2 / 3
見つかった
しおりを挟む
その日も夜遅く、お得意に銃を売買しに行く。そのためにエアガンを多量に仕入れていた。
まだエアガンのままだったが、時間を見ていなかった俺は直接約束の場所へ行った。今思えばそれが悪かった。
約束の場所に行くと男は焦った様子でビクビクと怯えながら俺に話しかける。カツラの髪が揺れる。そのくらい風が強い夜だった。
「は、早く。銃を」
「待ってくれこれはただのエアガンだ。時間がなくてすまない。5分位待ってくれれば実弾にできる。」
そう言うと男は青ざめたが、俺はそれを気にすることも無く願う、異能 時を読む者。俺に干渉する力をと。その瞬間あたりは夜中なのにも関わらず明るくなる。構築に時間はかかるものの効果がかかるまでは一瞬だ。暖かい太陽のような光に包まれた周辺は気持ちいいくらいに春だ。
その時だった。
異能、無 と腰に響く恐ろしい声が聞こえ俺は一瞬で察した。男がさきほどから青ざめたり、おどおどしていたのはこのせいだ。きっと脅されていたのだろう。だが、残念だ。お得意はもうこの世に居ない。俺も明日には死んでいるかもしれない。
俺の時を読む者は誰かに無効化された。
「動くな。」
俺の背後にはいつの間にかさっきの声の男が立っていた。
降参だ。最後に母さんに会いたかった
「お前、敏道の息子か?だが、敏道に娘はいなかった」
おれの親父を知っているだと…これは確定で極道だな。さよなら俺の命、父の所属する組桜の会の元締めが降りてきたみたいだ。元締め、赤龍組には異能を打ち消す能力を持つ組長がいると聞いたことがある。それがこの人か…
「そうだよ。カツラ取ってもいい?」
そう俺は言うとカツラを取り、男に目を合わせる。綺麗な赤色、太陽みたい。
そうして俺の意識は消えた
まだエアガンのままだったが、時間を見ていなかった俺は直接約束の場所へ行った。今思えばそれが悪かった。
約束の場所に行くと男は焦った様子でビクビクと怯えながら俺に話しかける。カツラの髪が揺れる。そのくらい風が強い夜だった。
「は、早く。銃を」
「待ってくれこれはただのエアガンだ。時間がなくてすまない。5分位待ってくれれば実弾にできる。」
そう言うと男は青ざめたが、俺はそれを気にすることも無く願う、異能 時を読む者。俺に干渉する力をと。その瞬間あたりは夜中なのにも関わらず明るくなる。構築に時間はかかるものの効果がかかるまでは一瞬だ。暖かい太陽のような光に包まれた周辺は気持ちいいくらいに春だ。
その時だった。
異能、無 と腰に響く恐ろしい声が聞こえ俺は一瞬で察した。男がさきほどから青ざめたり、おどおどしていたのはこのせいだ。きっと脅されていたのだろう。だが、残念だ。お得意はもうこの世に居ない。俺も明日には死んでいるかもしれない。
俺の時を読む者は誰かに無効化された。
「動くな。」
俺の背後にはいつの間にかさっきの声の男が立っていた。
降参だ。最後に母さんに会いたかった
「お前、敏道の息子か?だが、敏道に娘はいなかった」
おれの親父を知っているだと…これは確定で極道だな。さよなら俺の命、父の所属する組桜の会の元締めが降りてきたみたいだ。元締め、赤龍組には異能を打ち消す能力を持つ組長がいると聞いたことがある。それがこの人か…
「そうだよ。カツラ取ってもいい?」
そう俺は言うとカツラを取り、男に目を合わせる。綺麗な赤色、太陽みたい。
そうして俺の意識は消えた
0
あなたにおすすめの小説
運命じゃない人
万里
BL
旭は、7年間連れ添った相手から突然別れを告げられる。「運命の番に出会ったんだ」と語る彼の言葉は、旭の心を深く傷つけた。積み重ねた日々も未来の約束も、その一言で崩れ去り、番を解消される。残された部屋には彼の痕跡はなく、孤独と喪失感だけが残った。
理解しようと努めるも、涙は止まらず、食事も眠りもままならない。やがて「番に捨てられたΩは死ぬ」という言葉が頭を支配し、旭は絶望の中で自らの手首を切る。意識が遠のき、次に目覚めたのは病院のベッドの上だった。
【完結】番になれなくても
加賀ユカリ
BL
アルファに溺愛されるベータの話。
