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1章 少年期
妖刀
しおりを挟む魔女との邂逅から3年半。
俺は7歳になり、父レインからは正式に仕事を頼まれるようなった。
魔物狩りの仕事だ。
俺は勿論のこと、アリスもレインに勝てるほどの強さになったので、俺たち2人は森の中で魔物を定期的に狩ることになった。
今までとやることは変わらないのに給料が出るなんて美味しい話だ。
リリーからの途中結果では年々変化が現れるようになった。
まず、現在の順位だが
1位 王神
2位 賢神
3位 破神
4位 剣神
5位 魔神
6位 獣神
7位 竜神
となっている。
王神に関しては2位と圧倒的な差があり、すでに王になった可能性があるとのことだ。
俺が5位になっているのは貴族になってポイントを劇的に増えたからではない。
ついにSランクになったからだ。
Sランクの魔物は中々見つけることができなかったのでAランクを狩りまくってたらSランクになった。
また、他の大陸で自分は使者だと名乗る者が現れたらしいが、安全に勝てると言えるまでは俺はここから移動する気はない。
魔女にも会いに行き、他の使者の特徴も教えてもらった。
魔女は上級と魔法書と禁書と言われている魔法書を持っていて、それを貰い、俺はレベルⅩまでの魔法を詠唱できるようになった。
クリシュ=レンメール
lv 80
ランクS
称号 【嘘泣きマスター】
【刀聖】
【魔を極めし者】
HP 23000
MP 28000
筋力 13000
体力 7500
敏捷力 17000
魔力 32000
魔法防御力 18000
知力 7600
運 5
スキル
『全属性魔法Ⅹ』『無属性魔法Ⅹ』『無詠唱』『剣技Ⅹ』『身体強化Ⅹ』『魔力制御Ⅹ』『俊足Ⅹ』『魔力上昇Ⅹ』『MP消費半減』『刀技Ⅹ』『気配察知Ⅹ』
『危機察知Ⅹ』
ユニークスキル
『スキルポイント』『魔神の加護』『剣神の加護』『メニュースキル』『……』
MP消費半減はMP消費減少がⅩになった時変化した。刀技も剣技がⅩになった時に増加されていた。俺は刀を使うのでありがたい。
刀聖
・敏捷が5%上昇
・刀を身につけている時全ステータス上昇
魔を極めし者
・魔法系のステータス上昇
・詠唱短縮しても威力が変わらない
魔を極めし者は魔法書を覚えきった時に現れて、魔法名だけ唱えれば長い詠唱をしなくても威力を保持できるのでかなり嬉しかった。
アリスのステータスは
アリス
lv 97
ランクS
称号 『クリシュの専属メイド』
『レベリングの鬼』
HP 14000
MP 15600
筋力 5600
体力 5200
敏捷力 6400
魔力 9200
魔法防御 7600
知力 3000
運 100
スキル 『敏捷上昇Ⅹ』『短剣Ⅹ』『投擲Ⅹ』『礼儀作法Ⅹ』『身体強化Ⅹ』『治癒魔法Ⅹ』『付与魔法Ⅹ』『MP増加Ⅹ』『魔力増加Ⅹ』『無詠唱』『MP消費半減』『魔力制御Ⅹ』『聖女の加護』『鍛治Ⅹ』『調合Ⅹ』『気配察知Ⅹ』『危機察知Ⅹ』『錬成Ⅹ』
ユニークスキル 『猫耳聖女』
治癒も付与も鍛治もできる完璧メイドが完成していた。
ちなみに俺も治癒や付与は無属性魔法になるので完璧にできるが、アリスには空間魔法しか使えないと伝えてある。
俺とアリスはレベルアップに必要な経験値が全然違うらしく、俺の方がレベル低いのがちょっと悔しいので夜抜け出してレベリングしたこともあったが、アリスに見つかり超泣かれたので割り切ることにした。
「今日はかなり溜まっているスキルポイントの使い道と、貢献ポイントを使用するつもりなので魔物狩りは休みだ」
「そういえば私に錬成のスキルを下さった以降は使ってないですね」
「そうなんだよな、これからパーティメンバーが増える可能性もあったから使わなかったんだ」
「……これからも増えるんですね」
「どうなるかは分からないけど仲間は多い方が色々楽だろ?」
「私だけではご不満なんでしょうか?」
「え? いやいや、アリスに不満なんてなに1つないけど中衛が欲しいかなーってさ、後はアリスを戦闘中守るやつとかさ」
「自分の身は自分で守るのでいらないです」
「えっと、まぁそうなんだけどさ」
「クリシュ様はもしかして奴隷を買うつもりなんですか? たしかに奴隷は色々と役に立ちますが今も2人でSランクを狩れているので十分では?」
「まぁアリスの言い分も最もだ。じゃあさ、適当な奴隷を選ぶんじゃなくて、俺が仲間にしたいと思ったやつを仲間にしてもいいか?」
