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番外編:多分、もう愛だった
(5)-1
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「ユウリと付き合ったときから、もうユウリだけなんだけどな?俺は」
「奏…」
「触ってくれる?俺はユウリに触りたい」
ユウリのキスが唇に降ってくる。柔らかくて暖かい、優しいキスだ。
「んッ、はぁ、ふぅッ…」
キスが深くなる。舌が恐る恐る奏の口の中を弄る。
「ユウリ、もっとしていいから」
辿々しい愛撫につい、我慢できずに言うと、ユウリの舌が上顎を辿った。歯列を優しく、しっかりと。
「はぁ、ッ、ユウリ」
「奏ッ…いや、だった?」
気持ち良くて目が蕩けそうになる。きっとユウリから見てもトロンとして見えるだろう。なのに、まだ自分を気遣う言葉を言うなんて。
もっと俺だけになってほしい。気遣う余裕なんかないくらいに、俺に夢中になってほしい。
「ユウリってバカなの?」
「え?どうだろ」
「俺がユウリにされて嫌なことなんてあるわけないだろ?わかれよ、いい加減」
「奏…」
「好きだよ、ユウリ。だから、我慢しないで抱いてくれ。今すぐに」
キスが降りる。ユウリの舌が縦横無尽に奏の中を弄る。互いの唾液が交じる音が、ぐちゅぐちゅと卑猥な音を立てる。
食べられるようなキスが首筋へと降りていく。強く音を立てて吸われる。
「ユウリ、今」
「奏は僕のものだよ。いいよね?」
瞬間、体の内側からゾクゾクしたものが駆け上がってきた。優しく見守るようなユウリの視線ではない、支配するような視線。なのに、怖くなかった。むしろ、もっとその目で見てほしくなる。
ああ、嬉しい。ユウリの中は今、奏だけだ。
ユウリの腕を引っ張り、ベッドへ押し倒した。ユウリの首筋に顔を埋め、唇を押し当て強く吸う。
「…ついた?」
「ああ。ユウリも俺のものだ」
赤くついた跡を撫でながらそう言うと、ユウリが奏の胸に顔を埋めた。
金髪の髪が愛おしい。見える項も、睫毛も端正な頬のラインも。
堪らなくなって抱きしめた。すると、胸元が僅かに濡れていることに気が付いた。
「泣いてんの?」
「…見ないでよ」
「見たい、見せて」
「…恥ずかしいんだけど」
嫌がるユウリの頬を両手で挟む。優しい力で引き上げると、濡れた目が見えた。
「なんで泣いてんだよ」
「だって…」
「だって?」
「幸せだから。ずっと奏とこうしたかったから、夢みたいで、でも幸せなんだ」
金の睫毛から涙が滴る。自然と奏の頬にも涙が流れた。
幸せはこっちの方だ。好きで愛おしい相手と触れ合えて求め合って、互いに愛しいとその瞳から語り合うことができる。
「ユウリ、俺、もっとほしい。ユウリだけのものになりたい」
「僕も同じこと思ってたよ」
そう言うと軽く唇を触れ合わせて、ユウリが奏の昂る芯を大きな掌で包み込んだ。
「ああっ、ふぅッ」
「奏、気持ちいい?」
「うんッ、いいよッ…!」
ユウリの手が緩やかに上下に動く。先端から愛液が溢れ、いやらしい音が無音の部屋に響き渡り、羞恥を誘う。
ユウリの昂りにも手を添えた。張り詰めたそれは奏のよりも大きく、これが奏の中に入るかと想像するだけで興奮に震える。
向かい合って握り合う。ユウリと肌を重ね合うのは久しぶりで、なのにピースがハマったかのように馴染む。
「奏…」
「触ってくれる?俺はユウリに触りたい」
ユウリのキスが唇に降ってくる。柔らかくて暖かい、優しいキスだ。
「んッ、はぁ、ふぅッ…」
キスが深くなる。舌が恐る恐る奏の口の中を弄る。
「ユウリ、もっとしていいから」
辿々しい愛撫につい、我慢できずに言うと、ユウリの舌が上顎を辿った。歯列を優しく、しっかりと。
「はぁ、ッ、ユウリ」
「奏ッ…いや、だった?」
気持ち良くて目が蕩けそうになる。きっとユウリから見てもトロンとして見えるだろう。なのに、まだ自分を気遣う言葉を言うなんて。
もっと俺だけになってほしい。気遣う余裕なんかないくらいに、俺に夢中になってほしい。
「ユウリってバカなの?」
「え?どうだろ」
「俺がユウリにされて嫌なことなんてあるわけないだろ?わかれよ、いい加減」
「奏…」
「好きだよ、ユウリ。だから、我慢しないで抱いてくれ。今すぐに」
キスが降りる。ユウリの舌が縦横無尽に奏の中を弄る。互いの唾液が交じる音が、ぐちゅぐちゅと卑猥な音を立てる。
食べられるようなキスが首筋へと降りていく。強く音を立てて吸われる。
「ユウリ、今」
「奏は僕のものだよ。いいよね?」
瞬間、体の内側からゾクゾクしたものが駆け上がってきた。優しく見守るようなユウリの視線ではない、支配するような視線。なのに、怖くなかった。むしろ、もっとその目で見てほしくなる。
ああ、嬉しい。ユウリの中は今、奏だけだ。
ユウリの腕を引っ張り、ベッドへ押し倒した。ユウリの首筋に顔を埋め、唇を押し当て強く吸う。
「…ついた?」
「ああ。ユウリも俺のものだ」
赤くついた跡を撫でながらそう言うと、ユウリが奏の胸に顔を埋めた。
金髪の髪が愛おしい。見える項も、睫毛も端正な頬のラインも。
堪らなくなって抱きしめた。すると、胸元が僅かに濡れていることに気が付いた。
「泣いてんの?」
「…見ないでよ」
「見たい、見せて」
「…恥ずかしいんだけど」
嫌がるユウリの頬を両手で挟む。優しい力で引き上げると、濡れた目が見えた。
「なんで泣いてんだよ」
「だって…」
「だって?」
「幸せだから。ずっと奏とこうしたかったから、夢みたいで、でも幸せなんだ」
金の睫毛から涙が滴る。自然と奏の頬にも涙が流れた。
幸せはこっちの方だ。好きで愛おしい相手と触れ合えて求め合って、互いに愛しいとその瞳から語り合うことができる。
「ユウリ、俺、もっとほしい。ユウリだけのものになりたい」
「僕も同じこと思ってたよ」
そう言うと軽く唇を触れ合わせて、ユウリが奏の昂る芯を大きな掌で包み込んだ。
「ああっ、ふぅッ」
「奏、気持ちいい?」
「うんッ、いいよッ…!」
ユウリの手が緩やかに上下に動く。先端から愛液が溢れ、いやらしい音が無音の部屋に響き渡り、羞恥を誘う。
ユウリの昂りにも手を添えた。張り詰めたそれは奏のよりも大きく、これが奏の中に入るかと想像するだけで興奮に震える。
向かい合って握り合う。ユウリと肌を重ね合うのは久しぶりで、なのにピースがハマったかのように馴染む。
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