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第55話 ー終焉胎動ー
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――ついに、終淫核メギアの本体の前に立った。
赤黒く脈打つ巨大な心臓。表面を覆う卵胞は次々と破裂し、粘液と幼体を生み出しては床に滴り落ちる。その一つひとつが大地に吸い込まれ、さらに新たな卵を芽吹かせていた。まるで「存在すること」そのものが増殖であるかのように。
レイジは共鳴剣を握りしめ、震える腕に力を込めた。
「……ここまで来たんだ。もう、逃げ場はない」
セレーナは符を胸に抱え、顔を歪めていた。唇は蒼白、目の下には濃い隈が刻まれている。
「誓約の刃が……持ちそうにない。でも、叩くしかない」
カリーネは肩で息をしながらも、瞳に鋭い光を宿す。
「本体を壊さない限り、増殖は止まらない……どんなに命を削っても、ここで仕留めなければ」
影の女王は血に濡れた唇を吊り上げた。
「倒す方法が見えないままでも……進むしかない。誓いがそう言っている」
《交ワレ……誓約モ欲望モ、母胎ノ糧……》
本体が脈動し、広間全体が震えた。四人の鼓動が強制的に早まり、心臓を掴まれるような痛みが襲う。誓約紋は焼け付くように熱し、まるで心臓が燃え尽きようとしているかのようだった。
「ぐ……ッ!」
レイジは歯を食いしばり、共鳴剣を振り下ろす。
蒼刃の光が胎核を直撃し、轟音とともに火花を散らした。
だが――卵胞が破裂し、粘液が刃を包み込み、衝撃を吸収してしまう。
「効いてない……!」
セレーナが叫んだ。
カリーネも風刃を放つ。しかし胎核の鼓動に合わせて空気そのものが押し返され、刃は霧散する。
影の女王の闇糸は触れた瞬間に吸収され、逆に卵胞を膨れ上がらせた。
「……こいつ……攻撃そのものを……」
カリーネが息を呑む。
レイジは蒼白になりながら叫んだ。
「攻撃を喰らって、さらに増えてやがる……!」
胎核の脈動は速さを増し、四人の心臓を無理やり揺さぶった。
「うッ……!」
セレーナが胸を押さえ、血を吐いた。
カリーネは膝をつき、視界を押さえる。
影の女王もまた、呻き声を漏らしながら肩を震わせる。
レイジは剣を支えに立ちながら、理解した。
――攻撃すら増殖に還元されるなら、倒す道筋はまったく見えない。
「……こんな……化け物が……」
息を荒げながら呟いたその言葉は、広間に虚しく溶けた。
《増エヨ……交ワレ……誓約スラ糧ニ……》
終淫核メギアは、倒せる希望を一切見せないまま、さらなる胎動を始めた。
レイジの蒼刃が弾かれて以降、戦局は一気に傾いた。
セレーナの符は燃え盛る炎を生み出したはずなのに、胎核に触れた瞬間、まるで呼吸のように吸い込まれ、卵胞の膨張に変わっていく。
「……っ、火が……喰われて……!」
彼女は呻き、指先から符が滑り落ちた。
カリーネの風刃もまた同じだった。鋭いはずの刃は空気ごと呑まれ、胎核の鼓動に同調して反転し、逆に彼女自身の胸を切り裂くような痛みをもたらした。
「ぐ……あぁッ!」
膝をつき、血を吐く。
影の女王の闇糸も、触れた途端に飲み込まれた。闇は闇に還り、卵胞の中で脈動する光と混ざり合い、さらに肥大していく。
「私の影まで……利用される……か」
彼女は苦笑し、唇を噛んだ。
レイジは必死に共鳴剣を振るい続けるが、刃の光は粘液に絡め取られ、力を奪われるばかり。
「効かねえ……何一つ効かねえ……!」
《交ワレ……誓約スラ糧ニ……》
その囁きが骨の奥に響いた瞬間、四人の胸の誓約紋が異様に熱を帯びた。
「……ッ!」
セレーナの体が反り返り、悲鳴が漏れる。
カリーネは胸を掻きむしり、影の女王は血を吐きながら壁に叩きつけられた。
レイジもまた、胸に焼けるような痛みを感じた。
「これは……誓約の力まで……喰おうとしてやがるのか……!」
蒼刃がきしみ、誓約の光が胎核に引き寄せられていく。
光は抵抗するが、鼓動が合わされば合わされるほど、刃の輝きは弱まった。
「誓約が……奪われる……」
セレーナの瞳に恐怖が宿る。
「誓いすら……利用されるなら……私たちには……」
カリーネの声は絶望にかすれた。