「うーーん、クリシュ様が仲間にしたいと思うってことは私みたいにユニークスキルを持ってる可能性があって役に立つってことですよね?」
「そうだな、俺はステータスが分かるから使い道考えて有用そうだったら仲間にしたい。とは言っても大きい街行かなきゃ奴隷を仲間になんてできないだろうがな」
「ならまだ当分は2人きりですか……分かりました。クリシュ様が仲間にしたいと思ったらどんどん仲間にしましょう」
「ありがとうアリス、じゃあそろそろスキルポイントを使いたいんだが、アリスは何か欲しいスキルはあるか?10ptまでのスキルなら好きに取っていいぞ」
スキルはレアなスキルになればなるほどスキルptが多くなる。
ちなみに、50ptでユニークスキルも取れるが勿体なさすぎるから取る気はない。
「うーーん、では、5ptで鑑定と強運ですかね」
「へぇ戦闘スキルじゃないのか、なんでその2つなんだ?」
「えっと、成功率をさらに高めたいのと自分で作ったものをすぐに鑑定したいからです」
「なるほどなー、分かったアリスはそれでいこう」
「クリシュ様はどうするんですか?」
「俺はスキルポイントの方はいいかな、貢献ポイントを使って欲しいのが1つあるんだ」
「1つだけでいいんですか?」
「うん、1つだけって言うより、1つしか取れないんだよな」
「え? そんなに高いものなんですか?」
「おう、高いんだよ。けどSSランクに勝つためにはレベルアップよりも武器を変えることで楽に勝てると思うんだよね。だから俺はこの『妖刀』を買う」
「クリシュ様が使ってるのはSランクの魔物を使って私が作った刀ですからそこまで低い性能ではないはずなんですが……もしかして扱いづらかったですか?」
「いやいやすごい使いやすいぞ! けどアリスなら錬成と付与を使って、さらに性能の高い『妖刀』をより強くできるんだろうなぁと思ったら欲しくなっちゃった」
「……クリシュ様は刀のこだわりがすごすぎるので納得です」
「う、ごめんな……」
「いえ、最初の1本を作るのに3日間徹夜したことはもう何も怒ってないです」
「ほんとごめん付き合わせて……さて、気を取り直して『妖刀』を呼び出すぞ」
「はぁ、まぁいいです、どんな感じでしょうね妖刀って」
「魔剣みたいな感じなのかな? 召喚するぞ」
俺は貢献ポイントを使って妖刀を選択し、召喚した。
妖刀は黒い鞘に収まっていて、鍔も柄も全て黒、呪われてるんじゃね? と思うほどの黒。
「なんかおぞましいですね」
「あぁ、とりあえず抜いてみるか」
(ダメー!! それは絶対抜かないで!!)
「「!!??」」
俺が抜こうと思って刀に手をかける瞬間、声が聞こえて刀に鎖が巻きついた。
「リリーか!? どうしたんだ急に」
「え? これリリー様の声なんですか?」
「そうか、アリスは初めて聞くのか、っておいリリー! アリスにも聞こえてるぞ」
(緊急だったからしょうがないです、急に大声で呼びかけてごめんなさい。初めましてアリスちゃん、私はクリシュさんをそっちに送った魔神、リリーです)
「あ、えっと初めましてリリー様。アリスと申します」
アリスはひざまづいて自己紹介していた。
(そんなにかしこまらなくていいですよ。将来顔を毎日合わせる可能性もあるので)
「え? どういうことですか?」
(ん? えっとクリシュさん? 説明してないんですか?)
(ごめん、してないんだ……もしかしたら協力してくれなくなる可能性もあるし……)
(ヘタレなんですか? そんなことでは3人奥さん作るなんて夢のまた夢ですよ?)
(と、とりあえず今は言わない! 話を合わしてくれ)
(はぁ、未来の旦那はヘタレですか……しょうがないですね)
「クリシュ様? リリー様? どうしたんですか? 急に黙っちゃって」
「何でもないんだ。俺が1位で戦争を終わらせたら願いとしてリリーの顕現を頼むつもりだから毎日でも会えるぞってことなんだ」
(そうなんですよ。私は神として敬われるよりも1人の人間として生きたいって言ったらクリシュさんが私のために願いを使ってくれるって言ってくれたんですよ)
「そうだったんですね! やはりクリシュ様はお優さしいです」
「ハハッ、ソウナンダヨー」
「で、リリー様はなぜこの刀に鎖を巻いて触らないようにおっしゃったんですか?」
「そうだ、なんでだ?」
(その刀がリストにあるとは思ってなくて油断してました。その刀、魔王が封印してあるので触れたら乗っ取られる可能性があるので触らないでください)
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