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第3話 ー淫魔寮で共同生活!?ー
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訓練場での淫魔ソナとの戦いから一夜明け、レイジはベッドの上でぐったりと伸びていた。
石造りの天井には、淡い金色のレリーフが埋め込まれ、角には小さな妖精灯が取り付けられている。そこからふわりとした光が部屋全体を照らし、空気は温かく、どこか甘い香りが漂っていた。
ベッドは広く、寝返りを三回打ってもまだ余裕があるサイズ。ふかふかの羽毛布団にくるまりながら、レイジは自分のMPゲージが限界を振り切っていたことをぼんやりと思い出していた。
快感で敵を倒す。絶頂をもって戦闘を制する。そんな世界観に戸惑いながらも、昨晩の勝利は否応なく自信につながっていた。
「……まさか、本当に勝てるとはな」
呟いた瞬間、ドアがノックもなく乱暴に開いた。
「おーっはよー! レイジ、今日から“淫魔寮”で共同生活よ!」
まぶしい朝日とともに飛び込んできたのは、例によって自由奔放なエルフ娘──リリアだった。
胸元のリボンが上下に揺れ、背中まで伸びた髪がふわりと風を孕む。彼女は窓を開け、勢いよくカーテンをまくると、部屋に清々しい朝の光を取り込んだ。
「おいおい、勝手に入ってくんなって。人がまだ……」
「もう昼だよ?」
「う……マジか」
レイジは布団を抱えながら、ようやく体を起こす。
「で、“淫魔寮”ってのはなんだ。聞いてないぞ、そんなの」
「うん、あたしの提案で決まったの。せっかく絶頂干渉できる新人が来たんだし、訓練効率を上げるには同居が一番って!」
自信満々に親指を立てるリリア。レイジは頭を抱えた。
「……いや、同居ってことは、つまり──」
「そう、他の淫魔系スキル使いの子たちも一緒。四人部屋よ」
「地獄じゃねえか」
リリアはレイジの肩を叩いて言った。
「ささ、荷物持って。午後から“共同風呂での適性試験”があるから、準備してね」
「なんだその風呂。風呂でなに試すんだよ」
「性感耐性よ」
その一言で、レイジの胃がぎゅっと縮んだ。
ーその午後、淫魔寮ー
そこはギルド内に設けられた特別居住区で、男女混合、いやむしろ女性上位の空間だった。通路の壁にはふわふわの布が張られ、香油の香りが絶え間なく流れている。
案内された部屋は広く、中央に丸い座卓、その周囲に四つのベッド。そして、カーテンで仕切られた奥には……
「でた。風呂か」
床には魔法陣を模したバスタイル。薄く青い湯が張られ、湯気の中には星屑のような光粒が舞っている。
「ここのお湯、特殊成分が入っててね。身体がちょっと敏感になるの」
「そういうのは初日に入れるものじゃねえだろ……」
レイジが呆れていると、奥のカーテンがふわりと開いた。
「新人君かしら?」
現れたのは、胸元にタトゥーを施した褐色肌の猫耳少女。腰まである黒髪が濡れており、バスタオル一枚という格好でレイジを品定めするように眺めている。
「私はミュネ。快楽拷問スキル持ちのアサシンよ。よろしくね」
レイジは思わず目を逸らす。
「よろしく……って、その格好で出てこられると……」
「気にしない気にしない。さあ、一緒に入ろ?」
「いや、俺は遠慮──!?」
「ダメーっ!!」
後ろからリリアが押してきた。
「この寮では“全員で入浴して、スキル干渉に慣れる”のが日課なの」
「そんなハレンチな日課あるかあ!!」
しかし押し切られる形で、レイジは湯に浸かる羽目になる。
湯の中に入った瞬間、全身を這うような感覚が走った。温かいはずなのに、どこかピリピリとした刺激がある。それが神経を直接刺激しているようで、自然と息が浅くなる。
「お湯の魔力、効いてきたね。どう、感じる?」
「いや、感じてない……っていうか、これ……やばくね?」
視界の向こう、湯船の反対側に座るミュネはにっこりと笑っていた。その視線が、獲物を見るように鋭い。
「テスト、始めましょうか」
その声と同時に、水面から“何か”がぬるりと現れた。
「……おい、これ触手じゃねえか!!」
「うん、湯の魔法陣とリンクした訓練触手よ。これをどうやって“受け流すか”がスキル干渉の基本」
触手は温かく、ぬるりとした感触でレイジの腕に絡みついてくる。
「ちょ、ま、まってっ……! これはもう戦闘だろ!!」
その後──
レイジは何度も湯船の中で溺れかけた。感度強化された体に触手の波状攻撃。ミュネは遠くから指示だけを飛ばし、リリアは楽しそうに眺めている。
「が、がまん、できるかああああ!!」
部屋の外にまで響く悲鳴と共に、レイジのMPゲージは限界を突破した。
