女殺し油煙の地獄(二十五周年カップ参加作品のハードコア版)

中井春一郎

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第二章

義姉妹冥界巡り ~二転、三転、色懺悔~

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「浴衣姿で隅田川の花火を屋形船から見上げた夜のことでした。湯島の御天神様から

ほど近い、純和風のラブホテルに黒人の先生に連れ込まれたの・・・・」

 「連れ込まれた?英会話教師と言っておったが、最初はレイプまがいか?」

 「言葉が不適切でしたわ。何度かキスはしていたの。屋形船のお誘いを受けた時は

たぶん犯られるわ・・・きっと犯られるわ・・・ああ、犯られたい・・・浴衣の下に

パンティは召しませんでしたの・・・・」

 「まあ、けっこう大胆ね」

 「彼は日本の文化を研究するために来日したインテリなの。着物姿ではパンティは

穿かないという日本女性の装いを心得ているとも思っていただきたかったもので」

 「でも、どんな紳士でも浴衣を剥ぎ取って秘めどころが眼に飛び込んでくると」

 「・・・ラブホテルの枕元にはオゴムを置いてございますわよね。でも、彼はその

オゴムの封も切らずにゴミ箱に捨てますの」

 「???ああ、サイズがねえ・・・で、抜き身で犯られた?」

 「彼が電話すると客室係の女がやってきて『これでも窮屈かしら?ウスピタXLの

1ダース入り(アマゾンで791円)でサービスよ。足りなくなったら電話して頂戴。

でも追加は有料よ。ゼリーたっぷりだから嵌りやすいわ。使用感はゼロよ』と言って

私を睨みつけたの・・・」

 「日本の女はみんな、黒人はデカチンだと思っているから羨ましいのね」

 「いえ。女の眼が『クロンボなんかとオメコするなんて!』と言っていたわ」

 「まあ人種差別だわ。でもデカマラを入れられると思うとドキドキね?」

 「ええ。お風呂を御一緒したとき物凄いものがブラブラしているのでビックリした

けど、ベッドに連れて行かれると、それがもっと伸びて太くなって、恥かしいから、

後ろを向いたので、ウスピタを被せるのは見ていませんの。でも、首筋にキスされた

ので振り向くと・・・・」

 「スーパーサイズをチンボに被せていて、もう臨戦態勢という訳ね?」

 「ええ、ゼリーたっぷりタイプでしたのでテラ、テラ黒光りしていましたわ」

 「まあ、美味しそうね!でも女将はそのときまだ二十歳の処女だから・・・」

 「ええ、ハメられたときの苦しみときたら大変なものでございました・・・」

 「馬並みのチンボだものね。バージンだと泣き喚くわよねえ」

 「ええ、冴子様なら馬並みの方もお迎えできるでしょうが・・・レイプされている

女の叫び声にしか聞こえなかったと思いますわ・・・・」

 「冴子でも馬や鯨のお相手は苦しいわ。さぞ出血は多かったでしょうね?」

 「はい・・・けっこう・・・」

 「馬に乗られたのだから、シーツにも血が飛び散ったでしょう・・・」

 「抜いてくれた後にタオルでアソコだけではなく、お尻にまで付いた処女の証しを

拭いてくれて、お尻の下にバスタオルを敷いてくれたけど涙がとまらなくて・・・」

 「でも、お泊りだったわよね。また犯られた?」

 「ええ、両隣からアレをしているときの悩ましい声が聞こえてきたので、私もまた

ムズ、ムズしてしまったもので・・・・」

