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第三章 願いの枠が余ったので
【Side】 主神 ~神の威厳を示せ~
「ねぇ、エンリル。風神の承認条件なんだっけ? デゼル駄目?」
ちょっと、ゆっくりしていられない状況なんだけど。
「面白くなってきたわねェ! 闇の十二使徒の代わりに、光の十二使徒が全滅したりしてねッ! キャハハッ!」
エリスがご機嫌に高笑ってるし。
いやマジ、京奈やばい。
エリスを完全に崇拝しちゃって、信じきってるんだよ。
レーテーの祝福と承認は、エリスに祝福された十三日後、すぐに忘却【Lv10】を取って災禍を封印できるように与えられるのに、あの子、スキルポイントを容姿端麗にふっちゃったよ。
だいぶ、自爆体質みたいだ。
「オレを納得させてくれたらですけど」
風神がテキトーなことを言う。
「キミってどうしたら納得するの。ちょっと、完全攻略ガイドに書いてきてよ」
「え~! そんなの自分で考えて欲しいンだけどなぁ」
言った後、友神達の無言の圧に気づいたらしい。
「ちょ、みんなしてなに」
「いいから書けよ」
「あんたがどうしたら納得するのかなんて、私にだってわからないわよ」
「ねぇねぇ、僕も知りたいな! 風神てどうしたら納得するの?」
順に、マルス、アフロディーテ、レーテー。
風神が口をとがらせてぶちぶち言いながら、完全攻略ガイドに追記した。
==============================
【承認条件】 三回まわってワンと言う。
==============================
私とマルスとアフロディーテのげんこつが、風神に炸裂した。
「そんな承認条件があってたまるか! 神の威厳というものを示せ!」
「いってぇ~! なんでよ、オレ、きちんとやり遂げたじゃん! 神様が多対一で弱い者いじめしていいと思ってンの!?」
「いーから、真面目にやれ!」
【挿絵】カゴ様
ぶちぶちぶちぶち、風神が口を尖らせてぶーたれながら、承認条件を書き直した。
==============================
【承認条件】 何かもうちょっと、神様に奉じるにふさわしい芸をする。
==============================
私とマルスとアフロディーテの回し蹴りが、次々と風神に炸裂した。
「いってぇえ~!! ひどくね!? なんでよなんでよ、オレ、チョ~真面目にやってんじゃん! 何の文句があンの!? 主神とマルスとアフロディーテは、オレに何の文句があンの!? 神様が友神に暴力ふるっていいと思ってンの!? オレは風神、一陣の風のごとく、気まぐれな無頼の神なンだけど!?」
「あんた、一陣の風のごとくとか、なんかカッコよさげに言っておけば、それで神の威厳が保たれるとでも思ってるわけ」
「なんでよなんでよ、チョ~カッコよくね?」
「いーから、とっとと、まともな承認条件を書けよ! だーから、俺みたいに祝福と同時に承認にしときゃ、面倒がなかったろーに」
ぶちぶちぶちぶち、風神が口を尖らせてぶーたれながら、承認条件を書き直した。
==============================
【承認条件】 何かもうちょっと、神様を納得させる芸をする。
※ たとえば、災禍を100人分、解除して回るとか?
※ もういいじゃん? こんなもんでいいじゃん?
※ オレもう考えるのヤダ。
==============================
疲労の濃かったデゼルの顔が、ようやく、少し明るくなったみたいだ。
いやぁ、ちょっとね。
今回ばかりは、ちょっとね。
私が悪かったよ。
風神の教育方針に問題があったみたいだ。
風神の承認がデゼルに一向に与えられなかったのは、ちょっと、神界の手違いだったと言わざるを得ない。
「あたしは、三回まわってワンて、チョ~イイと思ったけどなァ!」
これを言ったのは、もちろんエリスだ。
そんな承認条件が ≪Secret≫ じゃ、誰にもクリアできないクソゲーにもなるから! 神様の想定外だから!
