異世界魔王様は日本円を稼ぎたい! アニメのグッズ代のため、現代日本にダンジョンを作ります

スノウマン(ユッキー)

文字の大きさ
2 / 5

魔王、総理大臣に会う

しおりを挟む
 魔王達がアニメが見られなくてふて寝している頃、官邸は大騒ぎだった。何せ雲を突き破るほどの巨大な漆黒の塔が、東京湾に突如として出現したのだから。何の予兆も無く。先行調査隊の話では塔の外面は非常に硬く、何をやっても傷一つ付けることが出来なかったとのこと。

「これは明らかな侵略行為です! 徹底抗戦しましょう総理!」
「そうは言ってもなぁ。調査報告を聞くにダイナマイトでもひびすら入らなかったんだろ? いやそんなもの何も分かってない現状使うなよって感じだが今は置いといてさ。ミサイルでも使うかい? 多分だけど効果無いんじゃないかな?」

 ダイナマイトが効果無かったとはいえ、ミサイルの効果が無いとは言えない。だがそれでも誰もミサイルがあの塔を破壊できる姿を想像できなかった。

「全員動画みた? 見ているだけ畏怖の感情が生まれる、あれは普通の塔じゃないでしょ。窓も入口も無いから内部がどうなってるかは分からないし、想像したくもないけど。そもそも今の人類にあんな馬鹿デカい塔を一瞬で生み出す技術は無いってのが専門家の見解でしょ?」 
「他国からの侵略行為ではないと?」
「あんなこと出来る技術があるなら我が国なんてとっくに滅ぼされてるでしょ。神だか悪魔だか知らないけど多分そういうもんだってこれは。向こうの出方が分かるまで、我々があーだこーだ話しても無駄だと思うけどね」
「そんな訳にはいかないでしょう!」
「まぁそうだね……」

 オタクという程では無いが、若いころはアニメを鑑賞していた総理大臣、田沼明次はこれがいわゆるファンタジーの出来事だと理解していた。人間ではどうしようもない類の案件だと。
 当然日が昇るまで繰り広げられたこの会議で結論が出ることは無く、ひとまず解散となり総理は仮眠をとる事も許されず通常業務にいそしむのだった。




 この国のトップがそんな苦労をしてるとも知らずに、ぐっすり寝ていた魔王様と勇者。ちなみに転移に巻き込まれた魔王の部下達はまだ寝込んでいる。世界を跨いだ転移による酔いだ。平然としている魔王と勇者がおかしいのだ。
 魔王は今日のアニメは何が放送されるのかと、ワクワクしながら番組表を眺めている。有料放送の存在を知ってしまえば朝からアニメ三昧、いや違法視聴になるのでこの魔王はそんな事しないだろう。
 そんな今日こそ合法視聴を! と鼻息荒く意気込んでる魔王とは反対に勇者の顔は蒼白になっていた。一晩寝て冷静になったのだ。あれ、これ色々やばくない? と気づいてしまったのだ。

「なぁ、魔王」
「なんだ勇者、我は今番組表を見るので忙しいのだが」
「そんなもの後で良いだろ!」
「そんなものとはなんだ! 番組表を見るより大事なものなどないだろ!」

 たくさんあるだろ、とは思ったが絶対にややこしくなるので勇者は反論しなかった。一年も一緒に居れば、この魔王がいかに面倒かは理解しているのだ。

「番組表を見終わってからで良いから、今後の事を話さないか?」
「今後の事?」
「魔王勝手にダンジョン建てただろ? 海上とはいえ色々法律的に問題あると思うんだよな」
「法律?」
「初めて聞きました、みたいな顔するな。魔王国にも法律あるだろ」
「ふむ、まぁあるが。勇者勘違いしておらぬか? 我魔王ぞ?」
「その心は?」
「我がルールなので法律とか気にした事ない」
「あ~……側近が苦労してたんだろうなぁ」

 今は寝込んでいる狼獣人の側近の気苦労を察して遠くを見つめる勇者だった。傍若無人だが支配地で圧政を強いたりはしていない。魔王として生まれたから世界征服しとくか、くらいの軽い気持ちであっさり世界征服してしまっただけ、その後には興味が無かったのだ。なので側近が問題無いように取り計らっていた。まぁ末端がばかなことをしない訳がなく、人間と魔族には摩擦が出来ており、その結果の勇者召喚だったのだが。何故か勇者は魔王と友達になっているので、魔王から人間の領地を取り戻すなど不可能なのである。現在魔王が不在だということに気が付けばワンチャンあるが。