 「特大をぶら下げた男だ。タマもデカイだろう。ゼツリンか?」

 「はい、それはもう・・・」
 
 「夜明けまで時間はまだたっぷりね。また、ぶち込んでもらったでしょう!」

 「ええ・・・・・夜が明けると四回目もいたしましたの・・・ホテルを出ると

天神様に二人で御参りをしましたが、モノがモノですから、浴衣姿のガニ股歩き

という始末でございました。でも熱々の関係になりましたのでサービスで貰った

12個入りは次の次のラブホテルで空になりましたの。ウスピタXLをネットで

ひとまず3ダース注文いたしましたの」

 「ラブホテルには馬男や鯨男用のものは置いてないものね」

 「ええ、いつもバッグに忍ばせて・・・珠ちゃんはコーチに被せてあげたの?」

 「ううん」

 「そう、恥ずかしいものねえ・・・後ろを向いてお待ちしていたの?」

 「ううん」

 「え!ずっと見ていたの?十六歳の女子高生が、オゴムが被さるのを」

 「ううん」

 「え?ええ・・・まさか・・・・・オゴム無しで犯られたの?」

 「そう、真剣の抜き身の一本刺し」

 「そんな!お腹が膨らんでしまったら・・・・」

 「珠美、興奮していたからオゴムのことは頭に浮かばなったわ・・・・それにね、

コーチはオゴムが嫌いなの・・・お腹やお尻にかけてやるから心配無いって」

 「うん、うん。やっと珠美の話に戻ったか」

 「あ、誠に失礼しました。二度と訪れることの無い処女喪失のお話を女同士でする

のですもの、興奮して女将の話を長々としてしまい・・・」

 「女将のこともますます小説に仕立てたくなったが、まずは珠美の懺悔の続きだ」

 「はい、淫斎様・・・え~っと、どこまで話していたかしら?」

 「初めてのキスから処女喪失まで僅か二時間のことと、レオタード姿でモーテルに

入ったこと、鏡を見ながら処女のアソコにタッチされたこと、指入れはお風呂でされ

たこと、でも入れられたのは指先だけで・・・・え~っと、それから・・・」

 「そうそう、ヌルウ~ッと嵌り込んだところまでだったわよね」

 「そうでしたわ!では続きをお願いいたします」

          *     *     *     *

 「挿入は対面坐位の『帆掛け茶臼』でされたの」

 「まあ!!最初なのに正常位でなくて、いきなり『帆掛け茶臼』だなんて!!」

 「ええ難易度の高い技よ。でも海老反りの猛特訓を受けていたからズッポリよ」

 「でも、コーチは念願の珠ちゃんを手に入れて大興奮でしょうから、そんなには

持ちませんわよね。なかなの?なかにお出しになったの?オゴムは無しで・・・」

 「急ぐで無い、女将。教え子の腹を膨らませるほどコーチも愚かではあるまい。

だが、深挿しでサカリついての『帆掛け茶臼』では・・・う~む。その光景をどう

思い浮かべても膣外射精は困難だぞ・・・・」

 「そうですわよ。二人が後ろ手をついて向き合い、珠ちゃんの足をコーチが肩に

乗せてなさっている訳ですから、スッと抜いてお腹にかけるのは難しいもの」

 身を乗り出してきた女将の尻に、寝転んでいた壺中庵淫斎の手が伸びる。

 「キャッ!!」

 いきなり尻を撫ぜられ、大事なところ辺りを指で押され、女将の顔が赤くなる。

         
          ♥       ♥       ♥


 「・・・・コーチは『帆掛け茶臼』でしっかり挿し込むと、もう片方の足も抱え

