魔女様は平和をお望みです

yukami

文字の大きさ
11 / 16

11.神託=面倒くさいものなのです

しおりを挟む
「「ふざけるな、殺すぞ」」

名乗ってあげたのに…逆ギレされました。さらに殺すぞなどと脅されました。これが兄とか…考えたくないですね。さっさと帰りましょ。

「…そーですか」
「「……ちょっと待て」」

「もういいです。2人とも帰りましょ」
「「待てと言ってる」」
【…魔女様、痛めつけていいですか?】
【名乗り出たのに、この仕打ち…少しぐらいはいいですか?】

「構うのも面倒です。ヒロトはまだかわいい弟ポジですが、兄はやはりダメですね。立派な青年になったか見直しましたけど、こんな兄に育ったのならやはりあの10の儀なんて無い方がいいんですよ…子供の感性は10になれば育ちきってしまうものなのです。それなのに……」

なんであんなしきたりが在るのか、私にはわかりません。理解する気もありませんけどね。

「「待ってくれ!」」
「…………うるさいですね」
ずっと、待てと訴える2人に鬱陶しげに反応を返す。彼らは恐る恐るという感じで真実なのかを見極めようとしていた。

「「……アンヤ……?」」
「いえいえ、他人ですよ。名乗ったら殺すと言われて名乗るはずがないでしょう。シェガード帰ります。獣化してください。」
【はっ】

行きはラフィート。帰りはシェガードと話していた通りに獣化してもらいます。まずこれで彼が魔族で在ることがわかるでしょう。魔族はヒト型の種族。獣型になれるのは獣人族と魔物くらいなものですからね。もしかしたら獣の血が濃いとできたりするのかもしれませんがそういう人には会ったことないのでわかりません。

「……獣化?魔族は…そんなのできるはず…」
「幻影にも限界が…」
「シェガードは幻影使いでもなんでもなく狐です。光の魔法の適性があるのに使いこなせてないとか言う勇者より信頼できる狐さんです。」
シェガードを悪く言った勇者など気遣う気も起きません。
光魔法をまともに扱えないことを気にしていたのか、勇者はこれで黙り込みました。

「……」
「アンヤ、兄さんも気にしているのに…」
「あなた方とはもう無関係。こちらが勝手に縁を切っています。もう関わらないでもらいたい」
「……親父達に会ってもらえないか…?」
縁を切ったというのに会え?何を言ってるのですかね?彼らは。
「…なぜ?」

「…母が病に倒れている」
「……ようやく死にますか。あの人」
「そんな言い方!お前の産み親だぞ!言っていいことと悪いことが」
「……私を殺そうとしていた人をなぜ庇わないといけないんですか。」
「「……ぇ」」

「もう、放っておいてください!」
毒を盛るように頼んでいた張本人を、なぜ守らないといけないのですか?私のことを嫌っていた人に悲しみを抱かないといけないんですか?
考えるだけでもおぞましい…
シェガードの背に乗って、顔を埋めます。
シェガードとラフィートは気遣いながら走ってはその場から離れてくれています。

帰ってすぐ、家に入ります。
今日のご飯は作れそうにありませんとお伝えし、眠ります。
楽しかった1日が台無しです。

明日は気晴らしに…どこか泊りがけで遠出しましょう。

今日は1人でぶらつきたいと伝えて、飛翔魔法を使い、空を飛びます。
魔女様は体を元気に動かすことを所望です。

さて、どうしましょうかね。

『もしもーし』
「ん?」

辺りを見渡して念話を仕掛けてきた存在を探しますが見当たりません。

『あ、繋がった!アンヤちゃん、神界に来てくれないかなぁ?』
「そちらに用はないのでお断りです。」
どこからきた念話なのか分かった時点で今日も気分転換は難しそうだと断念。

