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魔道具・魔術

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 ここでは本編に出てくる魔道具、及び魔術を紹介します。半分作者の覚書。

☆魔道具☆

 中には極簡単に魔術で再現できるものもある。そう言った魔道具を使う利点は、手軽に使用できること、他者に使用を気づかせないことなどが挙げられる。ここではそう言った魔道具は紹介しません。魔術の方をお読みください。

判定の水晶……魔力量及び属性を判定する魔道具。魔力を流した者の属性、魔力量を光の色と光量で表す。属性ごとの色は次の通り。火:赤、水:青 、風:白、木:緑、光:金、闇:黒、無:茶

真偽の水晶……触れると自動的にその者から魔力を吸い取る。殺人を犯した者なら赤く、そうでなければ青く発光する。それなりに高価。各街の入口に設置されている。

☆魔術☆

 火、水、風、木の4属性を合わせて元素魔術と呼ぶこともある。
 2属性以上を合わせて使用することで、特殊な効果を発揮する複合魔術と複合属性もある。
 等級は 基礎<初級<中級<上級<王級<帝級<戦術級<伝説級<混沌カオス級<神級 となっている。混沌カオス級、神級は神話や英雄譚などに出てくるのみで、現在使用できる者はいない。伝説級は各国数人ずつ使用できるだけ。使えたらどの国でも即高待遇で国に雇ってもらえる。



◆火属性……火に関する属性。


《ファイアボール》……火の球を創り出す火属性の基礎魔術の1つ。威力は込められた魔力量に依存する。呪文は『火よ、燃え盛る炎の球となりて敵を焼き払え』。

《ファイアストーム》……火属性の初級魔術。指定した範囲を炎の海にする。ただし、範囲と炎の量は込められた魔力量に依存する。特に範囲拡大には莫大な魔力が必要なため、基本的には半径2~3mほど。呪文は『火よ、炎の海となれ』。


◆水属性……水に関する属性。威力の高い攻撃系の魔術は少ない。

《ウォーターボール》……水の球を創り出す水属性の基礎魔術の1つ。威力は込められた魔力量に依存する。呪文は『水よ、球となりて敵を穿て』。その特性上、他の元素魔術に比べ威力は低く、実践で使われることはほとんどない。もっぱら火事の消火などで活躍している。

《ウォーターフォール》……空中から大量の水を降り注がす。威力はさほどない。初級。


◆風属性……風に関する属性。

《ウィンド》……強風を起こす風属性の基礎魔術の1つ。風の強さは込められた魔力量に依存する。呪文は『風よ、敵を撃ち払え』。

《防音障壁》……風で周囲を囲み、音を遮断する。風属性の初級魔術。

《ウィンドストーム》……竜巻を生み出す。初級魔術。


◆木属性……木に関する属性。土に関する魔術もここに分類される。威力はあまり高くない。

《グロウ》……木属性の基礎魔術。ただ、木を任意の場所に急成長させるだけ。一応行動阻害系に分類されるが、その目的で使われることはまったくといっていい程ない。呪文は『大地よ、新たな命を育め』。砂漠など、水がほとんどない場所でも使用可能だが、すぐに枯れてしまう。

《ウッドスピア》……地面から木製の槍がいくつも生えてくる木属性の初級魔術の1つ。呪文は『樹木よ、蹂躙せよ』。

《アースウォール》……土の壁を生み出す。基礎魔術の1つ。断じてテーブルや椅子、ましてや窯などといったものを生み出す魔術ではない。

◆闇属性……闇に関する属性。えげつない魔術も多い。

《シャドウカッター》……漆黒の刃を創り出す闇属性の基礎魔術の1つ。込められた魔力の量によって威力は変化しないが、その刃の部分の面積は変わる。慣れるとある程度細やかな操作も可能。呪文は『闇よ、敵を切り裂け』。

《ダークボール》……闇属性の基礎魔術の1つ。黒い物を飲み込む球を創り出す。ただし、効果範囲は当たった所だけ。呪文は『闇よ、全てを飲み込む球となれ』。

《ダークアロー》……漆黒の矢を生み出す。等級のわりに威力は高い。初級魔術。


◆光属性……光に関する属性。回復系の魔術のほとんどがここに分類される。攻撃系は少なく、完全な支援型の属性。

《キュア》……光属性の基礎魔術の1つ。名前の通り回復の魔術だが、切り傷程度までしか治せない。もっぱら止血用に使われる。その回復速度、精度は込められた魔力量に依存する。呪文は『光よ、傷を癒せ』。

光の盾ライト・シールド》……光でできた盾を創り出す。光属性の初級魔術。

《守護結界》……ドーム状に光でできた盾展開する。一定以上の攻撃が加わるか、一定時間が経過するまで消えない。効果時間は攻撃の威力に反比例する。光属性の中級魔術だが、マリアの場合は闇属性も加えて自動迎撃を可能としており、倒した敵は自動的に結界内部に引き摺り込まれる。使用にはかなりの魔力が必要。効果範囲、効果時間が長いほど消費魔力は多い。

光の手ライト・ハンズ》……その中の通り光でできた手を作り出して操る。初級魔術。


◆無属性……誰もが使える。ぶっちゃけ誰でも使える魔術が全部ここに属するため、更にいくつかの系統に細分化されている。高ランク冒険者の中には無意識で使用している者もいる。

《アイテムボックス》……異空間に品物を収納する魔術。無属性のため、基本誰でも使えるが、容量は魔力量に依存し、大体10~100キルぐらい。多くの品を持ち歩くにはアイテムポーチを使った方が良い。使い勝手が良いんだか悪いんだかわからない魔術の1つ。

《強化》……その名の通り強化する無属性放出系統の基礎魔術。

《マジックシールド》……無属性放出系統の基礎魔術。魔術を防ぐ半透明の盾を創り出す。魔術なら物理も防ぐが、魔術を行使した結果起きた、例えば風属性の魔術を使った際に起きた砂嵐などは防げない。基本的には物理無効。

召喚サモン》……召喚契約した幻獣、および魔物を呼び出す無属性特殊系統の魔術。一応基礎魔術に分類される。これを使うためには予め召喚獣と契約する必要がある。契約方法は種族によって様々。中には名前を付けるだけで契約が成立するものもおり、冒険者の中にはこの魔術のみが使用可能な者もかなりの数がいる。一般的に広く知られている。なお、召喚契約自体は同じ幻獣や魔物と複数の人間が同時にできる。

《時空制御》……時の流れを操る無属性時空系統の中級魔術。時空系統の中では一番難易度が低い。

《レーダー》……周りにいる生物の位置、大まかな強さを把握する無属性空間系統と放出系統の複合魔術。複合魔術のため、その難易度は跳ね上がり、中級。

拘束バインド》……対象の動きを封じる。ただし、力の強いものには効果が薄い。その拘束力は込められた魔力量、使用者の力量に依存する。一応無属性放出系統の基礎魔術。ただし実践に使用するにはよっぽど大量の魔力を使ってのゴリ押し以外では、初級から中級ほどの腕が必要。
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