愚かな味方は敵よりも恐ろしいってマジだった。
ちょっと、ゆっくりしていられない状況なんだけど。
「面白くなってきたわねェ! 闇の十二使徒の代わりに、光の十二使徒が全滅したりしてねッ! キャハハッ!」
エリスがご機嫌に高笑ってるし。
いやマジ、京奈やばい。
エリスを完全に崇拝しちゃって、信じきってるんだよ。
レーテーの祝福と承認は、エリスに祝福された十三日後、すぐに忘却【Lv10】を取って災禍を封印できるように与えられるのに、あの子、スキルポイントを容姿端麗にふっちゃったよ。
だいぶ、自爆体質みたいだ。
「オレを納得させてくれたらですけど」
風神がテキトーなことを言う。
「キミってどうしたら納得するの。ちょっと、完全攻略ガイドに書いてきてよ」
「え~! そんなの自分で考えて欲しいンだけどなぁ」
言った後、友神達の無言の圧に気づいたらしい。
「ちょ、みんなしてなに」
「いいから書けよ」
「あんたがどうしたら納得するのかなんて、私にだってわからないわよ」
「ねぇねぇ、僕も知りたいな! 風神てどうしたら納得するの?」
順に、マルス、アフロディーテ、レーテー。
風神が口をとがらせてぶちぶち言いながら、完全攻略ガイドに追記した。
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【承認条件】 三回まわってワンと言う。
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私とマルスとアフロディーテのげんこつが、風神に炸裂した。
「そんな承認条件があってたまるか! 神の威厳というものを示せ!」
「いってぇ~! なんでよ、オレ、きちんとやり遂げたじゃん! 神様が多対一で弱い者いじめしていいと思ってンの!?」
「いーから、真面目にやれ!」
【挿絵】カゴ様
ぶちぶちぶちぶち、風神が口を尖らせてぶーたれながら、承認条件を書き直した。
==============================
【承認条件】 何かもうちょっと、神様に奉じるにふさわしい芸をする。
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私とマルスとアフロディーテの回し蹴りが、次々と風神に炸裂した。
「いってぇえ~!! ひどくね!? なんでよなんでよ、オレ、チョ~真面目にやってんじゃん! 何の文句があンの!? 主神とマルスとアフロディーテは、オレに何の文句があンの!? 神様が友神に暴力ふるっていいと思ってンの!? オレは風神、一陣の風のごとく、気まぐれな無頼の神なンだけど!?」
「あんた、一陣の風のごとくとか、なんかカッコよさげに言っておけば、それで神の威厳が保たれるとでも思ってるわけ」
「なんでよなんでよ、チョ~カッコよくね?」
「いーから、とっとと、まともな承認条件を書けよ! だーから、俺みたいに祝福と同時に承認にしときゃ、面倒がなかったろーに」
ぶちぶちぶちぶち、風神が口を尖らせてぶーたれながら、承認条件を書き直した。
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【承認条件】 何かもうちょっと、神様を納得させる芸をする。
※ たとえば、災禍を100人分、解除して回るとか?
※ もういいじゃん? こんなもんでいいじゃん?
※ オレもう考えるのヤダ。
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疲労の濃かったデゼルの顔が、ようやく、少し明るくなったみたいだ。
いやぁ、ちょっとね。
今回ばかりは、ちょっとね。
私が悪かったよ。
風神の教育方針に問題があったみたいだ。
風神の承認がデゼルに一向に与えられなかったのは、ちょっと、神界の手違いだったと言わざるを得ない。
「あたしは、三回まわってワンて、チョ~イイと思ったけどなァ!」
これを言ったのは、もちろんエリスだ。
そんな承認条件が ≪Secret≫ じゃ、誰にもクリアできないクソゲーにもなるから! 神様の想定外だから!
愚かな味方は敵よりも恐ろしいってマジだった。
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