スキルスロットは本来3つのはずなのに俺だけ1つなんですけど!?

雛丸先生

文字の大きさ
9 / 15
オガール王国襲撃編

第9話 お前だろ。

しおりを挟む
、、、、、、、、、
湖のほとりに誰かの首と腕と足が転げ落ちていた。

夜虫が静かに鳴いている。

遠い城は瓦礫の山になり、城の守り人はみんな灰になった。

遠くの森で仕え人の死を乗り越えた男は城に向かい、

厄災と呼ばれたドラゴンは王国に真なる厄災を及ぼした。

一言で表すのなら、これは絶望というのだろう。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



オガール王国の消滅から約2日ドラゴンは新見修によって討伐された。新見修の親族、オガール城の仕え人、オガール王国の民、オガール王国に駐在していた旅行者、行商人らは全員、骨諸共ドラゴンに焼かれた。

シュウの目は既に輝きを失っていた。
民の死、父の死、母の死、古き友人の死、新しき友人の喪失、愛していた仕え人の死。1度乗り越えた壁が再び彼を妨げる。

彼は古き友人の家の跡地を訪れていた。

「本当に、、、逝ってしまったのか?」

受け止めがたい真実が彼を取り巻いている。

そんな彼の後ろをつく男が1人。

「いつまで後ろをついているつもりだ。鬱陶しい。」

シュウはとっくに男の存在に気づいていた。

「ほう、気づいていましたか。」

「弱者らしいオーラが貴様の存在の主張を激しくしている。」

「なかなか強がりますね。くくく」

「生きては帰さん。」

ドヒュッと足で地を蹴り、第二鬼我八丸を横に振りかぶる。

「鬼我流・連撃。」

ガガガガガガガガガガ!!!!!

「アスカを陥れたのも、」

ガッガガッ

「ドラゴンに城を撃たせたのも」

ガガガガッ

「お前だろ。」

ガッ      ガキィ!!!!

男の体が吹っ飛ぶ。

「さて、どうでしょう。くくくく」

男が両手を合わせ、指先をシュウに向ける。

「ヘル・プリズナー!!!!」

「っ、、、!」

シュウの体が固定される。
次に、囚人服を着、鎖を持った巨大な男が現れる。

『 グオオオオオオオオオオオオ!!!』

「やってしまいなさい!」

巨人がシュウの体を鎖で縛り、遠吠えながら鎖でシュウを地面に叩きつける。

ドォン!ドォン!

「くっ、、、はっ、、、ぐっ」

(一撃に賭ける!)

「リミッター解放。」

リミッター。スキルの能力を使用する際、本来かかっている制御の本能。現実世界でも、人間にはリミッターのようなものがかかっている。

しかし、馬のように自身の限界を越えられてしまうような生き物は後に死んでしまう。

そのようなことを防ぐためにあるリミッターを外すのはもちろん大きなリスクとなる。

泰輔が転生したこの世界では能力level7を越えるとリミッターを解放できる。

「ノーリミット 鬼我流・突撃。」

そう唱えると、一瞬、男の視界からシュウが消えた。

そして、1度瞬きすると、巨人の腹に穴が開き、鎖に引っ張られた腕はちぎれていた。

「あなた、、、何をしたのですか?」

「フー、、、フー、、、」

新見修の目は見開かれ、瞳孔は無くなっていた。

言葉を話さず、ただ睨むしか感情を表せないその姿は我を失っていると言えた。

「、、、!これは、、、面白い!」

「グオオオオオオオオオオオオ!」

「全力で潰します。くくくくく、、、クハハハハハ八八!!」

ドッ!ゴォン!

シュウが地を蹴る。そして、土煙が視界を悪くする。

「!?」

「ガァ!ガァァァァァ!」

ガンッ!ガッ!ガンガンガンガン!

「力が桁違いに強いですね。ならば、」

男がシュウとの距離を離す。

「金縛り。」

「ガッ!グゥ!ガァァ!」

シュウの体が固定される。

「ヘルフレア・スフィア!」

そう唱えた途端に、男の頭上に紫の炎が渦をまく。

その技に気がついたシュウは自らも技を発動する。

「フ、、、レア、、、スフィ、、、ア」

「なるほど。そう来ますか、、、!?」

ボボボボボボボ!!!

シュウの頭上にも赤い炎が渦巻く。しかしそれは、以前とは比べ物にならない程の大きさをしていた。

「な、なんだあの技は!?」

「がァァァ!」

そう叫ぶと炎が飛んでくる。

「な、ならばこちらも!喰らえぇ!!」





しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

ギルドの片隅で飲んだくれてるおっさん冒険者

哀上
ファンタジー
チートを貰い転生した。 何も成し遂げることなく35年…… ついに前世の年齢を超えた。 ※ 第5回次世代ファンタジーカップにて“超個性的キャラクター賞”を受賞。 ※この小説は他サイトにも投稿しています。

勇者パーティを追放されてしまったおっさん冒険者37歳……実はパーティメンバーにヤバいほど慕われていた

秋月静流
ファンタジー
勇者パーティを追放されたおっさん冒険者ガリウス・ノーザン37歳。 しかし彼を追放した筈のメンバーは実はヤバいほど彼を慕っていて…… テンプレ的な展開を逆手に取ったコメディーファンタジーの連載版です。

異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました

雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。 気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。 剣も魔法も使えないユウにできるのは、 子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。 ……のはずが、なぜか料理や家事といった 日常のことだけが、やたらとうまくいく。 無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。 個性豊かな子供たちに囲まれて、 ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。 やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、 孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。 戦わない、争わない。 ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。 ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、 やさしい異世界孤児院ファンタジー。

『異世界ガチャでユニークスキル全部乗せ!? ポンコツ神と俺の無自覚最強スローライフ』

チャチャ
ファンタジー
> 仕事帰りにファンタジー小説を買った帰り道、不運にも事故死した38歳の男。 気がつくと、目の前には“ポンコツ”と噂される神様がいた——。 「君、うっかり死んじゃったから、異世界に転生させてあげるよ♪」 「スキル? ステータス? もちろんガチャで決めるから!」 最初はブチギレ寸前だったが、引いたスキルはなんと全部ユニーク! 本人は気づいていないが、【超幸運】の持ち主だった! 「冒険? 魔王? いや、俺は村でのんびり暮らしたいんだけど……」 そんな願いとは裏腹に、次々とトラブルに巻き込まれ、無自覚に“最強伝説”を打ち立てていく! 神様のミスで始まった異世界生活。目指すはスローライフ、されど周囲は大騒ぎ! ◆ガチャ転生×最強×スローライフ! 無自覚チートな元おっさんが、今日も異世界でのんびり無双中!

猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣で最強すぎて困る

マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・ 何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。 異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。  ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。  断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。  勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。  ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。  勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。  プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。  しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。  それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。  そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。  これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。

転生特典〈無限スキルポイント〉で無制限にスキルを取得して異世界無双!?

スピカ・メロディアス
ファンタジー
目が覚めたら展開にいた主人公・凸守優斗。 女神様に死後の案内をしてもらえるということで思春期男子高生夢のチートを貰って異世界転生!と思ったものの強すぎるチートはもらえない!? ならば程々のチートをうまく使って夢にまで見た異世界ライフを楽しもうではないか! これは、只人の少年が繰り広げる異世界物語である。

処理中です...