「それでこっちにはこっちの法律とかルールがあるからさ、な?」
「ふむすべて理解した」
「分かってくれたか!」
「つまりこの世界も我が征服してしまえば良いのだな?」
「違う!」
「我なら一瞬で出来るぞ? 比喩表現ではなく本当に一瞬だぞ?」

 人類すべての心身掌握なんて、魔王に掛かれば本当にあっさりと完了する。戦う必要すらない。ただ魔王に従えと『世界』に命令すれば良いのだ。それだけで人類は支配を受け入れるだろう。受け入れざるを得ない。勇者とばかをしているがこれでも正真正銘の魔王なのである。

「いや、それは分かってるけど勘弁してくれ」
「我が世界征服した暁には、アニメーター至上主義の体制を作ろう。あの素晴らしい物を作り上げている者たちは、何やら酷使されてるのだろう? 我が救って見せようぞ」
「ちょっと心揺れるようなこと言うの止めろ!」

 良質なアニメが今以上に出来るかもしれない、その事実にオタクである勇者は屈しかけた。だがここで勇者が止めないと本当に魔王は世界を征服してしまうだろう。まぁ、その方が戦争起きなくなろうだろうけど、飢餓もなくなるだろうけど。あれこれ止めない方がもしかして平和になる? そんな風に考えて止まりかけた勇者だったが、魔王が二つの世界を支配する事になった際の側近の仕事量を想像して、やはり反対することにした。

「頼むから世界征服は勘弁してくれ!」
「ふむ、なら止めておくか」
「え、そんなあっさり!?」
「我は他人の意見を聞くのは嫌いだ。我より強者なら別だがな」

 お前より強い奴がいてたまるか! と言いたいのを勇者は飲み込んだ。賢明である。

「だが、まぁ心の友の言葉なら聞く価値もあろう」
「え!? 俺そんなポジションなのか!?」
「なんだ、嫌か?」
「いや、そんな事はないけど。……なんか照れるな」
「フハハハ。誇れ、勇者よ」

 いや~参ったな~。なんて顔を真っ赤にしていた勇者だったが、側近の部屋の方角から殺気が飛んできて真顔になる。側近は魔王至上主義者なのである。魔王の心の友なんてポジションに人間である勇者が収まることなど快く思うはずが無いのだ。ただでさえ「貴様魔王様と距離が近くないか? 分かってるな?」と爪を首元に突きつけられて脅迫まがいなことをされているのだ。ちょっと血が出ていたのは内緒だ。
 一応勇者は側近に過去勝利している。だが辛勝だった。そしてこの一年魔王とアニメを見てゴロゴロと堕落していた勇者と、職務をこなしながらも鍛錬を欠かさなかった側近。今どちらの方が強いかなんて考えるまでも無い。

「その、魔王さん? 嬉しいけど、そういうのは絶対側近の前では口にしないでね?」
「うむ? よく分からぬが分かったぞ!」

 とりあえず命は助かりそうだとほっとする勇者だった。鍛錬して側近に危害を加えられないようになろう、なんて考えはもう勇者にない。だってアニメ見られるし、諦めていた日本にも帰ってこれたし。異世界は魔王に支配されてた方が平和だろうし。そもそも地球に戻れた俺にもう関係無いし。なんて考えているのだ。お前本当に勇者か?

「とりあえず国のトップには話を通したほうが良いだろうけど、どうすればコンタクトをとれるかな?」
「ふむ、そんなもの簡単だろう」

 魔王は勇者の首根っこを掴んだ。勇者も180cmと大柄だが魔王は2mをゆうに超す。その為、猫を掴み上げるような感覚で勇者を運べるのだ。そう運べるのだ!

「あの魔王さん?」
「ほら、国のトップと顔合わせできたぞ?」
「うわっ、急に離すな!? あぶねーだろ!」

 気が付けば魔王と勇者は総理官邸の総理大臣の前に立っていた。一瞬で転移したのだ。ちなみに一緒に転移させる対象に触れてる必要は無い。勇者が掴み上げられてたのはただの魔王の気分だ。さっき心の友とか言ってたのはなんだったんだ。