『待って!延命とかしないから!不老不死にもしない!』
「さて、どこに行きましょうか」

神の言葉は信用なりませんからね。

『信用ならないってどうゆうことっ?!』
心を覗かないで欲しいですね。

『あなたが頼りなのよぉ~使命にしちゃうわよっ』
あなたから強制神託が来ている時点で強制使命が起きるのは逃れられない現実なんですよ。ここで受けたら終わりなんです。私の寿命死ライフが。
『んまっ。他の転生者は延命とか不老不死とか願いたがるのにっ。』
平凡に行きて死ねればいいんです。泥沼嫌いです。

『お願いよぉ…こんな事になったのも…そうよ!アンヤちゃんのせいよっ』
は?
『こっそり、私の眷属にアンヤちゃんの料理を献上させてそれに夢中になってる間に起きたのだからっ』
聞き捨てならないことを聞きました。誰から料理をカツアゲしていると言いましたか?
『カツアゲじゃないわっ献上よっ!』
同じことです。欲しいなら普通に頼んでください。届けますので。これからはやらないように。
『やったぁ!…てそんなことより、大変なのよ!この世界の魔法の基準が下がりまくってるの!』
嗚呼、やはりそうですか…
『魔王くんも勇者くんも弱体化しちゃってて!』
本人に会ったので知ってます。
『挨拶済みなのねっ。さすが今賢者クラスの魔女アンヤちゃん!』
賢者ってなんですか。それでなんですか?私にどうしろと。魔法を教えろとでも?

『その通り!』
お断りします。
『ほ、欲しいものなんでもあげるわよ!』
自分で手に入れた方が充実感ありますから結構です。
『お願いっ!お願い!!とにかく魔法の基準が上がればいいの!これで属性魔法を使っていると鼻高になっている彼らを変えて欲しいのよぉ!』

声を張り上げれば出ると思ってますからねぇ。しかし何もメリットがありません。魔法を教えてすぐに覚えればいいです。更に、魔王と勇者に教えて?魔法という強さを得た2人が戦ったとして、怪我人が出ますよね?私が魔法を教えたからと言われたらどうしてくれるんです?責められるのは私なんですよ?わかってます?ねぇ?

『…あ、イヤ、ソレハデスネ…』

2人を止められるのは私だけだとか言って、私にまた頼るんでしょう?私は召使ではないんですよ?

『ご、ごめんなさい!!2人を止めて…とかありそうね…えーでも、教えられそうなのアンヤちゃんだけだしぃ』
魔法教えるのに関しては構いませんよ。
ですが条件を出させていただきます。
『は、はい!なんでしょうか!』


「私が魔法を教えてもいいです。ただし1つ約束してください。その魔法を使い、魔物以外の戦闘時の殺生をしないと。魔法で1人2人被害が出ても気に留めないそんな使い方をしないと」
「教えてくれるのか!」
「えぇ、知り合いに頼み込まれましたので。」
「よっしゃー!約束な!守る守る!」
「破ったら恐ろしい罰が待っております」
「わかったわかった」

……本当にわかっているんですかね。
知りませんよ?私との誓約を破ったら、後が怖いのですからね?

「……さて、まず魔法ですが…みなさんが使っているのは純粋なる魔力による魔法であり、属性のある魔力ではないので、無属性魔法という事になります。」
「無なのな。」
「まず見た目から違うんで、とりあえず魔力を集めて目の前に維持してください。」
「それはできる。」
「全力で」
「え…お、おう」
「……あの、全力でって言ったんですが」
「全力でやってますが?!」
「……全魔力ですか?それ」
「そうですぅ!」
「…魔王なら。これくらいは出してください。」
大体国を覆うくらいでしょうか、魔力によって光が遮られないように、無色透明ですが少しわかりやすく周りだけ光らせている状態でウィルさんに話します。

「エ」
無理無理と激しく首を振ってますが、これぐらい普通になってください。
しかし、まさか魔力全開が、直径3メートルくらいだとは予想外です。これを数字にするとMP500あるか、ないかですよ?
魔王ならその20倍は持ってて欲しいものですが…

「仕方ありません量を増やすのもメニューに組み込みます。」
「…え、今のアンさんの全力?」
「いえ?10分の1に未ません。」
「ェー…」
「なんですか。訓練を怠らなければウィルさんもすぐそれぐらい行きますよ。」
「本当?!」
「15年の間で私は手に入れたものですから。チートじゃないですよ?努力して手に入れたものです。」
「え”」
「なんですか、もぅ」
本当ですからね?

