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第七章 もう一度あの場所で
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しおりを挟む「あ、ごめん、本題に戻すね」
加茂君はじっと私を見た。
「藤原先生と交際なんて、かなり大変だと思うけどいいの?」
「学校の先生と付き合うのはまずいってのはわかってるから、加茂君にしか言ってないよ」
「あーそれもあるけどー、一番は、東京の長が側に置く相手を決めたってことは、もの凄い事なんだってば!」
「でも私、巫女じゃないし」
「二人がどう思うかじゃない、他の人がどう思うかが問題なんだよ。
僕が考えつくんだから、藤原先生はとっくに考えているんだろうけど」
「どうだろう、先のことあんまり考えて無かったって言ってたけど」
私の言葉に、加茂君は目を丸くした。
「ねぇ、今からでも僕にしない?」
唐突に再度告白されびっくりする。
「だって、絶対苦労するよ?僕ならそんなことにはならないし」
「ごめんなさい、でも私やっぱり藤原の事が・・・・・・」
凄く心配してもらっているのに再度断るなんてなんて酷いんだろうと思いつつ、なんとかそう答えると、加茂君はそれを聞いて少し黙った後、苦笑した。
「まぁ二回も振られたんじゃ仕方ないや」
「ごめんなさい・・・・・・」
「でも、友達としては今後も付き合ってくれるよね?」
「もちろん!良かった、もう友達として付き合って貰えないかと思った」
私の言葉に、加茂君は何故かにっこりと笑った。
「だってそうすれば、いつでも相談に乗ってあげて、あわよくば奪えるからねー」
思わず固まる。
にこにこと笑ってるけど、何か内容が変なような。
「僕の予想だと早々に揉めると思うから、気兼ねなく相談してね」
ね、と首をかしげながら可愛い笑顔を浮かべた加茂君に、私は強ばった笑みを浮かべた。
その後実家に戻り、自分の部屋でごろごろする。
藤原と付き合いだしたことは実咲や塔子には言っていない。
もしかしたら実咲は知ってしまうのかもしれないけれど、私は応援してくれた二人に伝えたいのを我慢して秘密を隠し通すことにした。
応援ありがとうございます!
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