姫の駆け落ちを助けた護衛騎士ですけど、代わりに結婚するとか聞いていないのですが。

朝顔

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第一章

真実は光の先に

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 ベッドと机だけが置かれた部屋。静寂が辺りを包む。物音一つしないのは、自分の耳が壊れてしまったからだろうか。
 部屋には格子の付いた窓があり、そこからわずかな光が差し込んでくる。ステファンは、床に広がった光を虚ろに眺める。
 どれくらい時間が経ったか分からない。
 目をつぶるとアナスタシアが見える。手を伸ばしたステファンだったが、その姿は水の中へ消えていく。
 残酷な光景を繰り返し思い浮かべてしまう。ステファンは、押し寄せる悔しさに床を拳で叩きつけた。
 
 神殿からの帰還途中、突然魔獣の襲撃に遭った。アドラー大公の助力により魔獣は全滅したが、事態は最悪なことになってしまった。魔獣の襲撃から馬車で避難していたアナスタシアが、事故の痕跡を残し消息を絶った。
 連日捜索が行われた。現場に残された痕跡から、アナスタシアが乗っていた馬車は車輪の一部を残し、崖から転落したとされた。崖の下の流れは激しく、海流がぶつかる場所で、落ちた者はまず助からないと言われている。捜索でもわずかな木片だけが発見され、アナスタシアと護衛騎士のアルフレッドは見つからなかった。そして、近くの浜にアナスタシアの着ていたドレスが流れ着いたことから、生存は絶望的となる。
 皇女が帰らないまま、皇都に戻った巡礼の一行は、全員隔離され調査を受けている。
 魔獣の襲撃という、通常では考えられない事態が起きたため、戦闘に参加していた騎士達には同情の声が寄せられていた。一方、責任者という立場で、事態を収められなかったステファンには、非難の目が向けられている。
 調査の過程で皇帝に呼ばれたステファンは、事態の経緯を説明した。悔しさと悲しさに押しつぶされながら、震える声で話を終えたステファンを見て、皇帝は深いため息を吐く。面倒なことになった、それが皇帝の唯一返した言葉だった。
 その場にいた大臣達も渋い表情を並べており、他の皇女達は皆、つまらなそうにあくびをしていた。むせび泣きながらその場に膝をついたステファンだけが、アナスタシアの死を悼んでいたと言える。
 ステファンの処分は保留となり、調査が終了するまで騎士団の宿舎に留められることになった。魔獣に襲われたとはいえ、大事な皇族を失うということになり、その責任に問われるだろう。
 駆け落ちを成功させて牢に入り、極刑になる予定だった。外出は禁止されているとはいえ、まともに寝起きできる環境に置かれていることに、まだ頭が追いつかない。
 ステファンの計画は、アナスタシアが幸せになるためのものだった。判断を誤ったせいで、アナスタシアの未来が完全に消えた。こんな結末を望んだわけではない。
 静かな部屋の中でひとり、ステファンは、押し寄せる後悔に苦しみ、このまま自分も消えてしまいたいと考えていた。
 
「――ファン、ステファン!」
 名前を呼ばれドアを叩く音が聞こえて、ステファンは目を開ける。ぼんやりと霞んだ視界でドアが開き、友人キリルが入ってくるのが見えた。
「……キリル?」
「そうだ、大丈夫か? いや、大丈夫なわけがないな。鍵当番を買収して様子を見にきた。食い物を持ってきたぞ。受け取ってくれ」
 ステファンはゆっくり体を起こし、目の前に出されたバスケットを見た。ぶどう酒が入った瓶と、パンや果物が見える。力なく微笑んだステファンは、小さく首を振った。
「ステファン! ろくに食べてないと聞いたぞ。何でもいいから口に入れろ」
「……俺にはもう……生きる価値がない」
「なっ、何をバカなっ! 今、皆で嘆願書を作って署名を集めているんだ。民に被害が及ぶ事態を守ったんだ。それなのに、お前だけが責任を負うなんてひどすぎる!」
「分かるだろう、キリル。誰かが事故の責任を負わなくては鎮まらない。その役目は俺だ」
 こんな時に助けてくれようとする友に熱い感情が湧いてくる。ステファンはありがとうと言って力なく笑った。
「……お前、最初から全て背負うつもりだったな?」
「…………」
 アナスタシアのために今まで動いてきた。キリルはステファンが何をしようとしていたのか、見抜いていたのかもしれない。ステファンは曖昧に視線を逸らした。
「お前のことだ。皇女殿下を逃がそうとしていたのだろう? 上手くいったということか?」
「キリルにはお見通しだったのだな。……分からないんだ。何もかも計画と違うんだ。魔獣の襲撃、逃走経路も違う。馬車をあえて崖から落とした可能性もあるが、混乱していたアルフレッドが、そんなことを思いつくようには考えられない」
 足取りを消すために馬車の転落を装うとしたら、綿密な計画と、なにより人手がいる。二人ではとても実行できると思えず、そうなればやはり事故が起きてしまったと考える方が自然なのだ。
 もう希望の光は消えた。胸を貫く痛みにステファンは唇を噛む。
「まだ希望はある。確実な情報が入るまで、希望は捨てるな。それと、先ほど全員の調査が終わった。お前以外の騎士は解放された」
「そうか……」
「アドラー大公殿下も離宮に留められていたが、先刻、陛下との会談の時間が取られた。おそらく賠償問題について話し合われるのだろう。婚約相手がいなくなったわけだから、別の皇女殿下と結ばれるのかもしれない。さすが、抜かりのない男だな」
 ステファンは華麗に魔獣を倒していたリュシアンを思い出す。リュシアンとしては、目的を果たしたということだろう。もう会うことはないと思うが、最後に彼の戦う様を見られてよかった。
 もっと近くで見続けることができたら……。
「ステファン?」
「あ……、いや、考え事をしていた。大したことじゃない」
「とにかく、お前の処分が軽くなるように動いている。諦めるな、希望を持て。近く、団の会議に呼び出されると思う。食い物はここに置いておくから、少しでも食べろよ」
「ありがとう」
 自分はなぜまだ生きているのか。
 生きていていいのだろうか。
 心はまだあの深い森の中にあって、すっかり行き場所をなくしていた。