影の女王は苦笑を浮かべ、唇を噛んだ。
「……これが“終淫核”の名の所以か……終わりすら孕ませて産み続ける……」
レイジは喉を焼く叫びを上げ、必死に刃を掲げた。
「誓いまで喰わせるわけにはいかねえ……!」
だが蒼光は、胎核の鼓動に飲み込まれ、ゆっくりと消えていく。
――勝機は見えない。
希望さえも、いまや敵の養分にされつつあった。
蒼光が薄れていく。
誓約の刃は、四人を繋ぐ最後の灯火だった。だが今、その光さえ胎核に吸われ、蝋燭の炎のように揺らぎ、消えかけていた。
「……やめろ……奪うな……!」
レイジは胸を押さえ、必死に抗った。だが鼓動は不規則に跳ね、肺は焼けつき、呼吸が途切れ途切れになる。
セレーナは壁に寄りかかり、符を握る手を震わせていた。
「誓約が……抜かれていく感覚がする……。私たちの心そのものを……あの胎核に孕まされてる……」
彼女の瞳からは涙が零れた。恐怖ではない、誓いを汚される悔しさの涙だった。
カリーネは両手で胸を掻きむしり、吐血した。
「ぐ……あぁ……! 外交で培った言葉すら……ここでは通じない。誓いすら利用されるなら……私たちの存在理由が……」
声が震え、次第に消えていく。
影の女王は闇糸を伸ばそうとしたが、腕が痙攣して床に崩れ落ちた。
「私の影も……誓いも……何もかも喰われる……。これが……本当の無力か」
唇の端に血を滲ませながら、彼女は乾いた笑みを浮かべた。
《交ワレ……誓約スラ糧ニ……無限ニ産メヨ……》
囁きが甘く広間に満ちる。
その声は、抗う意志を吸い上げ、肉体を母胎に変えようとする。
レイジは震える仲間たちを見回し、唇を噛んだ。
セレーナは涙で霞む瞳をこちらに向け、カリーネは血に濡れた唇で必死に息をしていた。影の女王は立ち上がろうとしながらも膝をついた。
皆、限界だった。
「……くそ……!」
レイジは叫び、共鳴剣を振り上げた。光は弱々しく、それでも振り下ろす。
胎核に届いた刃は、粘液に包まれ、再び吸収されていった。
「効かねぇ……!」
絶叫が虚しく響く。
その瞬間、胸の誓約紋が裂けるように熱し、視界が赤く染まった。
「がッ……!」
レイジは片膝をつき、吐血した。
セレーナが手を伸ばす。
「もう……やめて……! 誓いまで奪われたら……私たちは……」
カリーネの声が掠れる。
「倒すどころか……存在すら喰われる……」
影の女王が呻きながら吐き出した。
「……誓約が……消える……」
蒼光は完全に揺らぎ、広間を照らす力を失いかけていた。
――希望は霧散し、誓いさえも敵の胎内に呑まれようとしていた。
――誓約の刃が、悲鳴をあげるように軋んだ。
蒼光はもはや灯火のように揺らめき、刃の輪郭はぼやけている。振り抜いても力は通らず、触れた粘液に吸い込まれるばかり。剣を掲げるレイジの両腕は震え、膝は崩れかけていた。
「……もう……限界……なのか」
声は掠れ、吐息と共に血が零れ落ちる。
セレーナは壁に背を預け、符を握ったまま動けずにいた。胸の誓約紋が赤黒く灼け、まるで内側から焼かれているかのようだった。
「誓いを……ここまで汚されて……まだ立ち向かえるの……?」
その瞳には、戦う意志と同じくらい、深い絶望が宿っていた。
カリーネは片腕を押さえ、血に濡れた唇で囁いた。
「外交も、交渉も……意味を失った。残っているのは……ただの命の燃え殻……」
影の女王は膝をつき、床の粘液に手を沈めながら嗤った。
「影さえ……均せない。ここでは……誓いすら敵の養分だ……。本当に……終わるのかもしれんな」
《交ワレ……誓約ヲ抱キ、母胎ニ還レ……》
胎核が膨張し、心臓の鼓動が四人の胸を強制的に叩いた。痛みに声を上げることすらできない。鼓動は均すどころか、四人のリズムを完全に呑み込んでいた。
レイジは共鳴剣を支えに立ち上がろうとしたが、足が痺れ、膝が崩れた。
「誓約の……刃が……消える……」
視界が赤く霞み、蒼光は指の間から零れ落ちるように揺らいだ。
セレーナがかすかに手を伸ばす。
「レイジ……もう、光が……」
その手は空を掴み、力なく落ちた。
広間は卵胞の産声に満ち、赤黒い脈動が支配する。
誓約の刃は消滅寸前、仲間たちの命は尽きかけ、希望は影すら残していなかった。
――絶望。
