王子の心を溶かすのは、、?

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「私は、、死んだのね」





「おや、あまり取り乱さないんだね」





目の前の見るのが眩しいくらいに輝く人物はコテンと首を傾げ不思議そうに私を見つめる





「まぁ状況を整理したら必然的に分かるでしょ。現に貴方に翼が生えているのが非現実的だし」






「アハハ!冷静だね。ここに来た人達は皆慌てるか泣き叫ぶか私に詰め寄ってくるかのパターンが多いんだけどね」





目の前の人物は楽しそうに笑う





「それで、新しい人生ってどういうこと?」






「君の人生は全て見せて貰ったよ。お世辞にもいい人生だったとは言えないよね。世の中を恨んでも仕方ないほどの境遇なのに他人を守って死んでしまうなんてね」






他人から見ても私の人生はいいものではなかったらしい






「私の人生がいいもので無かったのは私の運が悪かっただけ。他人を恨むなんてお門違いだ。私の命で幸せそうなあの子が助かったのなら最後にいい思い出を貰ったよ」






「君はほんとにいい子だね。」






ポンポン と
頭を撫でられた






人に頭を撫でられた記憶などない






「、、、頭を撫でられるって安心するものなんだね」







初めて他人の温度に触れた
ポロリと瞳から1滴の雫が落ちる






「私は神だ。君に新しい人生をあげたいと思っている。君に提示するのは3つ。1つはこれまでの世界に生き返らせる。2つ目は全く違う世界に今の姿のまま、零崎雪として生きるか。3つ目はゼロから生まれ変わりもう一度人生をやり直すか」






正直、今までの人生に戻りたいかと言われると何の未練もない





ただ1つ 雪という名。両親から残された、たった1つの宝物をなくすのは辛いと思う






「じゃあ2つ目で。」







「OK。新しい世界で幸せになってくれる事を願っている。私からの贈り物だよ、受け取って」

 





神様の掌から優しい光がフワフワと飛んできて私の身体を包み込む







「これは、、?」







「使い方によっては正義にも悪にもなる力。君なら正しい使い方をしてくれると信じているよ」







神様は最後に私の頬に流れる雫を指で拭い取り、優しく微笑んだ







また、視界が真っ暗になった





徐々に開けた視界の先にあったのは







緑が綺麗な森の中であった








私を誰も知らない世界







今度は平凡に老衰して死ねればいいな、と綺麗な景色を見ながら思うのであった









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