里親さん黙示録

冴條玲

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【戦慄】トンデモ里親様

介護がたいへんママ

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保護猫活動家ママに続いて、タイトルがすでにツッコミどころなママの登場です。

タイトルを「サイファ『でも』いいママ」にするか、迷いましたが。


あのですね、すぐに欲しいとのことでしたので、「サイファでもいいですか?」と聞いたのは私です。
※ 生後8週未満の子猫はすぐにはもらえません。

だけど、飼い主が「サイファ『でも』いいですか?」と聞くのは謙遜です。
他人様の猫をつかまえて「サイファ『でも』いいです」なんて、お返事する…? 無礼者では…?
無礼なのは別にいいとして、この言い方からは、『サイファへの愛』が、全然、ちっとも、感じられません。
成猫のサイファを、売れ残りの猫と誤解していますよね…? 子猫じゃないから誰も欲しがらないと思っていますよね…?
サイファはとても優秀で容姿にも優れた猫だったので、『残った』のではなく、第二世代の繁殖猫として、『残した』のです。

さすが、保護猫審査に全然通らなかったというだけのものは感じました。
だが、しかし。
猫仙郷は里親審査をいたしません。
この程度のことで、猫愛皆無の無礼者と決めつけて断ったりはしません。

では、なぜ、譲渡不成立になったのか?

当時、先住猫のユキ(20歳)が危篤でした。
その事実とともに「危篤の猫を残して、長時間、不在にできないので、こちらの最寄り駅まで迎えに来て頂くか、一ヶ月ほど待って頂く必要があります」と、お伝えしましたところ。

「介護がたいへんなのは私も同じと言ったはず。すぐに東京駅まで無料送迎してください」

NG! NG! NG!

「千葉県のド田舎まで迎えに行かないからって、私に猫愛がないだなんて決めつけないでください」

NG! NG! NG!

おま。
ちょ、待て、おま。

『危篤の猫』にひとかけらも、1ミクロンの猫愛もない!!
「隣県まで迎えに行くほどの猫愛はない」と決めたのはママ自身であって、私ではない!!

このやり取りの10日後に、ユキは虹の橋を渡りました。
危篤の猫がいるというのは、誇張でも言い訳でもない、純粋な事実でした。

そもそもね、隣県に迎えに行く余裕もないほど介護がたいへんなら、責任もって猫のお世話できないでしょう。
そんな余裕はないと自認している身で、飼えない猫を欲しがるのは無責任です。

というわけで、審査して落とすまでもありません。
トンデモ里親様は、『猫仙郷の所在地』という高いハードルに阻まれ、「そんなド田舎まで迎えに行けるか! 何時間かかると思ってるんだ!」と、逆切れして去ってゆきます。
こちらは毅然とした態度で、猫愛のない要求には応じなければよいだけです。

いらない猫を厄介払いしたいわけではないのですよ。
猫愛を示せない方への特別サービスはいたしません。
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