上げて『獅子舞』に変えたから、珠美の両方の足がコーチの両肩に乗ってしまい、

後ろ手をついてカラダを支えると対面坐位で見つめ合い、『好きだよ』『好きよ』

『好きだ』『ああ~大好き』と愛の言葉を交わしながら、両手で背中を引き寄せて

突き上げてくるので、ああ、アレって、こんなに気持ちいいの、ウットリしながら

されるがままで、するとコーチはいきなり両の乳房を鷲掴み、痛い!コーチーイ、

お乳が痛いわ、痛いわと悲鳴をあげると珠美を捻って、お股で股を挟み込む『松葉

崩し』に持ち込んで一気に嵌めたけれど、不意に抜くと珠美の足を両方持ち上げて

肩に掛けると屈曲位の『深山本手』でまた串刺して、処女のアソコを抉りに、抉り

続けてアソコの花びらをカリに絡ませ、クチュ、クチュ淫らにアソコを泣かせて、

珠美のアソコがヌルヌルと判ると、両の手首を握って抱き起して、対面坐位で膝に

乗せ、すぐさま太腿をひとつ抱きかかえ、アソコにアレが嵌っているのがクッキリ

見える『帆掛け茶臼』に戻して、責めに責め、堪らずに珠美はコーチに抱きつき、

男の乳首に女の乳首を押し当て腰をクネクネすると、コーチはベッドに背中を沈め

対面騎乗位の『時雨茶臼』で下から突き上げて、やりたい放題に犯られたけれど、

珠美が責めに転じてカリが抜ける寸前まで尻を浮かせてアレをアソコに咥え込み、

もっと自在に腰が使える『織り茶臼』に移ってから、織姫様みたいに、パッタン、

パッタンと機織りをするように腰を使って、また『時雨茶臼』に戻すとペッタン、

ペッタンと、お尻でお餅つきをして、パッタン、ペッタン、パッタン、ペッタン、

『織り』から『時雨』へ、また『時雨』から『織り』に変える連続攻撃で、攻めに

攻めながら、出して~、珠美にイッパイ出して~とオネダリし、コーチに馬乗りに

なって、前に後に腰を突き捲る『百閉』に持ち込むと、ウウッ!とコーチが呻き、

珠美はイヤ~イヤ~、コーチーイ!まだ出さないで!やっぱり、まだ出さないで、

もっとして、して、して、もっとしてよと泣き叫んで、涙を流しながら、なおさら

激しく腰を使うので、すっかり剥け出ているオマメがコーチの濃いチン毛でジョリ

ジョリされて、珠美はイキにイキ、でも、もっと、もっとジョリジョリして欲しく

コーチに覆い被さって尻を振りまくれば、お尻を赤脹れするほど平手で撃ちまくり

アソコに嵌った珍棒を心棒にして、尻を一回転させる『御所車』を命じられたので

お乳の谷間から汗を垂らして、大股開いてアレをアソコに咥えて、尻を一周させて

また『百閉』にして剥け濡れのオマメを擦り付け、欲しい、欲しいわ~!コーチの

欲しいわ~!!と喚きながら、お髭の生えた二枚貝から涎を垂らして哀願しても、

コーチは余裕綽々で、ぶち込んだままクルリとカラダを入れ替え、珠美に馬乗りに

なると、乱れた黒髪を手綱替わりに引っ張り、引っ張り、二度、三度、また四度、

五度と突いてはくれたけど、わざとアレを抜いて、また挿し、また抜き、また挿し

込むと見せかけてから、珠美のオシルでもう濡れ濡れのアレを顔に寄せてくるので

尺八を吹こうとしたけど、コーチが指をお乳に喰い込ませたので、あまりの痛さに

泣き叫ぶと、サッと裏返し、尻に往復ビンタを喰らわせ、その赤く腫れた尻を抱え

上げ『鵯越え』の後ろ挿しでたっぷり可愛がってくれてから、そのまま尻をもっと

持ち上げて『鵯越えの逆落とし』でアソコに顔を埋め、ペロペロ、またペロペロと

舐めに、舐めてから『鵯越え』に戻すと珠美の顔を鏡に向けるので、鏡を見詰め、