 翌日、早朝から起こされたステファンは、身支度をするように言われた。団長から処分を言い渡されるものだと思っていたが、陛下から直々に呼び出された。
 汚い格好で出向くわけにもいかず、体を清め、用意された服に着替える。
 アナスタシアに全く関心を持っていなかったくせに、まだ話を聞き足りないのか。それともリュシアンから強気の交渉をされて憤慨し、その八つ当たりでもされるのか。
 重い気持ちで謁見室へ向かったステファンを待っていたのは予想外の反応だった。
「ヘイズ卿、よく来てくれたな。不自由はなかったか?」
「は……はい、もちろんでございます」
 まるで花が咲いたかのような満面の笑み。どう考えても不機嫌だと思っていたのに、思わぬ歓迎を受けて背筋が寒くなる。
「ヘイズ卿には感謝をしている。こちらの不手際があったというのに、アドラー家から賠償金の増額を求められなかったからな」
「え……」
「他の皇女もいらないと言ってきてな。その代わりに、卿をほしいと言われた」
「わ、私を……ですか?」
「お前の腕を見込んだということだろう。聞けば、アドラー大公の護衛任務に就いたそうだな? その時にでも気に入ったのだな」
 まさかそんな提案をしていたとは思わず、ステファンは目を瞬かせる。何かの間違いではないかと聞き返したいところだ。
「鉱山辺りの領地を要求してくるかと面倒に思ったが、それもなしだ。騎士一人放出するだけなら、少しも痛いことはない。すんなりまとまってくれて助かった」
「そう……ですか」
 皇帝からの言葉は絶対だ。ステファンに拒否権はなく、従うしかない。だが、素直に受け入れるには、胸が痛んだ。
「そのような大役をお与えくださり、もったいないことです。しかし、私にはアナスタシア殿下をお守りできなかった責任がございます。何もせずに北部へ行くわけには……」
「何を口にするかと思えば、ヘイズ卿。大事な駒を失ったのだ。不幸な事故で処理するが、お前の失態は極刑に値するのだぞ」
「では……」
「お前には任務を与える。アドラー大公の動向を探り、こちらに報告するのだ」
 皇帝の口から言い放たれた言葉に、ステファンはごくりと空気を呑む。何を言われたのか、頭の中で反芻し、考え巡らせた。
「アドラー家には、血にまつわる秘密があると言われている。それを暴いて報告するんだ。上手くいけば、あの小癪なガキを服従させて、一生頭が上がらないようにさせることができる」
「陛下、私にそのような役目は――」
 皇帝が手を挙げると、両端にいた兵士がステファンの首に槍を突きつけてきた。
「責任を取るのだろう? それが嫌なら、ヘイズ家に課している税を倍にしてやってもいいんだぞ」
「そんなっ! 私はヘイズ家と縁を切りましたので、関係のないことです」
「愚か者!! 縁など知るところか! ヘイズ家の人間として、当然同じ責任がある! 皇帝命令で全ての事業を取り上げることもできるんだぞ!」
「しかし、兄は陛下の……」
 思わず反論しそうになったが、喉に刃を当てられ、言葉を続けられなくなる。これ以上喋るなということだと理解し、ステファンは口をつぐんだ。
 皇帝がヘイズ家を疎ましく思っていることは広く知られている。その理由もまた、誰もが知るところだ。
 兄を人質に取られ、ステファンの心臓は凍りついた。いつも味方になってくれた兄には感謝している。巻き込みたくないと、一方的にヘイズ家と縁を切る手続きをしたが、それで済む問題ではなくなってしまった。
「……分かりました。仰せのままに致します」
 床に片膝をついていたステファンだったが、力を失い、もう片方の膝も床に吸い付くように落ちた。
「北部では神の子などと言われ拝められているらしい。いい気になりおって、この私こそが唯一の神だということを、思い知らせてやる!」
 皇帝は怒りにまかせて肘置きを拳で叩いた。室内に鈍い音が響き、ステファンはガクンと項垂れる。剣一筋で生きてきた人間に、間者の真似事ができるのか。リュシアンを貶める行為をしなければならないと考えると、苦しくて吐きそうになる。
「大公の出発は明朝だ。これから話をしに行くといい。ただし、帝国を裏切るようなことをしたら、ヘイズの一族は全員消えると思え」
「……承知いたしました」
 皇帝が立ち上がり、部屋から出て行った後も、ステファンはしばらく床を見つめたまま動けなかった。やはり自分は、地に這いつくばって生きるのが性に合っているのかもしれない。リュシアンのような輝く光に惹かれ、空高くを見つめてしまったせいで、身を焦がすことになった。
「……どうすれば……、どうすればいいんだ」
 誰もいない部屋に、ステファンの言葉だけが虚しく響いた。

