【本編完結】転生したら、チートな僕が世界の男たちに溺愛される件

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第2章:出会いと冒険

第17話:研究対象から愛する人へ、天才の執着

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 アシュレイは、俺の「心を繋ぐ力」に深く興味を抱いたようだった。彼の冷たい視線は、もはや俺を研究対象として見ているだけではなかった。
 それは、未知の才能を持つ俺を、誰にも渡したくないという、強い執着へと変わっていた。

「ユウマ、君は本当に興味深い。君の魔法は、僕がこれまでの研究で知り得た、どんな魔法とも違う」

 アシュレイはそう言って、俺の手を強く握った。

「君のその力は、どうすれば使えるんだい? 君の心の中にある魔法陣を、僕にも見せてくれないか?」

 その言葉に、シグルドとルカが警戒を強めた。

「アシュレイ、ユウマを道具として見るのはやめろ!」

 シグルドが低い声で警告する。

「お前は、ユウマの力を利用しようとしているだけだ。ユウマは、俺たちが護る」

 ルカがアシュレイを睨みつける。
 だが、アシュレイは二人の言葉を無視し、俺を見つめた。

「ユウマ、君の力を僕に教えてほしい。そうすれば、君がどうしてこんなにも愛されるのか、その謎を解き明かすことができる」

 アシュレイの言葉に、俺は少し考えた。兄たちとの関係を解決するために、俺は「才能付与」の能力を使った。アシュレイも、彼の孤独を埋めるために、この力を必要としているのかもしれない。
 俺は、アシュレイに手を伸ばした。

「俺は、アシュレイの力になりたい。だから、俺の力を、アシュレイに預けます」

 俺がそう言うと、アシュレイは驚いたように目を見開いた。そして、俺の手に、そっと自分の手を重ねた。
 その瞬間、俺の「心を繋ぐ力」が発動した。俺の魔力が、アシュレイの体の中へと流れ込んでいく。アシュレイの瞳は、驚きと興奮に満ちていた。

「すごい……! これが、創造主の力……! この魔力は、僕の知識を何倍にも引き上げる……!」

 アシュレイは、その力の凄まじさに興奮し、俺を抱きしめた。

「ユウマ、君は……僕の、最高の研究材料だ。いや……君は、僕の最高の宝物だ」

 アシュレイの言葉に、俺は少しだけ安心した。彼は、もう俺を道具として見ていない。俺の「心を繋ぐ力」は、アシュレイの心を、孤独から解放し、俺への執着に変えたのだ。
 その夜、アシュレイは俺の隣で眠りたいとせがんだ。シグルドとルカは、最初は反対したが、俺がアシュレイの手を握りしめると、仕方がないといった表情で引き下がった。
 アシュレイは、俺の隣で、魔法陣の書かれたノートに何かを書き込んでいた。

「ユウマ、君は、本当に不思議な存在だ。君の体から放たれるこの匂いも、君の持つ力も、すべてが僕の探求心をくすぐる」

 アシュレイは、そう言って、俺の首筋に甘いキスを落とした。
「だが、もう大丈夫だ。君は、僕が護る。誰にも渡さない。たとえ、この世界の王だとしても」
 その言葉に、俺は少しだけゾッとした。アシュレイの執着は、兄たちよりも深く、そして恐ろしいものかもしれない。
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