出して!もう出して!死にそうよ!珠美、死にそうよと泣き狂って許しを請うと、

うん、うん、少し休もうと優しく声をかけて、ソファーに向き合い抱きしめられ、

キスを交わしたのも束の間で『抱き地蔵』を教えられて、アレを握って後ろ向きで

尻を沈めて、もうズルズルのアソコにアレを呑んで、一心不乱に腰を使い、激しく

尻を突き下ろすので、汗に塗れたお乳がユッサ、ユッサと揺れまくり、その乳首を

咬まれても痛イノ、イ~、痛イノ、イ~!!と淫ら泣くと、尻をペン、ペンされて

こんどは後ろ?後ろから?返事がある前に、もう尻を差し出し、気持ちが良かった

『鵯越え』で四つん這いになると、挿されに、挿され、するとコーチはハメ込んだ

まま珠美の腰を掴んで立ち上がって、珠美の手にひらと足の裏がようやく床に届く

『仏壇返し』の後ろ挿しにされて、凄い、凄いわと喚きながら串刺しにされたまま

這い進んでいって、壁に手を当てて這い上がり、後背立位の『後ろ櫓』で突き上げ

られながら頬が壁に付くまで押し込まれると、隣の部屋も大熱戦の最中でア~イク

ア~イク、淫らな声が壁からビン、ビン!珠美の尻はバシバシ、バシバシ、珠美も

イク~!隣の女はア、ア、ア~!イクゥ~!出しまくられての大絶叫に、さすがの

コーチも大興奮して、ついに止めの抜き挿し、抜き挿しで、珠美のお尻に指を喰い

込ませ、ウ、ウウッ!!と呻いてアレを抜くと、珠美の背中にドピュッ!!と飛び

散る・・・という有様でございましたの」

         
          ♥       ♥        ♥


 「す、すごいわ、珠ちゃん・・・・でも、コーチからそこまでされてアソコはもう

血だらけになってしまったでしょうね・・・・」

 「血染めの少女ほど、男の征服欲を満足させるものは無いがなあ・・・・」

 「それがね・・・中学で新体操を始め、コーチからお股が裂けそうなほど猛特訓を

受けましたので、もう処女膜は半分くらい破れていたのではないかと・・・・」

 「本当かな?大変な熱弁であったがウソであろう。処女、それも十六歳の小娘が、

大江戸四十八手のアレコレを、そこまで使える訳はないわい」

 「さ、さようですわね。女将がしたことの無い技の名が色々出てくるのも・・・」

 「四十八手の名はポルノ女優になって初めて知ったの。あのように話す方が、冴子

ファンの皆様に、喜んでいただけるのではと思いましてね」

 「しかし、女子高生とは思えぬ、好き者ではあるな・・・」

 「ポルノデビューは三十一歳になってからですが、今ではポルノ女優になるために

産まれた女ではないかと思っています。コーチの指導あってのことですが・・・」

 「ずいぶん、仕込まれていたのね。十六歳でもう・・・」

 「ええ・・・・コーチを恨んでもおりますが・・・・」

 「恨んでいる・・・・・何かとっても酷い出来事があったの?」

 「ええ。憎んでも、憎み切れないほどと申した方がいいかもしれません」

 「相思相愛で高校か大学を出ると結婚し愛児も生まれるというハッピーエンドでは

告白本を書く小生の筆も鈍るが、これは聞き応えのある展開になりそうだな」

 「監督から『冴子がAV世界の天照大御神として光り輝くために、告白本の企画は

受けて頂戴よ』と話があった時は、お断りしようと思ったけど、ポルノ女優になった

のは天命でございます。全てを曝け出そうと決意したの」

 「ご立派ですわ」