「な、なにものだ!?」
「総理おさがり下さい!」

 当然総理大臣の前に不審者が二人も突然現れ、総理官邸は大騒ぎだ。しかも片方は鎧とマントを身に着け頭部の両側面から巨大な角が生えている明らかに人外の大男だ。もう片方は若い日本人(といっても異世界に飛ばされた際に金髪碧眼になっているので純日本人には見えないが)だが、鎧を身に纏い、剣を腰に差している。警戒しない訳が無い。こいつらそんな格好で寝起きしてたのかよ。

「落ち着きなさい。どうやら向こうからやってきてくれたようだ。貴方が塔の主かな?」
「如何にも! 我こそあのダンジョンの主、魔王シュバルツ・ヴァル=アルカディア・ル=ノクティス・グランディオーザ・エクリプス・アビスロード・インフェルナ・レガリア・オブシディアン・カラミティ・オーバーロード十三世」
「……え? お前そんな名前だったの?」
「ふむ、呼ぶのには面倒ゆえ魔王で良いぞ」
「では魔王様とお呼びさせて頂きますね」

 初めて聞いた魔王の正式名称に驚いていた勇者は、怯むことなく魔王と会話している総理大臣を尊敬の目で見つめていた。総理は魔王と勇者にソファーを勧め、二人が腰掛けたのを見届けてから自分も着席した。明らかに魔王の方が格上だと認識した所作である。そしてそれは間違いではない。魔王が本気になれば、いや本気を出すまでも無く、日本なんて小国は滅ぼすことが出来るのだから。

「不躾ながら単刀直入にお聞きします、魔王様の目的はなんでしょうか?」
「ふむ良い問いだ! 無論アニメを合法視聴することだ!」
「…………はい?」

 永田町で魑魅魍魎を相手にする総理といえども流石に魔王の回答は想定の斜め上過ぎて困惑が思いっきり表情に出る。

「いや、そのな。異世界でアニメを魔法で視聴していたのだが、それだと違法視聴とやらになるのだろう? 公式が駄目というなら駄目! 公式は絶対! それ故、日本にダンジョンという名の電波塔を建てて異世界でアニメの電波を受信しようと思っていたのだが、手違いで我々ごとこの世界に来てしまってな。クハハハ、魔王も魔王城から転落するとはまさにこの事よ」
「何そのことわざ。猿も木から落ちる的な?」
「うむうむ、知らんが恐らくそうだろう」
「分かってないのに肯定するなよ……」

 コントを繰り広げている魔王と勇者をよそに、総理は必死に頭脳を回転させていた。異世界からやってきた等馬鹿げた話だが、彼はそこはあっさりと受け入れていた。そうでもない限り、あの塔の存在に説明がつかないからだ。そこは良いのだ。だがアニメを見る為に日本にダンジョンを作った? え、ダンジョン? あの塔ダンジョンなの? 魔物が溢れてきたりするのか? 対策は――。

「ふむ、無駄な事を考慮しているようだから教えておくが、我がダンジョンから魔物が出ることは無い。これは絶対にだ。魔王の名において誓おう。故にその対策を練る必要は無い」
「……そう、ですか。ありがとうございます」
「あとそうだな。迷惑料にこれをやろう」

 そう告げると魔王は何もない宙から大量の光る鉱石を落下させた。床を傷つけることなく。

「これは魔鉱石。我らの世界に存在する大量の魔力を含んだ鉱石で、本来ならこの世界には絶対に存在しないものだ。あちらの世界では動力源になっていたが、こちらの世界での活用法は汝らで考えると良い。何かしらには使えるだろう」

 総理は魔鉱石を手に取り、様々な角度から眺めた。少なくとも彼はこのように光り輝く鉱石を知らない。専門家でないと判断は出来ないが、何かしらのブレイクスルーが起こりえるかもしれない。

「因みにこの魔鉱石は我がダンジョンに潜れば採取可能だ。勿論これ以外にも異世界の素材は大量にある。まぁダンジョンを解放するかどうかは我の機嫌次第だがな」
「ほほう、なるほど」

 総理はダンジョンが宝の山であることに気づいた。気づかされた。絶対にこの魔王の機嫌を損ねてはならない。この魔王が望むことを可能な限りこちらで実現するべきだ。そう政治家らしくそろばんをはじいた。

「さて勇者よ、トップへの挨拶も終わったしグッズを買いに行くぞ! 我アニメイトとやらに行ってみたいぞ!」
「えぇ……ほんと自由だなお前。けど、お前金あるのか?」
「我魔王ぞ? 金ならいくらでも――」
「いや、異世界の金じゃなくて。日本円」

