こうして少女は最強となった

松本鈴歌

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第六章 王都への帰路

報酬

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「そうそう。報酬の話をまだしていなかったわね」

 思い出したように言われた言葉に、6人は苦笑いした。

「Eランクへの指名依頼料の相場が大銀貨1枚。Cランクが金貨1枚なの。それを考慮して聞いて頂戴」

 皆緊張した面持ちで頷いた。

「今回の報酬は1人金貨2枚よ。1度にあれだけの素材を持ち込むあなたたちは少ないと感じるかもしれないけど、あなたたちのランクではこれが限界」
「いえ、十分です。予想より随分と多いですし……」
「そう言ってもらえると嬉しいわ。……それで素材の買取なんだけど……申し訳ないけど買取価格が低くなると思うわ」
「それは予想していたことですし、別に大丈夫です」
「そう……あなたたち用に倉庫を10確保してあるから、後で案内させるわね」
「10……ですか」
「ええ」

 6人は顔を見合わせた。

「入りきると思うか?」
「……難しいわね。サイズにもよるけど、精々半分が限界だと思うわ」
「そんなに入るかな?」

 不穏な会話が聞こえてきて、ステラは頬を引きつらせた。

「……前回より一回り大きい倉庫なんだけど、大丈夫かしら?」

 恐る恐るといった様子で尋ねられた。

「……前回と同じだと四分の一いかないかな?」
「……そうね。一回り大きいと言ってもたかが知れているし、四分の一入れば良い方でしょうね」

 返ってきた返事は先ほどよりも酷いものだった。

「……しょうがないし、ある程度査定が終わったら入れかえるしかないよね?」
「でも査定が終わったものの置き場が……」
「それも考えなくちゃいけないのか……」

 ギルマスを置いて話が進んでいく。

「面倒だけど、一度全部の倉庫に入るだけ入れて、同時進行で売りに出してもらうか」
「今思ったんだけど、倉庫で場所を食うのって査定をする時に重ねられないからだよね?1つ保管専用にしちゃったらもっと入るんじゃない?」
「あっ、そうか。……それだったら最初は全部の倉庫に入れた方がいいと思う」
「そうだな。その方向で行くか」

 そしてギルマス──ステラを放置したまま話が纏まった。

「ということでどうですか?」
「……あ~、うん、良いよ思うよ。その通りにして」

 ステラは機嫌を悪くしていた。

(なんか既視感が……)

 同情を覚えるグレンだった。
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