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起きれば天国だった
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んん、頭が痛い
「…んん、、」
ああ、柔らかい布団だー初めてかもしれない。
「…オきろ…起きろ」
俺はうっすらと目を開けた。
「誰?お前」
7等身ぐらいある高身長イケメンが目の前にいるではないか。羨ましくてしょうがない足でも切って6等身にしてやりたいぐらいだ。それにしても高い。
俺はベッドから体を起こし、周りを見渡す。殺風景な、いかにも取調べ用の部屋ですという雰囲気のマジで何も無い部屋だ。
「赤龍組組長 赤龍 和真 だ。」
ご立派な名前です事。そして太陽のように燃える赤い彼の瞳は真っ直ぐ俺を見ている。いい感じに着こなした和服はどうみても高級品だ。着物なんぞ見たことも触れたことも無い実在するかどうかも怪しいぐらいだった。
黒い着流しに軽く羽織った赤い羽織は、夏の季節を感じさせる伝統的な衣装だ。
「すまないが君の事は調べさせて貰ってる。貝塚 美沙 歳は15、異能は時を読む者。そして島荒らしだ。これはお前ので間違いないか?」
そう言ってこの男、赤龍和真は俺が売りさばいていた改造エアガンを差し出す。これは確かに俺が作った物だ。そして、この行為はここを縄張りとして管理する赤龍組に許可を取っていないつまりは極道が嫌う島荒らしという訳だ。
普通なら殺されるのがセオリーだろう。俺の命も今日でさよならだな。
「そうだけど何?」
「本来ならばお前を殺すところだが、異能の貴重さと未成年だった事に免じてうちで預かることになった。お前の父親はもう処分済みだ。母親はうちが経営する施設に入ってもらった。お前の素行が安定したら面会は許そう」
俺はこれを聞いて安心した。だが、ここで預かられるのも癪だ。どうやら俺はこの部屋から出られないみたいだし、だからといって脱走する訳にも行かない。脱走したらきっと母さんが危ないだろう。
「分かった。なら俺は何をしたらいい?お前の性処理か?それとも改造エアガンの大量生産か?」
「ふざけるな」
急に怒鳴り出した赤龍の方を見るとお怒りだ。なぜ俺の事なのにそんな悲しそうな顔をする…なぜだ。理解ができない。俺とお前は関係の無い他人なのだ。
情が移って引き取る気になったのならこちらから願い下げだ。俺を可哀想な目で見るな。
「お前はもっと自尊心を持て。」
わかった…けど、なんかもやもやする…
この男は初めてのタイプだ。鬱陶しい。
思えば担任の先生もお節介だった。毎日訪問だの言って家に来ては俺と話をしたがる。
『美沙くん、今日はプリントを持ってきたの。お勉強はわかる?』
そう毎日のように聞いてくる物腰穏やかな女の先生はヒステリックに喚くこともせずただ近寄ろうとしてきていた。正直腹の底が見えず、俺から関わることを拒んだ。
「自尊心、か…お前には分からないだろうな。金持ちめが」
「…んん、、」
ああ、柔らかい布団だー初めてかもしれない。
「…オきろ…起きろ」
俺はうっすらと目を開けた。
「誰?お前」
7等身ぐらいある高身長イケメンが目の前にいるではないか。羨ましくてしょうがない足でも切って6等身にしてやりたいぐらいだ。それにしても高い。
俺はベッドから体を起こし、周りを見渡す。殺風景な、いかにも取調べ用の部屋ですという雰囲気のマジで何も無い部屋だ。
「赤龍組組長 赤龍 和真 だ。」
ご立派な名前です事。そして太陽のように燃える赤い彼の瞳は真っ直ぐ俺を見ている。いい感じに着こなした和服はどうみても高級品だ。着物なんぞ見たことも触れたことも無い実在するかどうかも怪しいぐらいだった。
黒い着流しに軽く羽織った赤い羽織は、夏の季節を感じさせる伝統的な衣装だ。
「すまないが君の事は調べさせて貰ってる。貝塚 美沙 歳は15、異能は時を読む者。そして島荒らしだ。これはお前ので間違いないか?」
そう言ってこの男、赤龍和真は俺が売りさばいていた改造エアガンを差し出す。これは確かに俺が作った物だ。そして、この行為はここを縄張りとして管理する赤龍組に許可を取っていないつまりは極道が嫌う島荒らしという訳だ。
普通なら殺されるのがセオリーだろう。俺の命も今日でさよならだな。
「そうだけど何?」
「本来ならばお前を殺すところだが、異能の貴重さと未成年だった事に免じてうちで預かることになった。お前の父親はもう処分済みだ。母親はうちが経営する施設に入ってもらった。お前の素行が安定したら面会は許そう」
俺はこれを聞いて安心した。だが、ここで預かられるのも癪だ。どうやら俺はこの部屋から出られないみたいだし、だからといって脱走する訳にも行かない。脱走したらきっと母さんが危ないだろう。
「分かった。なら俺は何をしたらいい?お前の性処理か?それとも改造エアガンの大量生産か?」
「ふざけるな」
急に怒鳴り出した赤龍の方を見るとお怒りだ。なぜ俺の事なのにそんな悲しそうな顔をする…なぜだ。理解ができない。俺とお前は関係の無い他人なのだ。
情が移って引き取る気になったのならこちらから願い下げだ。俺を可哀想な目で見るな。
「お前はもっと自尊心を持て。」
わかった…けど、なんかもやもやする…
この男は初めてのタイプだ。鬱陶しい。
思えば担任の先生もお節介だった。毎日訪問だの言って家に来ては俺と話をしたがる。
『美沙くん、今日はプリントを持ってきたの。お勉強はわかる?』
そう毎日のように聞いてくる物腰穏やかな女の先生はヒステリックに喚くこともせずただ近寄ろうとしてきていた。正直腹の底が見えず、俺から関わることを拒んだ。
「自尊心、か…お前には分からないだろうな。金持ちめが」
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