多分、愛じゃない

ゆきの(リンドウ)

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番外編:多分、もう愛だった

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互いの手の動きが早くなる。どちらの愛液が奏でる音かわからない。ぐちゅ、ぐちゅと愛を育む音がする。

絶頂に達したのは二人、ほぼ同じタイミングだった。腹の上に飛び散った二人の白濁を混ぜるようにユウリが指で掬い上げる。

その指が奏の後孔に差し込まれた。

「あれ?なんか、柔らかい」
「…自分で慣らしてたから」

言葉にすると羞恥が込み上げてくる。抱かれたくてうずうずしていたと自ら明かしているようだ。

「そっか」
「…なんでユウリが顔赤くすんの?」
「だって、なんか…嬉しくて」

真っ赤にした顔に奏まで赤くなる。こんなに可愛いユウリは知らない。

奏の知るユウリはいつもスマートでみんなの憧れで格好良くて、だからいつまでも手の届かない存在だと思っていた。

好きだと囁かれてもきっとその好きは、奏の思う好きとは違う。ユウリを追いかけなかったのは、これ以上虚しくなりたくなかったからだ。

けれど、今、目の前で顔を赤らめる男もユウリなのだ。

格好いいユウリも余裕のないユウリも、そして可愛いユウリも好きだ。好きで好きで、もう離れるなんて考えたくない。

求めるようにユウリの首に縋った。すると、それが合図かのようにユウリの指が奥へと入っていく。

指が一本から二本、三本になり、良いところを探すかのように後孔の中を漂う。克巳と最後にして以来、奥まで刺激をしていなかったせいできつくなっている。

首に縋りついて呼吸に集中していると、ユウリが「奏、今、他のこと考えてない?」と囁かれた。

正直、ドキリとした。が、考えてないよと嘘をついた。

「余裕なくてごめん。でも今は、僕だけに集中してほしいから」
「うん…わかってる。ごめん、ユウリだけだから」

強く首に縋り、呼吸を深くしたとき、全身に刺激が走った。

「ああッ!なんか、やばいッ…!」
「奏?いい?」
「ぅん…ッ、いい、よッ…!」

ユウリの指がいいところを刺激し続けるせいで、身体が勝手にしなり、目の前がチカチカする。

「ユウリ、ユウリッ!」
「なに?」
「ユウリの、挿れて?ユウリので愛されたいッ…!」

目からは涙を、昂りを取り戻した芯からは愛液をたっぷり零しながら、ねだった。

気持ちいい、けれどもっと愛してほしい、ユウリ自身でー。

指が抜かれ、ひきつく後孔に指とは比べ物にならない熱が当てられた。少しずつ、奥へと入っていくその感覚に、まるで焦らされているような気になって、ユウリの腰に足を絡めた。

「奏…ッ?」
「いいよ、ユウリ。痛くないからもうきて?」

羞恥を忘れてそう言うと、ユウリが「もうッ…!」と、言いながら一気に腰をすすめた。

瞬間、信じられないほどの熱量が奏の中を貫いた。熱くて太くて、突き破られそうなほどに大きい。

「奏、大丈夫ッ?」
「だい、じょうぶ…ユウリ、動いて?」

自然に流れる涙にもしかしたらユウリがまた自分を責めるかもしれないと思い、笑顔で問いかけた。それに痛くはないのだ。ただ、もどかしい。ほんの少しの刺激が足りない。

ユウリの腰が緩やかに動き始める。前後に動くたびに刺激される。声が抑えられない、快感が止まらない。
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