その日、淫魔寮では新記録が樹立された。
──絶頂干渉、反射試験、初回で七連続成功。
石造りの天井には、淡い金色のレリーフが埋め込まれ、角には小さな妖精灯が取り付けられている。そこからふわりとした光が部屋全体を照らし、空気は温かく、どこか甘い香りが漂っていた。
ベッドは広く、寝返りを三回打ってもまだ余裕があるサイズ。ふかふかの羽毛布団にくるまりながら、レイジは自分のMPゲージが限界を振り切っていたことをぼんやりと思い出していた。
快感で敵を倒す。絶頂をもって戦闘を制する。そんな世界観に戸惑いながらも、昨晩の勝利は否応なく自信につながっていた。
「……まさか、本当に勝てるとはな」
呟いた瞬間、ドアがノックもなく乱暴に開いた。
「おーっはよー! レイジ、今日から“淫魔寮”で共同生活よ!」
まぶしい朝日とともに飛び込んできたのは、例によって自由奔放なエルフ娘──リリアだった。
胸元のリボンが上下に揺れ、背中まで伸びた髪がふわりと風を孕む。彼女は窓を開け、勢いよくカーテンをまくると、部屋に清々しい朝の光を取り込んだ。
「おいおい、勝手に入ってくんなって。人がまだ……」
「もう昼だよ?」
「う……マジか」
レイジは布団を抱えながら、ようやく体を起こす。
「で、“淫魔寮”ってのはなんだ。聞いてないぞ、そんなの」
「うん、あたしの提案で決まったの。せっかく絶頂干渉できる新人が来たんだし、訓練効率を上げるには同居が一番って!」
自信満々に親指を立てるリリア。レイジは頭を抱えた。
「……いや、同居ってことは、つまり──」
「そう、他の淫魔系スキル使いの子たちも一緒。四人部屋よ」
「地獄じゃねえか」
リリアはレイジの肩を叩いて言った。
「ささ、荷物持って。午後から“共同風呂での適性試験”があるから、準備してね」
「なんだその風呂。風呂でなに試すんだよ」
「性感耐性よ」
その一言で、レイジの胃がぎゅっと縮んだ。
ーその午後、淫魔寮ー
そこはギルド内に設けられた特別居住区で、男女混合、いやむしろ女性上位の空間だった。通路の壁にはふわふわの布が張られ、香油の香りが絶え間なく流れている。
案内された部屋は広く、中央に丸い座卓、その周囲に四つのベッド。そして、カーテンで仕切られた奥には……
「でた。風呂か」
床には魔法陣を模したバスタイル。薄く青い湯が張られ、湯気の中には星屑のような光粒が舞っている。
「ここのお湯、特殊成分が入っててね。身体がちょっと敏感になるの」
「そういうのは初日に入れるものじゃねえだろ……」
レイジが呆れていると、奥のカーテンがふわりと開いた。
「新人君かしら?」
現れたのは、胸元にタトゥーを施した褐色肌の猫耳少女。腰まである黒髪が濡れており、バスタオル一枚という格好でレイジを品定めするように眺めている。
「私はミュネ。快楽拷問スキル持ちのアサシンよ。よろしくね」
レイジは思わず目を逸らす。
「よろしく……って、その格好で出てこられると……」
「気にしない気にしない。さあ、一緒に入ろ?」
「いや、俺は遠慮──!?」
「ダメーっ!!」
後ろからリリアが押してきた。
「この寮では“全員で入浴して、スキル干渉に慣れる”のが日課なの」
「そんなハレンチな日課あるかあ!!」
しかし押し切られる形で、レイジは湯に浸かる羽目になる。
湯の中に入った瞬間、全身を這うような感覚が走った。温かいはずなのに、どこかピリピリとした刺激がある。それが神経を直接刺激しているようで、自然と息が浅くなる。
「お湯の魔力、効いてきたね。どう、感じる?」
「いや、感じてない……っていうか、これ……やばくね?」
視界の向こう、湯船の反対側に座るミュネはにっこりと笑っていた。その視線が、獲物を見るように鋭い。
「テスト、始めましょうか」
その声と同時に、水面から“何か”がぬるりと現れた。
「……おい、これ触手じゃねえか!!」
「うん、湯の魔法陣とリンクした訓練触手よ。これをどうやって“受け流すか”がスキル干渉の基本」
触手は温かく、ぬるりとした感触でレイジの腕に絡みついてくる。
「ちょ、ま、まってっ……! これはもう戦闘だろ!!」
その後──
レイジは何度も湯船の中で溺れかけた。感度強化された体に触手の波状攻撃。ミュネは遠くから指示だけを飛ばし、リリアは楽しそうに眺めている。
「が、がまん、できるかああああ!!」
部屋の外にまで響く悲鳴と共に、レイジのMPゲージは限界を突破した。
その日、淫魔寮では新記録が樹立された。
──絶頂干渉、反射試験、初回で七連続成功。
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