 「ビデオをお買い下さる皆様に、あの女はやはり色情狂かと馬鹿にされ、また興奮

していただくのが全身これオメコ、裸一本で生きて来た骨の髄からの性交女優、この

北条冴子の務めかと・・・・・」

 「本当にご立派!私にも人に知られたくない過去もあり、冴子様が実の姉のように

思えて参りました。お二人だけには私の恥を全て晒してみたくなりました・・・」

 「人に言えない過去・・・。ますます書いてみたくなったぞ。冴子の話はひとまず

置き、女将を丸裸にするか・・・お前の事とは判らないようにする。心配するな」

 「・・・絶対秘密に秘密にしてくださいませね・・・・」

 「こんな立派な老舗旅館の女将で、冴子には羨ましいほどですが、苦労したのね」

 「実はこの一帯の旅館組合の理事長の妾に過ぎませんの。しかも、政財界の方への

肉の貢ぎ物<おもてなし女将>の務めをいたしております。由緒ある旅宿の女将です

から、ポルノの<おもてなし女将>のような、ナイロンのスケスケ着物は召しません

けれど、白の襦袢姿でお湯も共にし、濡れ衣にお乳が張り付いた姿で御奉仕を致して

おりますの・・・・」

 女将の告白は、恥ずかしい仕事の詳細に進んでいくのだが、その前にポルノ女優の

北条冴子さえ腰を抜かしそうになる話が飛び出した。

         
          💀       💀       💀


 「実は、この役目を命じられるに当たり吉原随一とされる最高級のソープランドに

二か月ほど修業に出され、四人のお客様のお相手を週に五日いたしましたの・・・・

延べにして百五十人、御指名も頂くようになりましたので、実数は百人ほどですが、

わずか二か月の間に、もう顔も覚えていない殿方っちがカラダを通り過ぎましたの。

言うを憚る泡姫の裏ワザまで、このカラダに覚え込まされていますけど・・・・」

 「そうですか・・・冴子もね、二十一歳から五年ほど吉原の泡姫だったの。女将は

何て名のお店にいたの?」

 「・・・『桃源郷』でございます。源氏名は『AYU』でございます。以前その店の

ナンバーワンだった女の名を貰い受けましたの」

 十六歳の初体験の有様を、大江戸四十八手の技の名まで織り交ぜ、恥かしげも無く

喋り散らしていたポルノの女帝、北条冴子が蒼白になった。

 女将の顔をじっと見詰め、瞳に大粒の涙が浮かんでくる。

 
 「・・・・・・・『AYU』は私よ!!」


 冴子が『桃源郷』を去った日と、女将が『桃源郷』に修業に出された間には、僅か

一年ほどしかない。冴子が泡姫として客の相手をしていた密室、そのベッド、浴槽、

エアマットで、女将も裸身を曝して同じ行為、あけすけに言えば、緒芽弧をしていた

のである。

 美貌にして男を魅了する女体をした冴子と女将を、『桃源郷』ならぬ『魔界郷』に

吸い込んだのは、『極楽の湯』の底に潜む妖魔の仕業かもしれないが・・・・

 抱き合った冴子と女将から、とめどなく涙が流れ続ける。

 男と女の世界を知り尽くしている壺中庵淫斎も驚きのあまりの息を呑んだが、その

眼は怪しい光りを帯びていた。

 エロ小説の絶好のネタが、また出来たわいと・・・・


 「うむ。お前たち二人はまさに義姉妹だな・・・冴子の泡姫時代も話してもらうが

まずは女将の告白を続けてもらおう。女将、いいね」

 「・・・・・・はい・・・・」

 「よし。女将ガ寝間の相手をするのは政財界の大物のようだが、どんな男達かね?

