アマチュアでもつけられるWeb小説の表紙と挿絵

冴條玲

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付録

タイアップ系の罠

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タイアップ様が主催している、大賞200万円のオープニングコンテスト。
現在、『悪役令嬢と十三霊の神々』の挿絵をお願いしているなかいのぶ様とは、こちらのコンテストに一緒に参加して下さる方をスキマ様にて募集した際に、ご縁を頂きました。

素晴らしい絵師様とのご縁を頂くきっかけになって下さったことには感謝するばかりなのですが、実は、コンテスト参加の方は取りやめました。
それというのもですね。
つい、大賞200万円に注目して見落としがちな佳作。

ん?

賞金なしで電子出版?
あれ、よく見たら大賞も電子出版?

ちょっと待って。
電子出版とか売れるの? それ売れるの?

無料でいくらでも名作を読める時代に電子出版のノベルが売れるのでしょうか。
応援したら電子出版が決まって、タダで読めなくなるとわかっているタイアップ作品を、たくさんの人が応援するのでしょうか。
ビジネスモデルが最初から矛盾だらけな気がするのです。
電子出版なんて、個人でもパブー様とかを利用すればタダでできますから、権利を制限されるばかりです。

問い合わせてみました。
佳作とかで受賞してしまった場合に、受賞や出版を辞退できますかと。
できませんとの回答が。
ちょっと待って。
原稿料なしで続きを書け、公開と出版の権利を譲渡しろって?
いやいやいや。
挿絵をつけるほど思い入れのある作品を、売れる保証もないのにタダで渡せませんよ。
売れるようにしますと言うけど、だったら、佳作にも賞金をつけて原稿料を支払えばいいのです。
売れないかもしれないから、賞金も原稿料も支払わないのでしょうに。
受賞した作家が原稿料なしでも頑張ったとして、挿絵師様が報酬なしの受賞にガッカリして、続きの挿絵を描いて下さらなかったらどうしてくれるのですか。

今どき、表紙や挿絵をつけられるWeb小説の投稿サイトは珍しくもありません。
読者様がタイアップを選ぶ理由がどこにあるのでしょうか?
電子出版じゃ、まず、読者様にとって魅力がない。


私は『悪役令嬢と十三霊の神々』をなるべくたくさんの人に読んでもらいたいので、電子出版はしたくないと思っています。
大手のコミコさんがノベルからは撤退するくらいですから、きっと、電子書籍はマンガでないと売れないのです。
私自身、電子書籍はマンガしか買わないもの。
ノベルはアルファポリス様やカクヨム様がしているように、広告収入で育てるモデルに将来性があると思います。
電子出版のノベルを販売するには、面白い作品が無料で公開されすぎているのです。


電子出版するかどうかを選べるならいいんですけどね。
無報酬のタイアップほど壊れやすい人間関係はないのに、そこの問題をどうクリアする段取りなのかの説明もないまま、見切り発車的なコンテスト開催では困惑するばかり。
佳作(賞金なし)で受賞してしまった場合の、絵師様との気まずさを想像しただけでげんなりするので撤退しました。


佳作(賞金なし)での電子出版でも、受賞作品としてタイアップ様に支援(宣伝)してもらえる形で電子出版できることに意味があるんじゃないか!
と考える人は参加したらいいと思います。
そこにチャンスがないとは言いません。
受賞経験ありと言えることに意味があると思う人も参加したらいいと思います。
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