スキルスロットは本来3つのはずなのに俺だけ1つなんですけど!?

雛丸先生

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転生者教会編

第14話 綺麗だね。

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正直、元々ただの人間だった俺(御門泰輔)には「察知能力」なんてものには完璧な無縁だと思ってたんだ。

でも今は違う。

俺が今背中と耳元に感じているのは確実に「殺意」だ。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



「良かった。間に合った。」

シルヴァード王国に着いたのは門の閉じる時間の直前2分前。もう完全な夕方。

「それにしても、、、ここ女の人多いな。」

この国に入ってから女の人(超絶美人)と、男性約2,3人ばかりしか見ていない。

「何言ってますの?ここはエルフの国ですわよ?」

「そうなのか!?」

少し混んでいる西洋風建築に囲まれたオレンジ色の街を走りながら問う。

「ホッホッホッ、、、、、、ハアハアはぁ、、、ちょ、ちょいと休まんか、、、?」

「ドルヴァ様!」

やっぱりおじいちゃんだ。この距離約7km歩いたのだから無理もない。

「少しプライベートな空間を取ろうか。」

「そうじゃのお、、、ハアハア」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



「では、チェックアウトは明日の朝8時になります。」

受付嬢がそう言うのを聞かずに、部屋に走った。

「ふう、、、少し息が落ち着いたわい。」

「良かったな。」

「ですわね。」

3人部屋で少々高いがドルヴァが案外金貨を持っていた。(結構持ってやがった。)

「なあ、そういえば転生者を集めるとか言ってたけど、どこで集めるの?」

「そ、それはぁーー、、、」

「わかんない感じか。」

 「いや、分かるんじゃが、、、」

そういうと、ユズカとドルヴァは神妙な顔つきでお互いを見つめあった。

そして、何かを決したかのように頷くと、

「今から話すことは大衆の前で話してはなりませんわ。」

と、忠告した。

「わかっ、、、た。」

何となく以前に聞いたような忠告だったが。

「私たちはこれから、転生者教会に行きますわ。」

「!」

転生者教会。

『転生者教会に、、、行け』

旧友の声が脳裏に蘇る。

「、、、それってどこにあるんだ?」

「ここから少し歩いて城下町まで行ってこれから探すんじゃ。」

「え?探す?」

「ええ。転生者はいつでも命を狙われる身。だから身も居場所も隠すのですわ。」

(え、俺もそこ入れるんじゃね?)

「どうしましたか?そんな薄ら笑いを浮かべて。」

「ん?ああ、いや、、、」

狙われてるってなんかロマンだな。(怖いけど)

「で、なんで狙われてるんだ?」

「え?知らないのですか?」

「、、、ああ。」

葛藤。

「転生者の持つ異世界とこちらの世界の空気が混ざった特殊な魔力はとても高価に売れるのですわ。その魔力を求めて転生者狩り、すなわち再殺し屋リキラーは転生者を殺すのです。」

「へ、へー」

(こええええええええええ)

さて、今から転生者の力を借りようとしているこの人たちに自身が転生者であることをバラして良いのか。

まずいことは正直無さそうだが、、、

「明日中に見つからんとカレンが危ない。早く寝るんじゃ。」

、、、一応言っておくか。

「なあ、その、、、さ」

「なんですの?」 「なんじゃ?」

「俺、、、実は転生者、、、なんだ。」

「、、、?」

「、、、何を言ってますの?この世界に転生者は7人までしか存在できませんわ。」

「えっ、、、ちがっ違うって!本当に転生者なんだよ!」

「でも、、、」

「転生者はとうに7人集まっとる。ソナタが転生者とは到底思えん、、、」

「集まっ、、、てる?」

「、、、ええ。」

嘘だ。俺は死んでこの世に来たんだ、

前世の記憶もしっかりある。

「そう、、、か」

「、、、前世の記憶はありますの?」

「あ、ああ。」

「うーむ、、、」

「、、、」

「、、、」

「ドルヴァ様。」

「なんじゃ」

「もしかしたら転生者教会の中に偽物が混ざってるかもしれませんわ。」

「、、、その可能性は、、、ゼロではないな。」

「そうですわよね!」

「偽物、、、」

「まあ、明日急いで教会を探しましょう!」

「そう、、、だな。」「そうじゃな」

「じゃ、儂は寝るわい。」

「私も。」

2人とも他人の存在を忘れたかのように布団に潜って目を瞑った。

「、、、」

泰輔は、星空の下へと向かった。
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