昨日の晩あたりは、大臣の夜伽をしていたかもしれないが・・・・」

 「・・・・現役の大臣様はまだ存知あげておりませんが、二週間ばかり前に元大臣

様の、お相手はいたしました・・・」

 「うむ。夜伽はこの宿の最上等の部屋となるだろうが、そうすると『極楽の湯』に

一緒に浸かり、この離れ座敷で寝間の務めをしたということだな」

 「さようでございます」

 二時間前には乱交場面の撮影をした露天の湯から、何事も無く立ち昇る湯けむりに

北条冴子が目を凝らす。壺中庵淫斎も又・・・

 「うむ。話せ。詳しくだよ」

 「・・・お名前まで申し上げ、万が一それがマスコミに知られると大騒動になって

女将の身も危うくなるかもしれません。それだけはお許しいただけますか?」

 「許す」

 「・・・その元大臣様には・・・国際線の客室乗務員をなさっていた美人の奥様が

いらっしゃるのに、女将がお気に召したようで、お写真まで・・・最初は俯いたまま

アソコを手で覆いましたが、『この馬鹿者メが!』と一喝され、指の戯れをする姿も

撮られました・・・・髪を掻き分け、お咥えしている顔もスマホで何度も、何度も」

 「・・・理事長は妾にそんなことまでさせて、平気なのか?」

 「理事長も私がアソコでおもてなしをしている写真を密かに撮っています。それを

枕元に並べて私に見せて責めることも度々・・・・・」

 「そんな男の妾にどうしてなった?」

 「黒人の英会話教師との初体験、私にとっては大恋愛でしたが・・・・」

 「・・・・・まあ、涙ぐんで・・・捨てられたの?」

 「いえ、私の方から縁を切りましたの・・・」

 「どうして?」

 「・・・・同じ会話教室に通っている奥様とも関係を持っていて、しかも、それを

知ったのは『ねえ、三人で今度、遊びませんこと?と3Pを誘われたからなの・・・

驚愕いたしました」

 「でも、黒い大砲を散々ぶち込まれ、男の味をカラダが覚えてしまっただろう?」

 「いえ。セクハラされた指導教授としかたなく三回、母方の伯父には月の初めに、

ラブホテルで六万円もらって・・・父の町工場が倒産したため、学資援助の見返りと

してでございます。つくづく男運の悪い女と思いますけど、勉学には励みました」

 「それがどうして理事長と?」

 「成績は良かったので、旅行代理店のトップ企業に就職できましたの。私が企画を

した旅行プランも採用されて好評を呼ぶなど、充実した日々でした」

 「ふむ、ふむ。仕事の関係で旅館組合の理事長と出会ったということだな?」

 「古典芸能に詳しい中々の文化人でして、私は英語も少々出来るので、外国人向け

プラン『日本文化を味合う』も企画しましたが、ずいぶん助けてくれましたの」

 「・・・そう、有難い存在ね。それで愛が芽生えたの?」

 「初体験の惨めな経験があり、教授や伯父ともいい思い出はありません。カラダの

関係に繋がりかねないプライベートでの交際は避けておりました」

 「それがどうして?」

 「仕事の失敗で上司に厳しく叱られたことがり、そこにたまたま理事長が居合わせ

ていましたの。お茶に誘って慰めてくれ、食事も御一緒するようになり、彼が定宿に

しているホテルの、夜景が綺麗なラウンジにも誘われ・・・・」

 「女のカラダも酔わせるには絶好のロケーションね」

 「そんな素敵な夜の三度目です。彼がカラダを寄せて参りました」

 「いよ、いよ、犯られる訳ね」

 「ええ、今夜は絶対に犯られてしまう・・・そう思いましたが、犯られるのを待ち

望んでいたというのが正直なところです・・・・彼の肩に髪を寄せて、眼を閉じると

唇が重なり・・・・『今夜は帰さないよ』と言われたときには・・・・お恥ずかしい

次第ですがアソコがピクッとして・・・先ほど伯父と月初めにと申しましたが、半分

嘘でして、次第に深みにはまり、大学四年のころは毎週のようにラブホテルに入って

いましたの。それが叔母に発覚して大騒動となり一年以上も男は御無沙汰で・・・・

そんなところに理事長が現れ・・・・」

「この顔、このカラダの女が、もう『触れなば、落ちん』という訳だな」

「・・・・今にして思えば巧くやられたと思うのですけど、私を部屋に連れ込めると

もう判っているのに直ぐにはそうせず、カクテルをもう一杯、御馳走してくれて」

 「男に飢えた娘と、その娘を狙い続けた男の、夜枕合戦の様が眼に浮かぶようだ。

