83 / 177
第二章 魔神ルシフェル ≪永遠のロマンス≫
第53話 悪役令嬢は災禍の女神の祝福を授かる
==============================
ガゼルが闇主【Lv11】に覚醒しました。
ガゼルのすべてのステータスが二段階上昇しました。
デゼルに『夜明けの守護』がかかりました。
これより七日の間、体力、精神力、守備力、抗魔力、回避力のステータスが三段階、パラメータが120上昇します。
同じ七日の間、「夜明けの守護」の宣言により、デゼルとガゼルのHPを交換できます。
さらに、デゼルが致命傷を受けた時、一度だけ、ガゼルが身代わりとなり、自動でHPが交換されます。
==============================
私が泣きながら、震える手で、脱がされた服を着ようとするのを、ガゼルが手伝ってくれた。
「デゼル、闇主はね。闇巫女が死ぬと、死ぬんだよ」
「えっ……!?」
「デゼル、私にとって、公国が私の代で滅ぶのは死ぬよりつらいことだった。だけど、デゼルが守ってくれたね。公国はきっと、もう、滅ばない」
闇の十二使徒のうち十一使徒までが、今、ネプチューンよりも私に忠誠を誓っている状態にあるの。
この状態で、ネプチューンが公国に侵攻するのはまず不可能。
「だから、今度は私が君の大切なものを守ってあげるよ。――サイファを」
そんな、闇巫女が死んだら闇主も死ぬなんておかしい!
デゼルが死んでも、ヒロインがわざわざ殺さない限り、モブリーダーは生き残るはずなんだもの!
「デゼル、必ず生きて、私との約束を守って欲しい。サイファと一緒に、私の御代にその生涯を捧げると約束したね」
私の手を両手で押し包むようにして、ガゼルが微笑んだの。
「一度でいいから、愛していると言ってもらいたいんだけど」
「……」
「言ってあげれば? その子、もうすぐ死ぬわよ?」
突然、上から艶やかな声が降ってきて、私もガゼルもぞっとしたの。
明らかに神様なのに、これまでに会った神様とは違った。
赤黒いオーラを立ち昇らせた、妖艶な魔女。
「その子は嘘なんてついていないわよ? うふふ、デゼル、『月齢の首飾り』を調べないなんて、手抜かりが過ぎたのではなくて? 闇巫女が死んでも闇主が死なないためには、『月齢の首飾り』をかけていなければならないの。クライスに頼めば三年で開発してくれるけど、あなた、まだ、頼んですらいないものねぇ? どうして、ネプチューンに『月齢の首飾り』が必要なのかわかった? ネプチューンもあなたを犯るからよ」
恐怖で声も出せない私に向かって、女神が胸に手を当てて見せた。
「はじめまして、あたし、災禍の女神エリスよ。あたしの力は調べたわよね? とても素敵でしょ? あなたにあたしの祝福を授けてあげにきたの。嬉しいわね?」
「や……」
私はエリス様とガゼルを見比べて、エリス様の言うことはすべて本当かもしれないと感じたの。
災禍の女神でも、エリス様は神。災禍と殺戮を司る神。嘘はたぶん、つかない。
「ガゼル様、ガゼル様、愛しています」
そうしたら、エリス様が手を叩いて笑ったの。
「ああ、サイファに聞かせてやりたいわ! どうして、ユースティティアの承認が取り消されないのかしら。おかしいわねェ? 後で、主神を問い詰めてやらなくちゃ」
キンコーン
==============================
闇巫女デゼルに災禍の女神エリスからの祝福と承認が与えられました。
女神の祝福により、魅力が一段階上昇し、災禍【Lv1】が付与されました。
災禍【Lv1】により、最愛の者を身代わりに自分を助けます。
==============================
「知っているわね? 私は謙虚な女神なの。承認条件なんて設けてあなたを試したりしないし、承認を取り消したりもしない。これで七つ目の祝福ね、凄いわ、デゼル」
==============================
SPを1消費し、災禍【Lv2】になりました。二人の他人を犠牲に自分を助けます。
SPを1消費し、災禍【Lv3】になりました。三人の他人を犠牲にあらゆる傷病を癒します。
SPを1消費し、災禍【Lv4】になりました。四人の他人を犠牲にあらゆる魔法と神与の一般スキルを跳ね返す衣を四時間まといます。
SPを1消費し、災禍【Lv5】になりました。五人の他人を犠牲に裏攻略情報およびハッキングシステムにアクセスできます。
==============================
「私、親切だから、災禍【Lv10】まで上げてあげるわね。うふふ、災禍はリセットできないの。このあたしの力がいらないなんて、そんなわけないもの」
「やめて!!」
駄目なのよ、災禍【Lv10】は!