それが、終淫核メギアとの戦いの“始まり”にすぎないと、四人は思い知らされるのだった。
赤黒く脈打つ巨大な心臓。表面を覆う卵胞は次々と破裂し、粘液と幼体を生み出しては床に滴り落ちる。その一つひとつが大地に吸い込まれ、さらに新たな卵を芽吹かせていた。まるで「存在すること」そのものが増殖であるかのように。
レイジは共鳴剣を握りしめ、震える腕に力を込めた。
「……ここまで来たんだ。もう、逃げ場はない」
セレーナは符を胸に抱え、顔を歪めていた。唇は蒼白、目の下には濃い隈が刻まれている。
「誓約の刃が……持ちそうにない。でも、叩くしかない」
カリーネは肩で息をしながらも、瞳に鋭い光を宿す。
「本体を壊さない限り、増殖は止まらない……どんなに命を削っても、ここで仕留めなければ」
影の女王は血に濡れた唇を吊り上げた。
「倒す方法が見えないままでも……進むしかない。誓いがそう言っている」
《交ワレ……誓約モ欲望モ、母胎ノ糧……》
本体が脈動し、広間全体が震えた。四人の鼓動が強制的に早まり、心臓を掴まれるような痛みが襲う。誓約紋は焼け付くように熱し、まるで心臓が燃え尽きようとしているかのようだった。
「ぐ……ッ!」
レイジは歯を食いしばり、共鳴剣を振り下ろす。
蒼刃の光が胎核を直撃し、轟音とともに火花を散らした。
だが――卵胞が破裂し、粘液が刃を包み込み、衝撃を吸収してしまう。
「効いてない……!」
セレーナが叫んだ。
カリーネも風刃を放つ。しかし胎核の鼓動に合わせて空気そのものが押し返され、刃は霧散する。
影の女王の闇糸は触れた瞬間に吸収され、逆に卵胞を膨れ上がらせた。
「……こいつ……攻撃そのものを……」
カリーネが息を呑む。
レイジは蒼白になりながら叫んだ。
「攻撃を喰らって、さらに増えてやがる……!」
胎核の脈動は速さを増し、四人の心臓を無理やり揺さぶった。
「うッ……!」
セレーナが胸を押さえ、血を吐いた。
カリーネは膝をつき、視界を押さえる。
影の女王もまた、呻き声を漏らしながら肩を震わせる。
レイジは剣を支えに立ちながら、理解した。
――攻撃すら増殖に還元されるなら、倒す道筋はまったく見えない。
「……こんな……化け物が……」
息を荒げながら呟いたその言葉は、広間に虚しく溶けた。
《増エヨ……交ワレ……誓約スラ糧ニ……》
終淫核メギアは、倒せる希望を一切見せないまま、さらなる胎動を始めた。
レイジの蒼刃が弾かれて以降、戦局は一気に傾いた。
セレーナの符は燃え盛る炎を生み出したはずなのに、胎核に触れた瞬間、まるで呼吸のように吸い込まれ、卵胞の膨張に変わっていく。
「……っ、火が……喰われて……!」
彼女は呻き、指先から符が滑り落ちた。
カリーネの風刃もまた同じだった。鋭いはずの刃は空気ごと呑まれ、胎核の鼓動に同調して反転し、逆に彼女自身の胸を切り裂くような痛みをもたらした。
「ぐ……あぁッ!」
膝をつき、血を吐く。
影の女王の闇糸も、触れた途端に飲み込まれた。闇は闇に還り、卵胞の中で脈動する光と混ざり合い、さらに肥大していく。
「私の影まで……利用される……か」
彼女は苦笑し、唇を噛んだ。
レイジは必死に共鳴剣を振るい続けるが、刃の光は粘液に絡め取られ、力を奪われるばかり。
「効かねえ……何一つ効かねえ……!」
《交ワレ……誓約スラ糧ニ……》
その囁きが骨の奥に響いた瞬間、四人の胸の誓約紋が異様に熱を帯びた。
「……ッ!」
セレーナの体が反り返り、悲鳴が漏れる。
カリーネは胸を掻きむしり、影の女王は血を吐きながら壁に叩きつけられた。
レイジもまた、胸に焼けるような痛みを感じた。
「これは……誓約の力まで……喰おうとしてやがるのか……!」
蒼刃がきしみ、誓約の光が胎核に引き寄せられていく。
光は抵抗するが、鼓動が合わされば合わされるほど、刃の輝きは弱まった。
「誓約が……奪われる……」
セレーナの瞳に恐怖が宿る。
「誓いすら……利用されるなら……私たちには……」
カリーネの声は絶望にかすれた。
影の女王は苦笑を浮かべ、唇を噛んだ。
「……これが“終淫核”の名の所以か……終わりすら孕ませて産み続ける……」
レイジは喉を焼く叫びを上げ、必死に刃を掲げた。
「誓いまで喰わせるわけにはいかねえ……!」
