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暁×雪兎編
04 遅すぎでしょう……。(暁視点)
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お弁当を広げ、ユキと昼食を食べていると、珍しくキョウが、目の前に腰を下ろした。春の日差しの中で、敷物を敷きお昼の時間を満喫していたのに、その暗い顔はなんなの。
「キョウどうかしたの?」
心配気に声を掛けたユキに同感。普段なら、やんわり邪魔だと追い払うんだけど、それをするのを躊躇う程の暗さ。昨日何かあったんだろうか。
「邪魔してんのはわかってんだけどさ………」
自覚はあるみたいだな。まあ、キョウは自覚ないけど、面倒見も、空気を読むのも上手いからね。
「……俺さ、昨日、親父に言われるまで気が付いてなくてさ」
「彬さんに何か言われたの?」
「私的じゃなくてさ。話の流れなんだよ」
歯切れが悪い。
「その話で墓穴掘ったことに気が付いてさ」
何やらかしたんだろうね。まあ、俺には関係ないしね。
「アカ。春名って、本当は莫迦じゃないんじゃねぇの?」
「は? そこで、何で忍が出てくるの?」
今日のキョウはおかしい。
「俺さ、ほら、お前等が正式に付き合うってなった日だよ。彼奴もお前等覗いてて、ショック受けてんのはわかったんだけどよ。直接関係ねぇし」
本当に歯切れが悪い。ユキが困惑してる。面倒だよね。
「面倒事は勘弁してね」
当たり障りがない言葉を使いつつ、気配と視線はそうじゃない。俺、器用だって思うときあるよ。
「それはこっちの台詞だ」
キョウが珍しく睨み付けてきた。ん? やらかしたのは、俺なのかな? ま、実害ないし。
「彼奴、マジ面倒! マジ関わりたくねぇよ! なのに、ユキの幼馴染みだから、俺に責任転嫁するの、マジ勘弁だ!」
「……何言ってるの?」
キョウの性格からして、今まで普通だったのは、気が付いてなかったからだ。気が付いた瞬間、窮地に立ったと知ったんだ。
よくよく話を聞くと、確かに、忍らしい。絶対、逃げ場所を確保しようとするから。人選に間違いはないけどね。
「付き纏ってきてるの?」
ユキが心配そうにキョウを覗き込んでる。なんか、面白くないね。二人は俺より長い付き合いだし、仕方ないこともわかってるんだけどね。
「付き纏ってきてんなら、邪険にすればいいだろう? 静かすぎんのが問題じゃねぇか」
なるほどね。忍が大人しくしてるなぁ、とは思っていたけど、原因はキョウか。珍しく、って言うか、中学受験以来の真面目さだよね。莫迦、の一言が効いたんだろうけどね。
「はっきり言うけど、忍は莫迦じゃないよ。まあ、中学生になってすぐ、ショックなことがあったから、彼なりに反抗してただけ」
これは本当。知ってるのは身近にいる人間と、学校の担任くらいじゃないかな。この学校、親も試験対象だから、あの時は忍も普通だったからね。
「でも、俺の口からは言えないよ。忍のプライベートな部分だから。知りたかったら、本人に訊いてよね」
「冗談じゃねぇよ! 詳しく知ったら取り込まれそうじゃねぇか!」
流石、キョウ。鋭いな。でもさ、今更じゃないのかな。忍は絶対、纏わり付くと思うんだよね。
「今更、遅すぎなんじゃない?」
俺がやんわりと指摘した。苦虫を噛んだように眉間に皺を寄せてるけど、忍は本能的にキョウを選んだみたいだし、遅すぎでしょう。
「キョウどうかしたの?」
心配気に声を掛けたユキに同感。普段なら、やんわり邪魔だと追い払うんだけど、それをするのを躊躇う程の暗さ。昨日何かあったんだろうか。
「邪魔してんのはわかってんだけどさ………」
自覚はあるみたいだな。まあ、キョウは自覚ないけど、面倒見も、空気を読むのも上手いからね。
「……俺さ、昨日、親父に言われるまで気が付いてなくてさ」
「彬さんに何か言われたの?」
「私的じゃなくてさ。話の流れなんだよ」
歯切れが悪い。
「その話で墓穴掘ったことに気が付いてさ」
何やらかしたんだろうね。まあ、俺には関係ないしね。
「アカ。春名って、本当は莫迦じゃないんじゃねぇの?」
「は? そこで、何で忍が出てくるの?」
今日のキョウはおかしい。
「俺さ、ほら、お前等が正式に付き合うってなった日だよ。彼奴もお前等覗いてて、ショック受けてんのはわかったんだけどよ。直接関係ねぇし」
本当に歯切れが悪い。ユキが困惑してる。面倒だよね。
「面倒事は勘弁してね」
当たり障りがない言葉を使いつつ、気配と視線はそうじゃない。俺、器用だって思うときあるよ。
「それはこっちの台詞だ」
キョウが珍しく睨み付けてきた。ん? やらかしたのは、俺なのかな? ま、実害ないし。
「彼奴、マジ面倒! マジ関わりたくねぇよ! なのに、ユキの幼馴染みだから、俺に責任転嫁するの、マジ勘弁だ!」
「……何言ってるの?」
キョウの性格からして、今まで普通だったのは、気が付いてなかったからだ。気が付いた瞬間、窮地に立ったと知ったんだ。
よくよく話を聞くと、確かに、忍らしい。絶対、逃げ場所を確保しようとするから。人選に間違いはないけどね。
「付き纏ってきてるの?」
ユキが心配そうにキョウを覗き込んでる。なんか、面白くないね。二人は俺より長い付き合いだし、仕方ないこともわかってるんだけどね。
「付き纏ってきてんなら、邪険にすればいいだろう? 静かすぎんのが問題じゃねぇか」
なるほどね。忍が大人しくしてるなぁ、とは思っていたけど、原因はキョウか。珍しく、って言うか、中学受験以来の真面目さだよね。莫迦、の一言が効いたんだろうけどね。
「はっきり言うけど、忍は莫迦じゃないよ。まあ、中学生になってすぐ、ショックなことがあったから、彼なりに反抗してただけ」
これは本当。知ってるのは身近にいる人間と、学校の担任くらいじゃないかな。この学校、親も試験対象だから、あの時は忍も普通だったからね。
「でも、俺の口からは言えないよ。忍のプライベートな部分だから。知りたかったら、本人に訊いてよね」
「冗談じゃねぇよ! 詳しく知ったら取り込まれそうじゃねぇか!」
流石、キョウ。鋭いな。でもさ、今更じゃないのかな。忍は絶対、纏わり付くと思うんだよね。
「今更、遅すぎなんじゃない?」
俺がやんわりと指摘した。苦虫を噛んだように眉間に皺を寄せてるけど、忍は本能的にキョウを選んだみたいだし、遅すぎでしょう。
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