どうして、こんな恐ろしいスキルがあるのかと思ってた。
誰が災禍を【Lv10】まで上げたりするのかと思ってた。
女神様が直接、上げるからだったの!?
「ガゼル様、逃げて!」
「デゼル、駄目だ!」
==============================
SPを1消費し、災禍【Lv6】になりました。六人の他人を犠牲に巨万の富と六日間の強運を手にします。
==============================
「時空【Lv2】――目標、スノウフェザー!」
ガゼルが私を置いて逃げてくれないから、私が逃げようと思ったの。
スノウフェザーなら寒村で、一番、人が少ないの。
==============================
≪ システムエラー ≫
災禍の女神エリスのハッキングにより、目標が変更されました。
【目標】 グノース郊外
==============================
私、グノースは訪ねたことがないのに!
私が公国内で唯一、時の精霊と契約しなかった場所なのよ、それなのに!?
==============================
SPを1消費し、災禍【Lv8】になりました。八人の他人を犠牲に、対象者の魔法と神与の一般スキルを八時間封印します。
SPを1消費し、災禍【Lv9】になりました。九人の他人を犠牲に、対象者を支配します。
SPを2消費し、災禍【Lv10】になりました。傍にいる者に『災禍』の呪いをかけます。呪いがかかった者は犠牲に選ばれやすくなり、また、呪いがかかった者の中から、毎日、最低一人があなたのための生贄となり、あなたに財産や功績を残す形で命を落とします。このスキルはパッシブ(常時発動)です。
==============================
もう、滅茶苦茶なのよ。
災禍だけ、おかしいの。
犠牲を伴うスキルなんて他にないのに。
★ イラスト ~GW塗り絵大会最優秀作品~
【線画】カゴ様 【彩色】浅間燈切様
ガゼルが闇主【Lv11】に覚醒しました。
ガゼルのすべてのステータスが二段階上昇しました。
デゼルに『夜明けの守護』がかかりました。
これより七日の間、体力、精神力、守備力、抗魔力、回避力のステータスが三段階、パラメータが120上昇します。
同じ七日の間、「夜明けの守護」の宣言により、デゼルとガゼルのHPを交換できます。
さらに、デゼルが致命傷を受けた時、一度だけ、ガゼルが身代わりとなり、自動でHPが交換されます。
==============================
私が泣きながら、震える手で、脱がされた服を着ようとするのを、ガゼルが手伝ってくれた。
「デゼル、闇主はね。闇巫女が死ぬと、死ぬんだよ」
「えっ……!?」
「デゼル、私にとって、公国が私の代で滅ぶのは死ぬよりつらいことだった。だけど、デゼルが守ってくれたね。公国はきっと、もう、滅ばない」
闇の十二使徒のうち十一使徒までが、今、ネプチューンよりも私に忠誠を誓っている状態にあるの。
この状態で、ネプチューンが公国に侵攻するのはまず不可能。
「だから、今度は私が君の大切なものを守ってあげるよ。――サイファを」
そんな、闇巫女が死んだら闇主も死ぬなんておかしい!
デゼルが死んでも、ヒロインがわざわざ殺さない限り、モブリーダーは生き残るはずなんだもの!
「デゼル、必ず生きて、私との約束を守って欲しい。サイファと一緒に、私の御代にその生涯を捧げると約束したね」
私の手を両手で押し包むようにして、ガゼルが微笑んだの。
「一度でいいから、愛していると言ってもらいたいんだけど」
「……」
「言ってあげれば? その子、もうすぐ死ぬわよ?」
突然、上から艶やかな声が降ってきて、私もガゼルもぞっとしたの。
明らかに神様なのに、これまでに会った神様とは違った。
赤黒いオーラを立ち昇らせた、妖艶な魔女。
「その子は嘘なんてついていないわよ? うふふ、デゼル、『月齢の首飾り』を調べないなんて、手抜かりが過ぎたのではなくて? 闇巫女が死んでも闇主が死なないためには、『月齢の首飾り』をかけていなければならないの。クライスに頼めば三年で開発してくれるけど、あなた、まだ、頼んですらいないものねぇ? どうして、ネプチューンに『月齢の首飾り』が必要なのかわかった? ネプチューンもあなたを犯るからよ」
恐怖で声も出せない私に向かって、女神が胸に手を当てて見せた。
「はじめまして、あたし、災禍の女神エリスよ。あたしの力は調べたわよね? とても素敵でしょ? あなたにあたしの祝福を授けてあげにきたの。嬉しいわね?」
「や……」
私はエリス様とガゼルを見比べて、エリス様の言うことはすべて本当かもしれないと感じたの。
災禍の女神でも、エリス様は神。災禍と殺戮を司る神。嘘はたぶん、つかない。
「ガゼル様、ガゼル様、愛しています」
そうしたら、エリス様が手を叩いて笑ったの。
「ああ、サイファに聞かせてやりたいわ! どうして、ユースティティアの承認が取り消されないのかしら。おかしいわねェ? 後で、主神を問い詰めてやらなくちゃ」
キンコーン
==============================
闇巫女デゼルに災禍の女神エリスからの祝福と承認が与えられました。
女神の祝福により、魅力が一段階上昇し、災禍【Lv1】が付与されました。
災禍【Lv1】により、最愛の者を身代わりに自分を助けます。
==============================
「知っているわね? 私は謙虚な女神なの。承認条件なんて設けてあなたを試したりしないし、承認を取り消したりもしない。これで七つ目の祝福ね、凄いわ、デゼル」
==============================
SPを1消費し、災禍【Lv2】になりました。二人の他人を犠牲に自分を助けます。
SPを1消費し、災禍【Lv3】になりました。三人の他人を犠牲にあらゆる傷病を癒します。
SPを1消費し、災禍【Lv4】になりました。四人の他人を犠牲にあらゆる魔法と神与の一般スキルを跳ね返す衣を四時間まといます。
SPを1消費し、災禍【Lv5】になりました。五人の他人を犠牲に裏攻略情報およびハッキングシステムにアクセスできます。
==============================
「私、親切だから、災禍【Lv10】まで上げてあげるわね。うふふ、災禍はリセットできないの。このあたしの力がいらないなんて、そんなわけないもの」
「やめて!!」
駄目なのよ、災禍【Lv10】は!
どうして、こんな恐ろしいスキルがあるのかと思ってた。
誰が災禍を【Lv10】まで上げたりするのかと思ってた。
女神様が直接、上げるからだったの!?
「ガゼル様、逃げて!」
「デゼル、駄目だ!」
==============================
SPを1消費し、災禍【Lv6】になりました。六人の他人を犠牲に巨万の富と六日間の強運を手にします。
==============================
「時空【Lv2】――目標、スノウフェザー!」
ガゼルが私を置いて逃げてくれないから、私が逃げようと思ったの。
スノウフェザーなら寒村で、一番、人が少ないの。
==============================
≪ システムエラー ≫
災禍の女神エリスのハッキングにより、目標が変更されました。
【目標】 グノース郊外
==============================
私、グノースは訪ねたことがないのに!
私が公国内で唯一、時の精霊と契約しなかった場所なのよ、それなのに!?
==============================
SPを1消費し、災禍【Lv8】になりました。八人の他人を犠牲に、対象者の魔法と神与の一般スキルを八時間封印します。
SPを1消費し、災禍【Lv9】になりました。九人の他人を犠牲に、対象者を支配します。
SPを2消費し、災禍【Lv10】になりました。傍にいる者に『災禍』の呪いをかけます。呪いがかかった者は犠牲に選ばれやすくなり、また、呪いがかかった者の中から、毎日、最低一人があなたのための生贄となり、あなたに財産や功績を残す形で命を落とします。このスキルはパッシブ(常時発動)です。
==============================
もう、滅茶苦茶なのよ。
災禍だけ、おかしいの。
犠牲を伴うスキルなんて他にないのに。
★ イラスト ~GW塗り絵大会最優秀作品~
【線画】カゴ様 【彩色】浅間燈切様
あなたにおすすめの小説
<完結>好感度0になるまで終われません。
チョコパイ
恋愛
土屋千鶴子(享年98歳)
子供や孫、ひ孫に囲まれての大往生。
愛され続けて4度目の転生。
そろそろ……愛されるのに疲れたのですが…
登場人物の好感度0にならない限り終わらない溺愛の日々。
5度目の転生先は娘が遊んでいた乙女ゲームの世界。
いつもと違う展開に今度こそ永久の眠りにつける。
そう信じ、好きなことを、好きなようにやりたい放題…
自覚なし愛され公女と執着一途皇太子のすれ違いラブロマンス。
悪役令嬢にされたので婚約破棄を受け入れたら、なぜか全員困っています
かきんとう
恋愛
王城の大広間は、いつも以上に華やいでいた。
磨き上げられた床は燭台の光を反射し、色とりどりのドレスが揺れるたびに、まるで花畑が動いているかのように見える。貴族たちの笑い声、楽団の優雅な旋律、そして、ひそやかな噂話が、空気を満たしていた。
その中心に、私は立っていた。
――今日、この瞬間のために。
「エレノア・フォン・リーベルト嬢」
高らかに呼ばれた私の名に、ざわめきがぴたりと止む。
本の通りに悪役をこなしてみようと思います
Blue
恋愛
ある朝。目覚めるとサイドテーブルの上に見知らぬ本が置かれていた。
本の通りに自分自身を演じなければ死ぬ、ですって?