「とにかく、あなたの実力は大体わかりました。次に行きましょう。適正魔法を調べます。闇魔法は使いこなせられてますか?」
「……いや全然…」
「勇者よりひどいですね……」
「ふぇ?!」

まあ適正調べるのそんなに難しくありませんからね。魔石は勿体無いですが、使いましょう。

「まず、これを持ってそれに魔力を込めてください。光り出したら込めるのをやめていいですよ。」
「コレは?」
「魔物の心臓です。魔石とも呼ばれているはずです」
「魔石って壊れやすいものだろ?完全な状態って珍しいな」
「まあ、私の武器は素手ですからね。優しく取り出せるのです」
「……優しく心臓取り出すって怖いこと言わないでください。」
「取り出して欲しいんですか?」
「結構です!」
なら早くやる。

魔石の中の魔力が反応し、黒、赤、緑、紫の光がミラーボールのように光り始めます。

「ふむ、闇、火、風、天候ですか。さすが魔王ですね。」
「最後のが気になりました!」
「闇と火と風ができたら教えます」
「おっしゃ!やる気出た!」
「では…」

“あの!!”
「ん?」
“わ、我々も…”

増えましたけど。約束はさせます。
“お守り致します!!”


さて、魔石が減りましたね。
半分は残りましたし、残りは勇者分ですね。

「魔力増量の訓練と約束、忘れないように」
次いきましょ。

“「はい!!」”
魔族は終わりですね。この際全種族したほうがいいのでは…差別生まれそうですし。
顔隠して王様巡りですね。
商人生活だけでよかったんですがねぇ。

神託を受け、魔法を教えて回っている。と話すが信じられるわけもなく最初は警戒されますが、魔法の概念について話し、見た目と威力の違いを見せればそれは信頼へと変わっていきました。

あとはあの国ですか…
勇者はご帰還しているらしいですし、会えるでしょうね…。幻影魔法を使ってごまかしていますし、今度は私が魔族説ありますね。

この城にまた足を運ぶこととなるとは…思いませんでしたね。

爆発した部屋も直してありますし…。まあ、そのままな訳がないですよね。
不用心にも窓が開いていたので、こっそり入ってみると、人がいてびっくりしました。

「アンヤぁ」
もうそこに残り香すらないであろう新しいベットに大の男1人泣きじゃくってるんですが。

声をかけるのさえ痛々しい勇者兼兄なので即効目をそらしました。入ってきた場所から即座に退出。
なんか見たけど記憶から抹消してあげる私は優しいのです。

寄り道せず、王の間行きましょう。
他の国と同様警戒されると思いきや、魔女にもすがる思いだったようで、妻を治してくれと見知らぬ不審者に頼むのはどうなんですかね。元父。

「病気は魔法では治りませんよ」
「何か薬は持っておらんか!」
病を治す薬なんて作りませんよ。騒ぎの元になる…一応状態を確認するだけでも請け負っておく。

私を殺そうとしていた母を、私が治すとか…何してるんですかねぇ。

案内された先には、体がやせ細ったガリガリのひょろひょろな女性が眠っていました。
おや?これ、呪いではありませんか。それに見たことありますし、解除の仕方知ってますね。

治しかたを知っているのに知らないというのは気分にそいませんから、やりましょうかね。

魔力が徐々に自然の中に垂れ流されていく呪い。減るスピードはゆっくりなので病気と間違えられやすいのだ。

解呪をし、魔力を流して元の健康体の女性に戻っていく。目が覚めたところで、下がって壁際で様子を見守る。

父は本当に母を愛していたのだろう。泣いて泣いて、喜んでいた。
母は苦しみから解放されて父の顔が見れて嬉しそうだった。

魔女よありがとうという言葉を2人から聞き、彼らは本当にいい家族であると思った。
王妃が復活したことを聞き、勇者兄ともう1人の兄も慌てて親の元に行く。そして部屋に私という存在に気づく。

相もかわらず2番目は剣を抜きそうになる。
すぐに王が、訳を話すが警戒を緩まないのがいいところだ。

「こんな怪しい奴に何故!」
「魔族かもしれない、父さん母様のことで頭いっぱいなのはいいけど国を危険に回さないで」

うんうん、それはいい判断だ。しかし礼の1つは欲しかったな。治したの私なんだよ?

