そうな商業の国オルトロスに向かうおうか」
「そうだな。あとお前のいた世界にもあったと思うがアヴァロンの構成員にも気をつけろよ」
「わかったよ」
「では私からは以上。」
「イルファナありがとう」
「礼はいい、オルトロスへはこの道をずーっと進めば着く。早く行け」
0
あなたにおすすめの小説
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
底辺から始まった俺の異世界冒険物語!
ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。
しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。
おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。
漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。
この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――
家ごと異世界転移〜異世界来ちゃったけど快適に暮らします〜
奥野細道
ファンタジー
都内の2LDKマンションで暮らす30代独身の会社員、田中健太はある夜突然家ごと広大な森と異世界の空が広がるファンタジー世界へと転移してしまう。
パニックに陥りながらも、彼は自身の平凡なマンションが異世界においてとんでもないチート能力を発揮することを発見する。冷蔵庫は地球上のあらゆる食材を無限に生成し、最高の鮮度を保つ「無限の食料庫」となり、リビングのテレビは異世界の情報をリアルタイムで受信・翻訳する「異世界情報端末」として機能。さらに、お風呂の湯はどんな傷も癒す「万能治癒の湯」となり、ベランダは瞬時に植物を成長させる「魔力活性化菜園」に。
健太はこれらの能力を駆使して、食料や情報を確保し、異世界の人たちを助けながら安全な拠点を築いていく。
転生貴族の領地経営〜現代日本の知識で異世界を豊かにする
初
ファンタジー
ローラシア王国の北のエルラント辺境伯家には天才的な少年、リーゼンしかしその少年は現代日本から転生してきた転生者だった。
リーゼンが洗礼をしたさい、圧倒的な量の加護やスキルが与えられた。その力を見込んだ父の辺境伯は12歳のリーゼンを辺境伯家の領地の北を治める代官とした。
これはそんなリーゼンが異世界の領地を経営し、豊かにしていく物語である。
ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。
タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。
しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。
ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。
激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。
家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~
北条新九郎
ファンタジー
三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。
父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。
ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。
彼の職業は………………ただの門番である。
そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。
二月から週二回更新になります。お気に入り・感想、宜しくお願いします。
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる