召喚魔法使いの旅

ゴロヒロ

文字の大きさ
179 / 248

第179話

しおりを挟む
 大将戦で勝利したが第一育成校VS第五育成校の試合二年生対決は第五育成校の勝利で終わり、次は三年生の試合が始まる。

 試合舞台には女子生徒と男子生徒の二人が上がると、実況が二人の紹介を始めた。

 第一育成校先鋒は緑色をした長髪をし、皮の鎧と弓、矢筒を身に纏った名前はタニアと言う女子生徒。

 第五育成校の先鋒はサイモンと言う、皮の鎧を身に纏い、武器は長剣一つの男子生徒。

 この二人が試合舞台で試合を行う。二人は試合舞台にお互い並び、審判員の合図を待っている。そして、審判員が試合開始の合図を出すと、試合は始まった。

 試合開始と同時にタニアが先制の攻撃をサイモンに行なった。

 (あれは魔闘気か?!)

 矢筒から取り出した一本の矢をタニアが放ち行なった攻撃は矢の鏃に魔闘気を纏わせた攻撃をサイモンが向かってくる矢を回避する。

 タニアは魔闘気を身体に纏わないが鏃のみに纏わせる。その技術はすごいがまだ身体まで纏わせるほどに魔闘気を作れないのだろうと、アスランは言う。

 そして、もし、サイモンがあの矢を切り払おうとした場合、危なかった可能性が高いそうだ。

 サイモンは矢の回避と同時に全身に闘気を纏い、更に闇属性魔法の装甲も纏ったようで全身が黒い靄に包まれている。

 タニアの方も矢を射ると同時に闘気と風属性魔法の装甲を纏っているようだ。

 それからの攻防はタニアがサイモンを接近させないように矢を射り続けて攻撃を行ない、それをサイモンが回避する。そんな両者の攻防が時間にして一分の間に幾度も行われている。

 サイモンは回避だけでは負けると、魔法を発動した。サイモンが使う闇属性魔法はサイモンの周囲に闇の玉を四つほど作り出した。その闇の玉にタニアの矢が引き寄せられている。

 (これで回避以外の行動を余裕に取れるようになったんじゃないか?あっ、でも魔闘気が纏われてるから一撃で壊されているな。)

 引き寄せられた矢が闇の玉に当たると、闇の玉を貫通し、闇の玉を破壊していた。

 三本同時に射ることも出来るようで闇の玉を狙ってタニアは射り、闇の玉を次々に破壊していく。

 サイモンもその都度、闇の玉を増やしながら、タニアに試合が開始してから最初の攻撃を始めた。

 サイモンは長剣を振るい、闇属性の斬撃をタニアに向かい飛ばして攻撃したのだ。

 その攻撃はタニアに回避されてしまった。だが、その一瞬だけ矢が飛んで来なかった隙に、サイモンは闇属性斬撃を横薙ぎに振るい飛ばした。

 タニアもこれを避けるにはジャンプするしか無いと、ジャンプをして飛ぶ斬撃を回避しながらサイモンに矢を射る。

 だけど、その矢は闇の玉に吸い寄せられてしまった。

 空中で回避も満足に出来ないタニアにサイモンは闇属性の斬撃を飛ばした。

 タニアに当たるのかと思った瞬間、タニアは何もない空中を蹴り、移動したのだ。

 そして、サイモンの斬撃を回避したタニアは瞬時に矢を五本射る。更にその矢には矢の鏃だけでは無く、矢全体に魔闘気を纏わせ、風属性魔法も纏っている。

 放たれた矢はサイモンの闇の玉に引き寄せられて行く。だが、突如矢が動き出し、闇の玉から離れるとサイモンに飛んで行った。

 サイモンもそれには驚いたのか、動きが一瞬だけ止まったが瞬時に長剣を振るい、闇属性の斬撃を矢に放った。

 だがそれも矢は軌道を直角に変えて動き出し、闇属性の斬撃を回避してサイモンに向かう。

 サイモンは今度は防ごうと闇属性魔法で障害物を幾つも作り出していくが、それも自在に動く矢に躱されてしまう。

 そして等々、五つの矢はサイモンに迫り、すぐ側まで来てしまう。サイモンも矢が当たる覚悟したのか、全身と武器にかなりの闘気と魔法を纏わせると、長剣を振るって矢を二本打ち落とす。

 けれど、残りの三本の矢はサイモンに当たる。纏った闘気と魔法の装甲を突き破り、身体に突き刺さった。

 突き刺さったその際に鏃の中に仕込まれて魔法が発動して、サイモンの身体を抉り、サイモンは矢が刺さった肩、腹、太ももから出血をし、試合舞台に倒れる。

 サイモンは立ち上がろうとするが、かなりのダメージを負って、すぐには立ち上がれない。

 そんなサイモンにタニアは追撃を幾つも入れて背中に矢が刺さっていく。

 そこで審判員が止めに入り、サイモンの様子を確認した。そして、サイモンは試合続行不能と判断した審判員がタニアの勝利を宣言して試合は第一育成校の勝利で先鋒戦は終了した。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

勇者パーティーにダンジョンで生贄にされました。これで上位神から押し付けられた、勇者の育成支援から解放される。

克全
ファンタジー
エドゥアルには大嫌いな役目、神与スキル『勇者の育成者』があった。力だけあって知能が低い下級神が、勇者にふさわしくない者に『勇者』スキルを与えてしまったせいで、上級神から与えられてしまったのだ。前世の知識と、それを利用して鍛えた絶大な魔力のあるエドゥアルだったが、神与スキル『勇者の育成者』には逆らえず、嫌々勇者を教育していた。だが、勇者ガブリエルは上級神の想像を絶する愚者だった。事もあろうに、エドゥアルを含む300人もの人間を生贄にして、ダンジョンの階層主を斃そうとした。流石にこのような下劣な行いをしては『勇者』スキルは消滅してしまう。対象となった勇者がいなくなれば『勇者の育成者』スキルも消滅する。自由を手に入れたエドゥアルは好き勝手に生きることにしたのだった。

転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。

克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります! 辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

無自覚に世界最強だった俺、追放後にチートがバレて全員ざまぁされる件

fuwamofu
ファンタジー
冒険者団から「役立たず」と追放された青年リオ。 実は彼のスキル《創造》は、世界の理を作り替える最強の能力だった。 追放後、孤独な旅に出るリオは、自身の無自覚な力で人々を救い、国を救い、やがて世界の中心に立つ。 そんな彼の元には、かつて彼を見下していた美少女たちが次々と跪いていく──。 これは、無自覚に世界を変えてしまう青年の、ざまぁと覇道の物語。

高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません

下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。 横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。 偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。 すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。 兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。 この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。 しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。

異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました

雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。 気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。 剣も魔法も使えないユウにできるのは、 子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。 ……のはずが、なぜか料理や家事といった 日常のことだけが、やたらとうまくいく。 無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。 個性豊かな子供たちに囲まれて、 ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。 やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、 孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。 戦わない、争わない。 ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。 ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、 やさしい異世界孤児院ファンタジー。

少し冷めた村人少年の冒険記 2

mizuno sei
ファンタジー
 地球からの転生者である主人公トーマは、「はずれギフト」と言われた「ナビゲーションシステム」を持って新しい人生を歩み始めた。  不幸だった前世の記憶から、少し冷めた目で世の中を見つめ、誰にも邪魔されない力を身に着けて第二の人生を楽しもうと考えている。  旅の中でいろいろな人と出会い、成長していく少年の物語。

処理中です...