 心が重ければ、体も重い。フラフラとした足取りで離宮の廊下を歩き、一番大きな部屋の前にたどり着いた。
 静かに息を吸い込んだステファンは、磨き抜かれた艶のよい大扉をノックする。長い廊下にコツコツと音が響き、やがて入ってくれと声が聞こえてきた。
「失礼します」
 ドアを開けると、窓辺に立つリュシアンの後ろ姿が目に入る。今日はいつも結んでいる髪を緩やかに垂らしていた。久々に見る姿は、いつも以上に輝いて見える。
 その場に膝をつき、大きく息を吸い込んだステファンは、ゆっくり口を開く。
「大公殿下、この度は魔獣との戦いでご尽力いただいたこと、誠に感謝をしております。我々だけでは、到底敵わず、被害が大きくなっていたと思います。あの場で留まることができたのは、大公殿下のおかげです」
「少し痩せたな」
「ええ……」
「リュシアンと呼ぶ約束はどうした?」
「……ですが、お礼はきちんと言わせていただかないと」
「礼はありがたく受け取った。では……」
 くるりと振り返ったリュシアンは、形のいい唇を吊り上げ、嬉しそうに両手を広げる。ニッコリと笑ったリュシアンを見て、ステファンは心の中で首を傾げた。よく分からない空気になり、謎の時間が流れる。
「あ……あの……これはいったい?」
「見て分からないのか? 手を広げているぞ」
「はい、確かに」
 もっと静かで、やけに重苦しい空気になった。両者はしばらくそのまま動かなかったが、リュシアンは額に手を当て息を吐いた。
「まぁ、おいおい、だな」
 独り言をつぶやき、リュシアンはまた窓の方に体を向ける。どことなくその背中が寂しげに見えるのは気のせいだろうか。
「陛下へ私の同行を願われたと聞きました。命を受け、明日より精一杯務めさせていただきます。しかし、腕を見込んでいただけたのは嬉しいのですが、お役に立てるかどうか……」
「もう十分役に立っている。北部に着いたら、忙しくなると思うから頼むぞ」
「は……はい」
「同じ気持ち、か……」
「……?」
 腕を組んだリュシアンは、何やら考え深そうに一人で頷いている。これは反応した方がいいものか、ステファンには判断ができなかった。
「ところでステファン。聞きたいことはそれだけか?」
 いよいよ本題に入るのだろう。リュシアンの声が低くなり、ステファンは背筋を伸ばした。
「リュシアン様は……私がやろうとしていたことを、お気づきでいらっしゃったのですね?」
「そうだな。婚約の話が出る前から、アナスタシア皇女について色々と情報は得ていた。北部の人間は目と耳がいいんだ」
 おそらく、使用人の中に北部の人間がいるのだろう。日ごろから皇帝や皇族の動きを探らせているのだと想像できる。
「皇女殿下が逃げると予想し、あえて婚約の話を受けたということですね」
「正確にいうと受けるつもりはなかったが、欲しいものができたから受けた。お互い上手くやるには最善の方法だと思ったからだ」
「そうですね……。貴方は確かに……欲しいものを手に……」
 そこまで言ってステファンは言葉を詰まらせる。リュシアンは賠償金の増額も領地の返還も提案しなかった。帝国の失態を突きつけて、迫ることができたはずだ。ではリュシアンは何を得たのかと思考が止まる。
 リュシアンが得たものは……。
「お互い、と言ったはずだ。俺もそこまで悪ではない」
「え……お互い……?」
 リュシアンは物言いたげに微笑んだ後、窓を開ける。柔らかな風が部屋に飛び込んできて、リュシアンの銀髪がふわりと大きく広がる。
「どういう……どういうことですか!?」
 リュシアンは服の合わせに手を入れ、何かを取り出した。四角い薄桃色の紙、封緘印が見えて、それが手紙だとわかった。
「ステファン、お前宛だ」
 ドクドクと心臓の音が早鐘を打つ。
 もしかして、いやまさか、違うかもしれない、そうであったら。
 複雑な感情が入り混じり、ステファンの中を駆け巡る。
 風がステファンの髪を遊ぶように揺らし、通り過ぎていく。心に灯った小さな光が膨らんで浮かび上がり、全身を活き活きと照らす。その光に押されるように、ステファンはゆっくりと手を伸ばした。
 
 
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