もうアソコが理事長と離れられなくなったか?」

 「病んだ妻がいるので当座は隠し妻で耐えてもらうが夫婦になってくれないかと」

 「騙されたか?」

 「でも、伊豆と東京だから、そうそうオメコができないわね」

 「旅行代理店や関係省庁などとの交渉業務が名目ですから、月に一度か二度が精々

ですけど、私が妊娠しやすい日程で上京いたしましたの」

 「浮気相手のお腹を膨らませようとするの?」

 「理事長には娘が一人おりますが、息子が欲しいようでして。『女の子でもいい』

とは言っていましたが・・・・私も伯父との一件で両親とは義絶状態になり・・・

夫と子供のいる温かい家庭を持ちたいと望んでいましたの・・・・」

 「・・・相思相愛ではあるな。それなりの処遇はしたか?」

 「小さなチャペルで二人切りですが、仮初の式もあげたの。結婚指輪もして」

 「お幾つの時?」

 「交際を始めて二年目、二十五歳でした。妾の生活はもう十年になりますの」

 「しかし、聞くば聞くほど後添えにしてもおかしくない話だが・・・」

 「末期ガンの奥様がお亡くなりになり、一周忌の際、娘に隠し妻の話をしたところ

娘が激怒しまして。娘には息子が二人いますが、由緒ある当宿の将来の経営は長男、

別館は次男と決めておりましたので・・・・」

 「子を産む恐れのある後妻は邪魔ということだろうが、父親は温泉組合の理事長を

するほどの男だ。娘を押さえられないのか?」

 「こちらに参って初めて知ったのですが、理事長が娘夫婦に頭の上らない深い事情

がありますの。別館のホテルを建てる際の過大投資が裏目に出て、破産に追い込まれ

そうになったのを救ったのが娘の恵令奈です。まだ十九歳の女子大生でしたが」

 「そんな小娘に何が出来たのかね?」

 「恵令奈は、私を怒鳴りつけるときなど目を吊り上げ、般若のようになりますが、

平素はもう愛想が良く、顔もカラダも男好きの女でして・・・」

 「どうカラダを使ったのだ?十九歳の娘が手練手管を心得ているとは思えないが」

 「最大の融資先の銀行の担当者が切れ者で、まだ三十過ぎの独身でしたが恵令奈に

ぞっこんでしたので、連日のように続く返済についての談判の折に・・・」

 「父親が娘に色仕掛けをさせたのか?」

 「恵令奈が自分からでございますのよ」

 「ふむ。只の不良娘では無さそうだな」

 「湯けむりの里で一番の由緒ある宿で、一万坪もの広大な敷地です。後継者は自分

と思っているので、破産すると元も子も無いと、恵令奈も必死です」

 「どんな手口を使うの?」

 「お茶を差し上げるときなど、しばらく父親の傍に控えて空涙を流して・・・」

 「二十歳前、しかも女子大生が男に色目を使う訳ね」

 「床に正座して、銀行員が見下ろすミニの太腿だけでなく、わざと二つ開けていた

ブラウスの、お乳の谷間もしっかり覗かせますの」

 「男はムラムラしてくるわね?」

 「銀行員は落とせると判ると『父は金策で駆け回っています。申し訳有りませんが

少しお待ちを』という段取りで離れ座敷に誘い込むの」

 「湯けむりの見えるこの離れ座敷で、銀行員に犯らせる訳ね」

 「三十過ぎの独身男と十九歳の美人女子大生が、密室で五分、十分、十五分、ムチ

ムチの太腿があわやというところまで覗いているのに、ハッと気付いた素振りで余計

男の眼を引き付けてミニの裾を引っ張り、俯いてですから、ブラもチラチラですわ。

男はもう手を出したくて堪らなくなりますわね。すると『あ、お茶だけなんて失礼を

しました』と、お尻をプリプリさせて一旦は引き下がります。そして、男に気がある

ように、口紅を濃く塗り直して再び現れますの。寄り添うようにしてのお酌ですわ。

そのうちお流れ頂戴となって、娘の口紅が付いたひとつ盃でのお酒のやりとり。頬は

ほんのり桜色、首筋の後れ毛も汗でジットリ。ミニの太腿の奥まで露わになるよう、

斜め座りでピンクのパンティを覗かせ・・・・」

 「どうして娘がピンクのパンティを穿いていたことまで知っているの?」

 「・・・目撃者がいますの」

 「だれかが覗いていた訳?」

 「ええ。我慢できなくなった男が娘を押し倒します。啜り泣いて『何とぞ、何とぞ

父をお助け下さいませ』懇願しながら縋りつきます。男がパンツをズボンごと、ずり

下げても、尻餅をついた娘は震えながら、もう猛り狂っているモノを、只々見上げる