新木貴斗と天橋和樹は中学時代からの友人である。高校生となりアルファである貴斗とベータである和樹は、それぞれ別のクラスになったが、交流は続いていた。
和樹はこれまで貴斗から何度も告白されてきたが、その度に「自分はふさわしくない」と断ってきた。それでも貴斗からのアプローチは止まらなかった。
和樹が自分の気持ちに向き合おうとした時、二人の前に貴斗の運命の番が現れた──
新木貴斗(あらき たかと):アルファ。高校2年
天橋和樹(あまはし かずき):ベータ。高校2年
・オメガバースの独自設定があります
・ビッチング(ベータ→オメガ)はありません
・最終話まで執筆済みです(全12話)
・19時更新
※なろう、カクヨムにも掲載しています。
起きたらオメガバースの世界になっていました
さくら優
BL
眞野新はテレビのニュースを見て驚愕する。当たり前のように報道される同性同士の芸能人の結婚。飛び交うα、Ωといった言葉。どうして、なんで急にオメガバースの世界になってしまったのか。
しかもその夜、誘われていた合コンに行くと、そこにいたのは女の子ではなくイケメンαのグループで――。
流れる星、どうかお願い
ハル
BL
羽水 結弦(うすい ゆずる)
オメガで高校中退の彼は国内の財閥の一つ、羽水本家の次男、羽水要と番になって約8年
高層マンションに住み、気兼ねなくスーパーで買い物をして好きな料理を食べられる。同じ性の人からすれば恵まれた生活をしている彼
そんな彼が夜、空を眺めて流れ星に祈る願いはただ一つ
”要が幸せになりますように”
オメガバースの世界を舞台にしたアルファ×オメガ
王道な関係の二人が織りなすラブストーリーをお楽しみに!
一応、更新していきますが、修正が入ることは多いので
ちょっと読みづらくなったら申し訳ないですが
お付き合いください!
隣の番は、俺だけを見ている
雪兎
BL
Ωである高校生の湊(みなと)は、幼いころから体が弱く、友人も少ない。そんな湊の隣に住んでいるのは、幼馴染で幼少期から湊に執着してきたαの律(りつ)。律は湊の護衛のように常にそばにいて、彼に近づく人間を片っ端から遠ざけてしまう。
ある日、湊は学校で軽い発情期の前触れに襲われ、助けてくれたのもやはり律だった。逃れられない幼馴染との関係に戸惑う湊だが、律は静かに囁く。「もう、俺からは逃げられない」――。
執着愛が静かに絡みつく、オメガバース・あまあま系BL。
【キャラクター設定】
■主人公(受け)
名前:湊(みなと)
属性:Ω(オメガ)
年齢:17歳
性格:引っ込み思案でおとなしいが、内面は芯が強い。幼少期から体が弱く、他人に頼ることが多かったため、律に守られるのが当たり前になっている。
特徴:小柄で華奢。淡い茶髪で色白。表情はおだやかだが、感情が表に出やすい。
■相手(攻め)
名前:律(りつ)
属性:α(アルファ)
年齢:18歳
性格:独占欲が非常に強く、湊に対してのみ甘く、他人には冷たい。基本的に無表情だが、湊のこととなると感情的になる。
特徴:長身で整った顔立ち。黒髪でクールな雰囲気。幼少期に湊を助けたことをきっかけに執着心が芽生え、彼を「俺の番」と心に決めている。
Ωの不幸は蜜の味
grotta
BL
俺はΩだけどαとつがいになることが出来ない。うなじに火傷を負ってフェロモン受容機能が損なわれたから噛まれてもつがいになれないのだ――。
Ωの川西望はこれまで不幸な恋ばかりしてきた。
そんな自分でも良いと言ってくれた相手と結婚することになるも、直前で婚約は破棄される。
何もかも諦めかけた時、望に同居を持ちかけてきたのはマンションのオーナーである北条雪哉だった。
6千文字程度のショートショート。
思いついてダダっと書いたので設定ゆるいです。
上手に啼いて
紺色橙
BL
■聡は10歳の初めての発情期の際、大輝に噛まれ番となった。それ以来関係を継続しているが、愛ではなく都合と情で続いている現状はそろそろ終わりが見えていた。
■注意*独自オメガバース設定。■『それは愛か本能か』と同じ世界設定です。関係は一切なし。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる