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あるべき恋の姿
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つまり、これが彼女の素の姿に近いのではないのか。
だとしたら何故、語尾を延ばす独特な口調をしているのか疑問は残るが、今はそれどころではない。
スーパーの袋を持つ手に力を込めて、彼女を真正面から見た。
「生憎、忙しくしているので考える時間がまだ欲しいところですかね」
「へぇ。この状況でまだ時間が欲しいとか言えるんですね?余裕ってことでしょうか?」
「そういうつもりじゃありません!ただ」
「はいはい、言い訳は結構です」
聞く耳は一切持たないという言い方。吐き捨てられた言葉に、悔しさが込み上げてきた。
「…お言葉ですが東雲先生。この前からなんなんでしょうか」
「…は?」
「俺のことを目の敵になさってるようですが、俺が何かしましたか?ただ、油井先生とお付き合いしているだけですよね?」
「そ、それは」
「男同士でとか、東雲先生は不快に感じられているようですが、そういう人ばかりじゃないんです。俺たちのことは俺たちでどうにかしますから、これ以上口出ししないでいただけますか?」
気付けば早口で捲し立てていて、目の前には呆然と言葉を失った東雲先生が突っ立っていた。
瞬間、しまったと焦る。どこかで読んだか聞いた話では、興奮している人に自分も興奮して返してはならないという。
なのに俺は今、割と感情が昇り切る寸前だったのではないか。
しかし、我慢も限界だった。そもそも自分は浮気をされた側で非があるのはむしろそっちの方だ。
最近のあれこれを思い出し、頭が痛くなりそうになったがなんとか堪えて地面に立つ足に力を込め彼女を見た。
…やはり、俺は選択を間違えたのかもしれない。
どさっと何かが落ちた音が聞こえた、と音の方を見ると花柄のエコバッグが地面に着地していた。
そして目の前には、酷い形相の東雲先生が片手を振り上げている。
殴られる!瞬時に察し、手に掲げたスーパーの袋毎、身体を守ろうと両手でガードした。
だが、いつまで経っても衝撃が来ない。恐る恐る腕を解き、目の前にいたはずの彼女を見る。
思わず目を瞬かせていた。何故なら俺と彼女の間には大柄な体格の男が立ちはだかっていたのだから。
だとしたら何故、語尾を延ばす独特な口調をしているのか疑問は残るが、今はそれどころではない。
スーパーの袋を持つ手に力を込めて、彼女を真正面から見た。
「生憎、忙しくしているので考える時間がまだ欲しいところですかね」
「へぇ。この状況でまだ時間が欲しいとか言えるんですね?余裕ってことでしょうか?」
「そういうつもりじゃありません!ただ」
「はいはい、言い訳は結構です」
聞く耳は一切持たないという言い方。吐き捨てられた言葉に、悔しさが込み上げてきた。
「…お言葉ですが東雲先生。この前からなんなんでしょうか」
「…は?」
「俺のことを目の敵になさってるようですが、俺が何かしましたか?ただ、油井先生とお付き合いしているだけですよね?」
「そ、それは」
「男同士でとか、東雲先生は不快に感じられているようですが、そういう人ばかりじゃないんです。俺たちのことは俺たちでどうにかしますから、これ以上口出ししないでいただけますか?」
気付けば早口で捲し立てていて、目の前には呆然と言葉を失った東雲先生が突っ立っていた。
瞬間、しまったと焦る。どこかで読んだか聞いた話では、興奮している人に自分も興奮して返してはならないという。
なのに俺は今、割と感情が昇り切る寸前だったのではないか。
しかし、我慢も限界だった。そもそも自分は浮気をされた側で非があるのはむしろそっちの方だ。
最近のあれこれを思い出し、頭が痛くなりそうになったがなんとか堪えて地面に立つ足に力を込め彼女を見た。
…やはり、俺は選択を間違えたのかもしれない。
どさっと何かが落ちた音が聞こえた、と音の方を見ると花柄のエコバッグが地面に着地していた。
そして目の前には、酷い形相の東雲先生が片手を振り上げている。
殴られる!瞬時に察し、手に掲げたスーパーの袋毎、身体を守ろうと両手でガードした。
だが、いつまで経っても衝撃が来ない。恐る恐る腕を解き、目の前にいたはずの彼女を見る。
思わず目を瞬かせていた。何故なら俺と彼女の間には大柄な体格の男が立ちはだかっていたのだから。
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