「そんなことはわかっていた…だが、危険性はないと見た。……すまないな、そなたにはそなたの役目があって私に会いにきたのだろう。王の間で話を聞こう。」

王妃さんを私は母と呼ぶ気も、目の前の人達と家族をやり直す気もなかった。でもこのまま部屋を出れば後悔すると思った。

「……少しだけ、王妃様とお話をしてもよろしいでしょうか」
「貴様!」
「…ユーリ、ジェイド先に行ってなさい。」
「だが!」
「私もすぐ行く。私もいるのだ、安心なさい」
「「…………」」

渋々といった感じで、退出していく2人の王子。
足音が遅れて、外で聞こえてくる。退出した2人に声をかけていた。微かに聞こえたその声は…

「アルベルト、少しそこで待ちなさい。客人が話を終わり次第入って良い。」
「は、はい」
ドアの向こうから息を切らしてきた少年声が聞こえてくる。

「魔女殿、我が妻に何用か」
「……知り合いにあることを聞いてきてほしいと託されました。その子はずっと考えていたらしいのです。何故あのようなことをしたのか」
「あのような…?」
「この国には姫がいましたね?その子からの言伝です。何故あなたは食事に毒を盛り、さらに夜間、一度だけ首をじかに締めにきたのかを」

「っ!」
「アンヤに会ったのか!」

酷く苦々しい顔に歪めた人と、娘の情報を得た父親の顔だった。

「そんなに殺したかったのですか」
「……待て、薬は貴族の家が…」
「その貴族がどこから毒を手に入れたのか調べましたか」
「…」
「……貴女、あの子は私を恨んでいましたか」
「いえ、金輪際この家族には関わらないと縁を切って商人として生活しています。」
「…そう………あなた、私はあの子に嫉妬をしていました。そして、自分に似た顔の可愛いはずの子供を……私はすぐに我に返ったのだけど、あの子は気を失ったまま…次の日も普段通り口数は少ないあの子に戻ってたから夢だと思ってくれたのだと………私はあの子になんてことをしたのでしょう。本当にごめんなさいあなた…アンヤ…」
「マリン…」
「……あの子は、ずっと家族全員から嫌われていると思っているようでしたよ。…この国には特殊なしきたりがありますよね。10まで、家族との会話や対話をできなくしてありますね。」
「……嗚呼」
「それの理由を子供にしましたか?」
「……いや…それが普通だったからな」
「しかし、お披露目会などでは他国の人も来られますよね。その時、あの子は他の人はあんなに親しそうに話しているのに私は嫌われているから話してはダメなのだとずっと悩んでいたようです。」
「うっ…」

「…………あの子の傷は思ったより深い、帰ってくることは考えておらず、今の生活を楽しんでいます。彼女と関わりを持ちたいとあなた方は思いますか。」
「…商人だったか…紹介をしてくれないだろうか。」
「……それはできません」
「…そうか、なら。私達で何かできないだろうか…何か、少しでもいい繋がりを断ち切りたくはないのだ。あの子は私の大切な子なのだ。」
「商品を購入し…」

商品を購入してあげたらどうですか?と言う前に、遮るように兄達が乱入。

「押し売り魔女!」
「…そんなことだろうと」
王子が聞き耳立てていたようですね。
あなたの父親が王の間に行けといってたでしょうが…反抗期の子供ですか。年上とは思えませんね…。

「……ここの王子は育ちが悪いですね。」
「なんだと!」
「…ユーリ!ジェイド!王の間に行けと言ったであろう!!」
「「うっ」」
「……魔女殿、そなたの今回の目的はそれになるのか?」
「いえ?私は各国、各種族の人々に魔法を教えて回っているだけです。神託が降りましてね…魔法基準というものが下がりまくっていて、まともに使ってるの私だけと聞きまして。」
「神託を…姿を偽っているのは何故か聞いても良いか」
「普段の生活に支障をきたしそうなので」
「嫌でしたら…アンヤの姿になりましょうか?今のお姿を拝見できますよ。」

魔法解きましょうか?