こんな怪しげな本、全く信用ならないけれど、やってやろうじゃないの。
悪役上等。
なのに、何だか様子がおかしいような?
気配消し令嬢の失敗
かな
恋愛
ユリアは公爵家の次女として生まれ、獣人国に攫われた長女エーリアの代わりに第1王子の婚約者候補の筆頭にされてしまう。王妃なんて面倒臭いと思ったユリアは、自分自身に認識阻害と気配消しの魔法を掛け、居るかいないかわからないと言われるほどの地味な令嬢を装った。
15才になり学園に入学すると、編入してきた男爵令嬢が第1王子と有力貴族令息を複数侍らかせることとなり、ユリア以外の婚約者候補と男爵令嬢の揉める事が日常茶飯事に。ユリアは遠くからボーッとそれを眺めながら〘 いつになったら婚約者候補から外してくれるのかな? 〙と思っていた。そんなユリアが失敗する話。
※王子は曾祖母コンです。
※ユリアは悪役令嬢ではありません。
※タグを少し修正しました。
初めての投稿なのでゆる〜く読んでください。ご都合主義はご愛嬌ということで見逃してください( *・ω・)*_ _))ペコリン
目覚めたら魔法の国で、令嬢の中の人でした
エス
恋愛
転生JK×イケメン公爵様の異世界スローラブ
女子高生・高野みつきは、ある日突然、異世界のお嬢様シャルロットになっていた。
過保護すぎる伯爵パパに泣かれ、無愛想なイケメン公爵レオンといきなりお見合いさせられ……あれよあれよとレオンの婚約者に。
公爵家のクセ強ファミリーに囲まれて、能天気王太子リオに振り回されながらも、みつきは少しずつ異世界での居場所を見つけていく。
けれど心の奥では、「本当にシャルロットとして生きていいのか」と悩む日々。そんな彼女の夢に現れた“本物のシャルロット”が、みつきに大切なメッセージを託す──。
これは、異世界でシャルロットとして生きることを託された1人の少女の、葛藤と成長の物語。
イケメン公爵様とのラブも……気づけばちゃんと育ってます(たぶん)
※他サイトに投稿していたものを、改稿しています。
※他サイトにも投稿しています。
悪役令嬢が行方不明!?
mimiaizu
恋愛
乙女ゲームの設定では悪役令嬢だった公爵令嬢サエナリア・ヴァン・ソノーザ。そんな彼女が行方不明になるというゲームになかった事件(イベント)が起こる。彼女を見つけ出そうと捜索が始まる。そして、次々と明かされることになる真実に、妹が両親が、婚約者の王太子が、ヒロインの男爵令嬢が、皆が驚愕することになる。全てのカギを握るのは、一体誰なのだろう。
※初めての悪役令嬢物です。
悪役令嬢ってもっとハイスペックだと思ってた
nionea
恋愛
ブラック企業勤めの日本人女性ミキ、享年二十五歳は、
死んだ
と、思ったら目が覚めて、
悪役令嬢に転生してざまぁされる方向まっしぐらだった。
ぽっちゃり(控えめな表現です)
うっかり (婉曲的な表現です)
マイペース(モノはいいようです)
略してPUMな侯爵令嬢ファランに転生してしまったミキは、
「デブでバカでワガママって救いようねぇわ」
と、落ち込んでばかりもいられない。
今後の人生がかかっている。
果たして彼女は身に覚えはないが散々やらかしちゃった今までの人生を精算し、生き抜く事はできるのか。
※恋愛のスタートまでがだいぶ長いです。
’20.3.17 追記
更新ミスがありました。
3.16公開の77の本文が78の内容になっていました。
本日78を公開するにあたって気付きましたので、77を正規の内容に変え、78を公開しました。
大変失礼いたしました。77から再度お読みいただくと話がちゃんとつながります。
ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。
モブ転生とはこんなもの
詩森さよ(さよ吉)
恋愛
あたしはナナ。貧乏伯爵令嬢で転生者です。
乙女ゲームのプロローグで死んじゃうモブに転生したけど、奇跡的に助かったおかげで現在元気で幸せです。
今ゲームのラスト近くの婚約破棄の現場にいるんだけど、なんだか様子がおかしいの。
いったいどうしたらいいのかしら……。
現在筆者の時間的かつ体力的に感想などを受け付けない設定にしております。
どうぞよろしくお願いいたします。
他サイトでも公開しています。