だけ。両脚が大きく開いていますから、ピンクのパンティから黒い翳りも透け見え、

それを片脚から抜かれて嵌め込まれます。いえ、嵌め込ませます。『痛いわ、痛い!

嗚呼~ママア~、ママア~』と泣き叫びます。そこに示し合わせた仲居頭が襖を開き

飛び込むという段取りです」

 「絵に描いたような美人局だな。女子大生のツツモタセとは恐れ入るわい」

 「・・・娘のアソコにアレをハメ込んでいるところを目撃されては、銀行員はもう

シラの切りようがありません。恐れ入り谷の鬼子母神でございます・・・・」

 「・・・冴子が十八歳でキャバ嬢になったときより、数段は上手ね・・・」

 「・・・女子高生時代から男と遊び回っていたようですが、避妊だけはしっかりと

していたようでしてね・・・仲居頭も相手までは知らないようですが、娘は十四歳で

中絶したそうなの。その悪夢のためでしょう。アソコにベットリのものを、仲居頭が

ピンクのパンティで拭いてやっていると、本当に泣き崩れたそうです・・・・」

 「中学生で妊娠中絶か・・・・トラウマを抱えた女ではあるな・・・」

 「仲居頭が『お嬢様、お腹が膨らむと却って都合がいいとお思いなさい。でも絶対

逃がしてはいけませんよ』と背中をさすりながら諭すと『そうね。また犯らせてやら

ないとね・・・・手引きはしっかり頼むよ』と気丈に答えたそうですが・・・・」

 「それで、どうなったの?」

 「華やかな華燭の典となり、優秀な男が巧妙な裏融資まで使っての経営再建です。

貧乏育ちですから、銀行でソコソコの出世をするより一万坪もの老舗旅館の婿養子は

望むところです。今では系列の高級リゾートホテルが五つもあるという繁盛ぶりの、

めでたし、めでたしでございます・・・・」

         *     *    *     *

 「しかし、お前が猥褻な写真まで撮られてしまう<おもてなし女将>に落されたに

ついては、もっと裏の裏があるだろう・・・・何があった。女将」

 女将は老先生から眼を逸らし、沈黙した。

 老先生の問いに答えることは、奈落の底に女将を落とした事件を語ることになる。

 娘夫婦の冷酷な仕打ちは耐え難いにしても、既に先妻は黄泉の人になっていたので

理事長は湯の街の有力者にも女将を『うちの嫁』と言い、大事にしていた。娘夫婦は

系列ホテルの拡大に血道をあげていたので、本館の女将として存分に力を振るうこと

も出来た。夜の営みは、娘を憚り、客の急な用命に応じるための女将部屋に理事長が

忍んで行っていたが、離れ座敷に泊り客の無い日には湯けむりに巻かれて誰憚ること

なく淫らな行為に耽っていた・・・

 そんな恥ずかしくもあり懐かしくもある日々は忌まわしい事件で遠く過ぎ去った。

 老先生と冴子を見詰めながら、女将が重い口を開く。



             「強姦されました!!」






 







 







 




 


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「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

母の下着 タンスと洗濯籠の秘密

MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。 颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。 物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。 しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。 センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。 これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。 どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。

還暦の性 若い彼との恋愛模様

MisakiNonagase
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