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欠けてゆくもの
欠けてゆくもの6
しおりを挟む私はすぐに寮に戻り、制服のまま、ばたりとベットに倒れ込む。
この数日間、ずっと怯えたように過ごしていた。
会いたくない、何も聞きたくない。
その為にはただ逃げるしかなかった。
「疲れた」
藤原との一件から数日しか経っていないのに、緊張し続けていたせいなのか、悲しかったせいなのか、私は酷く疲れていた。
そして今日は、藤原が話しをしてくれると約束していた日だ。
どうせ来る訳もないし、こんなに逃げていて顔を合わせられるはずもない。
私はベットに倒れたまま、疲れて眠ってしまった。
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