「…そんなこと!」
「なれるのか!なっていただきたい!!」
「ちょ、父上!?」
「…私はあなた方の姫…本人ではないですからね?」
「もちろんわかっている。どのように成長したのか、見るだけでいいのだ。」
「…畏まりました。では」

魔法を解くだけでは誤魔化せませんから。幻影の魔法をまとったようにしましょう。

「……これが、あの子の姿です」

「「!!」」
「お姉様…?」
「お、おぉ、おぉ!!」
「…あぁ、そんなに可愛らしくなって…火傷とかしてないのね。良かった…よかった」

可愛い部類に見えるようです。それは良かった。火傷してないかとか気にしてますが、してた方が貴方にとって良かったのではないのですか?貴方は私を殺そうとした張本人でしょう。父と仲直りできたからと言って許された気分になっているのは納得いかないですね。

「それで、魔法を教えようかと思うのですが…」
「あ、嗚呼。騎士団や、私達も聞いていいのかい?」
「えぇ、できれば国から下町にあるもの達にまで広めていただきたいですね。神からの願いですから」
「もちろんだとも!」
こうしてようやく本題に移ることができました。早く終わらせてさっさと帰りたいものです。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ゲームの悪役パパに転生したけど、勇者になる息子が親離れしないので完全に詰んでる

街風
ファンタジー
「お前を追放する!」 ゲームの悪役貴族に転生したルドルフは、シナリオ通りに息子のハイネ(後に世界を救う勇者)を追放した。 しかし、前世では子煩悩な父親だったルドルフのこれまでの人生は、ゲームのシナリオに大きく影響を与えていた。旅にでるはずだった勇者は旅に出ず、悪人になる人は善人になっていた。勇者でもないただの中年ルドルフは魔人から世界を救えるのか。

転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです

NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。

カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。 だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、 ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。 国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。 そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。

悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる

竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。 評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。 身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。

魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな

七辻ゆゆ
ファンタジー
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」 「そうそう」  茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。  無理だと思うけど。

転生幼女のチートな悠々自適生活〜伝統魔法を使い続けていたら気づけば賢者になっていた〜

犬社護
ファンタジー
ユミル(4歳)は気がついたら、崖下にある森の中に呆然と佇んでいた。 馬車が崖下に落下した影響で、前世の記憶を思い出したのだ。前世、日本伝統が子供の頃から大好きで、小中高大共に伝統に関わるクラブや学部に入り、卒業後はお世話になった大学教授の秘書となり、伝統のために毎日走り回っていたが、旅先の講演の合間、教授と2人で歩道を歩いていると、暴走車が突っ込んできたので、彼女は教授を助けるも、そのまま跳ね飛ばされてしまい、死を迎えてしまう。 享年は25歳。 周囲には散乱した荷物だけでなく、さっきまで会話していた家族が横たわっている。 25歳の精神だからこそ、これが何を意味しているのかに気づき、ショックを受ける。 大雨の中を泣き叫んでいる時、1体の小さな精霊カーバンクルが現れる。前世もふもふ好きだったユミルは、もふもふ精霊と会話することで悲しみも和らぎ、互いに打ち解けることに成功する。 精霊カーバンクルと仲良くなったことで、彼女は日本古来の伝統に関わる魔法を習得するのだが、チート魔法のせいで色々やらかしていく。まわりの精霊や街に住む平民や貴族達もそれに振り回されるものの、愛くるしく天真爛漫な彼女を見ることで、皆がほっこり心を癒されていく。 人々や精霊に愛されていくユミルは、伝統魔法で仲間たちと悠々自適な生活を目指します。

処理中です...