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診断編

【付録】時系列データ

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※ FIPは多頭飼いの環境で発症することが多いと思われ、猫『伝染性』腹膜炎というくらいですから、飼い主としては他の猫への影響が気になるところ。2022/10/31現在、他の猫に異常は見られませんが、随時、他の猫の様子も含めて追記していきます。
※ 当事者と獣医さん向けのデータです。


2021/11/24 ユキ:全焼してしまった実家から、放し飼いされていたおかげで逃げ延びた雑種の高齢猫(17歳)をお迎え。

■ FIP発症の流れ ■

2022/07/12 エトランジュ:大阪で誕生
2022/07/29 ガゼル:愛知で誕生
2022/09/16 エトランジュ:ペットショップ奈良店からデビュー。1回目のワクチン接種。(ペットショップ付属病院)
2022/09/20 エトランジュ:体調が悪く、関東までの長距離移送のメドが立たない。
2022/09/23 エトランジュ:和泉店に移送される。強制給餌が必要になるレベルの食ムラ(食欲不振)。
2022/09/26 エトランジュ:投薬中(何の薬かは聞けませんでした)につき、引き続き関東までの長距離移送のメドが立たない。
2022/09/28 エトランジュ:螺旋菌がいるとの診断を受け、投薬開始。
2022/09/30 エトランジュ:0.8kg。投薬最終日。飼い主の方から遠方の店舗に出向き、新幹線でお迎え。
 → 引き渡しの時点からパンパンだったお腹について「薬が効いて食欲が出てきたため」と、店員さんも飼い主も信じて疑いませんでした。エトランジュの体調がすこぶる悪いことは飼い主了承済み。安定した環境を1日もはやく整えてあげるために引き取りを急ぎました。
 → 新しいおうちに大はしゃぎ。ふみふみゴロゴロ、元気いっぱい。
2022/10/12 エトランジュ:1.0kg。2回目のワクチン接種。(ペットショップ付属の簡易診療所)
 → お腹はいつもパンパンだけど、触ると背骨とアバラが浮いていることに違和感があったので、獣医さんに「これはやせすぎでしょうか、太りすぎでしょうか? ペットショップにいた9月末まで強制給餌が必要なほど弱っていたけど、ワクチンを接種していい体調まで回復していますか?」と質問。獣医さんは「ちょうどいい、十分に元気」と回答。

■ FIP診断の流れ ■

2022/10/17 ガゼル:ペットショップに取り置きを依頼。1回目のワクチン接種。
2022/10/18 エトランジュ:1.2kg。ワクチン後、元気がないので最寄りの動物病院を受診。
 → エコー検査を実施。お腹に水がたまっているとの診断。
2022/10/20 エトランジュ:最寄りの動物病院休診のため、女医さんの動物病院を受診。
 → 簡単な腹水検査を実施。タンパク質5.0(高値)、発熱あり(40.5℃)で、FIPの疑いが濃厚。
 → 専門機関に腹水検査を依頼。
 → FIPの治療実績がある別の動物病院を紹介してもらえました。
2022/10/21 エトランジュ:紹介してもらった動物病院を受診。
 → 血液検査とX線検査によりほぼFIPで間違いなし。a1AG(猫)2000以上。
 → 極度の貧血(赤血球数14.6%)で命が危なかったため【緊急入院】
 ※ 明日にも死んでしまっておかしくなかったとのこと。最初の一週間が峠で、五分五分とのこと。
 → FIPの治験(モルヌピラビル配合錠)に参加。84日間の投薬開始。
 ※ モルヌピラビルをそのまま投与すると、内臓がボロボロになって危険らしいです。そのため、モルヌピラビルでの寛解実績がまだない獣医さんに無理を言って処方をお願いするのはやめた方がよさそうです。

2022/10/22 ガゼル:東京の店舗からお迎え。
2022/10/24 エトランジュ:腹水検査の結果、FIPで確定。
 → FCoV +(陽性)
 → バイオタイプ 限界以下

■ FIP治験の流れ ■

〇 事前に用意しておいた方がいいもの
体重計
体温計(動物用、ないし、先端が細くやわらかいものがやりやすい。おしりで測るのがどうしても難しい場合は耳で測るタイプもあるが、正確に測るのが難しいかも)
オリーブオイル
空のカプセル(なるべく小さいもの)

2022/10/28 エトランジュ:1.18kg 38.1℃ 食欲 ◎ 元気 ◎ 【退院】
 → まだまだ重度の貧血(赤血球数17.7%)なのに、ガゼルを見つけて大はしゃぎ。元気いっぱい。
 ※ FIPは末期まで元気がなくならないことが珍しくないため、受診と診断が遅れがちになるようです。
2022/10/29 エトランジュ:1.1kg 38.6℃ 食欲 ◎ 元気 ◎
 → 投薬の直後に、片付け忘れていたブドウ糖入りミルクを10mlほど飲んでしまう。
 ※ 新薬は前後1時間の絶食を要するタイプ。
2022/10/30 エトランジュ:1.2kg 39.0℃ 食欲 ◎ 元気 ◎
 → 投薬に抵抗して飼い主の指に噛みつく。飼い主が流血。
 → 洗濯ネットを試すも、投薬に抵抗して高価な薬を1錠噛み砕いたあげく吐き出して再投与不可能に。新しい薬をあげなおす。
2022/10/31 エトランジュ:1.15kg 39.2℃ 食欲 ◎ 元気 ◎
 → 毛布を試すも、投薬に抵抗して飼い主の指に噛みつく。なんとか流血は免れる。
 → ガゼルの体重がエトランジュの体重に追いつく。
 → 2回目のワクチン接種からしなくなっていた『ままんのおひざでウールサッキング』を始める。(ウールサッキングをする程度に、心身ともに安らいだものと思われます)
※ ウールサッキングを病気として解説しているサイトもありますが、子猫のふみふみ『お腹がすいた』と受け取って、ふみふみしたら初日からミルクをあげていたので、月ちゃんの場合、ミルクを飲みたい時にふみふみしているものと思われます。(そもそも、母猫のミルクを飲むためにふみふみするわけですから)
2022/11/01 エトランジュ:1.2kg 38.4℃ 食欲 ◎ 元気 ◎
 → 前日にタイのさしみとかつおのたたきをあげたせいか、下痢。
 → 毛布を試すも、投薬に抵抗して飼い主の指に噛みつく。流血。
 → 投薬に抵抗して高価な薬を2錠も噛み砕いたので、砕けたものをあげる。(カプセル使用)
2022/11/02 エトランジュ:1.2kg 38.8℃ 食欲 ◎ 元気 ◎
 → 引き続き、噛み砕いた薬をカプセルに入れてあげてみる。カプセルに入れた方があげやすいかも。
2022/11/03 エトランジュ:1.15kg 38.9℃ 食欲 ◎ 元気 ◎
 → ガゼルの体重が1.3kgになる。
2022/11/04 エトランジュ:1.22kg 38.9℃ 食欲 ◎ 元気 ◎
 → 2週後検診にて、腹水がなくなったことを確認。
2022/11/05 エトランジュ:1.2kg 38.5℃ 食欲 ◎ 元気 ◎
2022/11/06 エトランジュ:1.2kg 38.2℃ 食欲 ◎ 元気 ◎
2022/11/07 エトランジュ:1.2kg 39.1℃ 食欲 ◎ 元気 ◎
 → またしても錠剤を噛み砕く。飼い主のあげ方の上達と、子猫の抵抗の上達の追いかけっこはまだ続く。
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