だが蒼光は、胎核の鼓動に飲み込まれ、ゆっくりと消えていく。
――勝機は見えない。
希望さえも、いまや敵の養分にされつつあった。
蒼光が薄れていく。
誓約の刃は、四人を繋ぐ最後の灯火だった。だが今、その光さえ胎核に吸われ、蝋燭の炎のように揺らぎ、消えかけていた。
「……やめろ……奪うな……!」
レイジは胸を押さえ、必死に抗った。だが鼓動は不規則に跳ね、肺は焼けつき、呼吸が途切れ途切れになる。
セレーナは壁に寄りかかり、符を握る手を震わせていた。
「誓約が……抜かれていく感覚がする……。私たちの心そのものを……あの胎核に孕まされてる……」
彼女の瞳からは涙が零れた。恐怖ではない、誓いを汚される悔しさの涙だった。
カリーネは両手で胸を掻きむしり、吐血した。
「ぐ……あぁ……! 外交で培った言葉すら……ここでは通じない。誓いすら利用されるなら……私たちの存在理由が……」
声が震え、次第に消えていく。
影の女王は闇糸を伸ばそうとしたが、腕が痙攣して床に崩れ落ちた。
「私の影も……誓いも……何もかも喰われる……。これが……本当の無力か」
唇の端に血を滲ませながら、彼女は乾いた笑みを浮かべた。
《交ワレ……誓約スラ糧ニ……無限ニ産メヨ……》
囁きが甘く広間に満ちる。
その声は、抗う意志を吸い上げ、肉体を母胎に変えようとする。
レイジは震える仲間たちを見回し、唇を噛んだ。
セレーナは涙で霞む瞳をこちらに向け、カリーネは血に濡れた唇で必死に息をしていた。影の女王は立ち上がろうとしながらも膝をついた。
皆、限界だった。
「……くそ……!」
レイジは叫び、共鳴剣を振り上げた。光は弱々しく、それでも振り下ろす。
胎核に届いた刃は、粘液に包まれ、再び吸収されていった。
「効かねぇ……!」
絶叫が虚しく響く。
その瞬間、胸の誓約紋が裂けるように熱し、視界が赤く染まった。
「がッ……!」
レイジは片膝をつき、吐血した。
セレーナが手を伸ばす。
「もう……やめて……! 誓いまで奪われたら……私たちは……」
カリーネの声が掠れる。
「倒すどころか……存在すら喰われる……」
影の女王が呻きながら吐き出した。
「……誓約が……消える……」
蒼光は完全に揺らぎ、広間を照らす力を失いかけていた。
――希望は霧散し、誓いさえも敵の胎内に呑まれようとしていた。
――誓約の刃が、悲鳴をあげるように軋んだ。
蒼光はもはや灯火のように揺らめき、刃の輪郭はぼやけている。振り抜いても力は通らず、触れた粘液に吸い込まれるばかり。剣を掲げるレイジの両腕は震え、膝は崩れかけていた。
「……もう……限界……なのか」
声は掠れ、吐息と共に血が零れ落ちる。
セレーナは壁に背を預け、符を握ったまま動けずにいた。胸の誓約紋が赤黒く灼け、まるで内側から焼かれているかのようだった。
「誓いを……ここまで汚されて……まだ立ち向かえるの……?」
その瞳には、戦う意志と同じくらい、深い絶望が宿っていた。
カリーネは片腕を押さえ、血に濡れた唇で囁いた。
「外交も、交渉も……意味を失った。残っているのは……ただの命の燃え殻……」
影の女王は膝をつき、床の粘液に手を沈めながら嗤った。
「影さえ……均せない。ここでは……誓いすら敵の養分だ……。本当に……終わるのかもしれんな」
《交ワレ……誓約ヲ抱キ、母胎ニ還レ……》
胎核が膨張し、心臓の鼓動が四人の胸を強制的に叩いた。痛みに声を上げることすらできない。鼓動は均すどころか、四人のリズムを完全に呑み込んでいた。
レイジは共鳴剣を支えに立ち上がろうとしたが、足が痺れ、膝が崩れた。
「誓約の……刃が……消える……」
視界が赤く霞み、蒼光は指の間から零れ落ちるように揺らいだ。
セレーナがかすかに手を伸ばす。
「レイジ……もう、光が……」
その手は空を掴み、力なく落ちた。
広間は卵胞の産声に満ち、赤黒い脈動が支配する。
誓約の刃は消滅寸前、仲間たちの命は尽きかけ、希望は影すら残していなかった。
――絶望。
それが、終淫核メギアとの戦いの“始まり”にすぎないと、四人は思い知らされるのだった。
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