 ぴきりと魔王は固まった。そう確かに魔王は異世界の金なら腐るほどある。だが日本円に関しては一円すらない。勿論異世界の金を日本円に換金することは出来ない。魔王は考えた。異世界の物を日本政府に購入してもらえば良かったのだが、魔王はせっかくダンジョン作ったし、それを活用するかという方向に舵を切った。

「……ダンジョンの入り口で物品を販売するのは合法か?」
「物によりますが。合法です。合法にしてみせます!」
「ふむ、そうか! それは良かった!」

 グッズ代くらい自分の財布から出そうと考えていた総理だが、魔王の発言に考えを変えた。これはチャンスだ。宝の山であるダンジョンを解放してもらうための。故に、道理を引っ込めても、この機会をものにする必要があった。それゆえのダンジョン入り口での物品販売の全面受け入れだ。本当にヤバそうなものだけは、頭を下げてなんとか販売しないようお願いしようと心に決めながら。まぁ細かいやりとりは話し合いで決めれば良い、そう考えた総理だったが、あまりにも魔王に理解が無かった。魔王は即断即決即行動の男なのだ。
 魔王は即座にダンジョンに転移すると塔のてっぺんからビラをばら撒いた。

『ダンジョン開設のお知らせ』

 ネットはお祭り騒ぎになり、そのビラの存在を知った総理は頭を抱えるのだった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

追放料理人とJKの異世界グルメ無双珍道中〜ネットスーパーは最強です〜

音無響一
ファンタジー
わーい、異世界来ちゃった! スキルスキル〜何かな何かな〜 ネットスーパー……? これチートでしょ!? 当たりだよね!? なになに…… 注文できるのは、食材と調味料だけ? 完成品は? カップ麺は? え、私料理できないんだけど。 ──詰みじゃん。 と思ったら、追放された料理人に拾われました。 素材しか買えない転移JK 追放された料理人 完成品ゼロ 便利アイテムなし あるのは、調味料。 焼くだけなのに泣く。 塩で革命。 ソースで敗北。 そしてなぜかペンギンもいる。 今日も異世界で、 調味料無双しちゃいます!

感情の無い聖女様は、公爵への生贄にされてしまいました

九条 雛
恋愛
「――私など、ただの〝祈り人形〟でございます。人形に感情はありませぬ……」 悪逆非道の公爵の元へと生贄として捧げられてしまった聖女は、格子の付いた窓を見上げてそう呟く。 公爵は嗜虐に満ちた笑みを浮かべ言い放つ。 「これからは、三食きちんと食べてもらおう。こうして俺のモノとなったからには、今までのような生活を送れるとは思わぬことだな」 ――これは、不幸な境遇で心を閉ざしてしまった少女と、その笑顔を取り戻そうとする男の物語。

悪役令嬢の去った後、残された物は

たぬまる
恋愛
公爵令嬢シルビアが誕生パーティーで断罪され追放される。 シルビアは喜び去って行き 残された者達に不幸が降り注ぐ 気分転換に短編を書いてみました。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

拾った年上侯爵が甘え上手すぎて、よしよししてたら婚約することになりました

星乃和花
恋愛
⭐︎火木土21:00更新ー本編8話・後日談8話⭐︎ 王都の市場で花屋をしているリナは、ある朝―― 路地裏で倒れている“美形の年上男性”を拾ってしまう。 熱で弱っているだけ……のはずが、彼はなぜか距離が近い。 「行かないで」「撫でて」「君がいると回復する」 甘えが上手すぎるうえに、褒め方までずるい。 よしよし看病してあげていたら、いつの間にか毎日市場に現れるようになり、 気づけば花屋は貴族の面会所(?)になっていて―― しかも彼の正体は、王都を支える侯爵家の当主だった!? 「君は国のために必要だ(※僕が倒れるから)」 年上当主の“甘え策略”に、花屋の心臓は今日ももたない。 ほのぼの王都日常コメディ×甘やかし捕獲ラブ、開幕です。

バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました

美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?

本物の夫は愛人に夢中なので、影武者とだけ愛し合います

こじまき
恋愛
幼い頃から許嫁だった王太子ヴァレリアンと結婚した公爵令嬢ディアーヌ。しかしヴァレリアンは身分の低い男爵令嬢に夢中で、初夜をすっぽかしてしまう。代わりに寝室にいたのは、彼そっくりの影武者…生まれたときに存在を消された双子の弟ルイだった。 ※「小説家になろう」にも投稿しています

処理中です...