166 / 178
166
しおりを挟む
みんなでラルフィナさんのお店に向かって移動中だ。
ミランナの依頼を受けた直後に借りている家の鍵をラルフィナさんに預かってもらったから、鍵を受け取らないと家に入れない。
ラルフィナさんの所に向かう前に、解体倉庫へ向かい肉はちゃんと受け取ったぞ。
これで夕食に使える肉の種類が増えたよ。
頼んだ解体をやってくれた事には感謝だ。
俺が肉を受け取っている間、リュイル達はルティナと楽しそうに歓談していた。
歓談しながら、街に居なかった間の情報を聞いていたんだろうけど。
おっちゃんが近くにいる所では聞けないこともある、一緒に生活していたみんなの事とかな。
「私達が依頼を受けて街を出た事をラルフィナが説明して、みんなで話し合ったみたい。で、私達が戻ってくるまで鍵を直接預かったラルフィナ以外はそれぞれ家に戻る事になったそうよ」
移動しながらルティナから聞いた事をリュイルが話してくれる。
みんなに依頼で街を出る事をラルフィナさんはちゃんと話してくれていたようだ。
自宅とお店が一緒になっているラルフィナさんには、毎日お店に通勤するような形になってしまって申し訳ないな。
「借りた俺達がいないんじゃそうなるだろうな」
「ただ、それも最初の数日だけだったらしいわよ」
「ん?どういうことだ」
「毎日ではないけど、みんな定期的に借りた家に泊まっているそうよ」
何故?
料理が目当てって訳でもないだろうし。
というか、料理と酒は間違いなく初日で無くなったはずだが。
「もしかして、風呂か?」
「その通りよ」
「借りている間は、好きに使えるのだから良いんじゃないか」
本来は、貴族やお金持ちなどが自宅に作るものらしいからな。
借りている間は好きにするといい。
「お風呂もそうだけど、浴室に置いてある身体と髪を洗う液体も目的らしいわ」
「そうなの?」
「お風呂に入るようになって、髪の質が目に見えて変わったのが分かるもの。ヒロが用意した液体で洗うようになったからよ」
そういえば、冒険者ギルドで解体受付の女性に聞かれたことがあったっけ。
確かに、他の女性と比べて一緒に生活していたみんなの髪は違うな。
綺麗になった髪を維持したいって事ね。
話をしているうちにラルフィナさんの店にたどり着き扉を開ける。
扉を開けると、扉に付いたベルが店内に鳴り響く。
「今、いきますよ~」
店の奥からラルフィナさんの声が聞こえる。
店内は変わらずで、目新しい物はなさそうだ。
魔道具は良い値段するし、新商品がそうそう並ぶわけもないか。
「あら~、無事に戻ってきたのね~」
店内を眺めているとラルフィナさんが店の奥から出てきて、店に入ってきたのが俺達だとわかると嬉しそうに微笑む。
「おかえり、ヒロくん」
「ただいっ」
言い終わる前にラルフィナさんに抱きしめられた。
「ワイヴァーンの群れの事があったから心配してたのよ~」
草原でフィアがワイヴァーンを殲滅している所を見られたんだな。
フィアの事が噂程度でも出てこない事からするとかなり遠くからか。
でも、こっちの人は俺と違って視力がものすごく良いからなぁ。
どこから草原を見ていたんだろうか。
まぁ、フィアの事を確認できなかったようで、ワイヴァーンが草原で舞っているようにしか見えなかったみたいだしいいか。
心配しくれて、帰りを待ってくれて、おかえりと言ってくれる人がいるというのはやっぱり嬉しいね。
ラルフィナさんの抱擁から抜け出すことは出来ないから、放してくれるまでラルフィナさんを抱きしめておっぱいの感触を堪能したよ。
柔らかくて心地よかった。
「ここに来たという事は、依頼を終えたと思っていいのね~」
俺を解放して尋ねてくるラルフィナさんに頷く。
「なら、預かっていた鍵を返さないといけないわね~。少し待ってね~」
そう言って店の奥に。
少ししてラルフィナさんは鍵を手に店内に戻ってきた。
「はい、預かっていた鍵ね~」
「ありがとうございます、ラルフィナさん助かりました」
差し出された鍵を受けとりながらお礼を伝える。
「あと、これは手間をかけたって事で」
アイテムボックスからお金の入った袋を取り出して差し出す。
中身は確認していないからどれだけ入っているかは分からないが気にしない。
多くも無いが少なくも無いはず。
「あらあら~。ヒロくん、そんなことは気にしなくてもいいのよ~」
困惑しながら断ってきたけど、どうにかラルフィナさんに受け取って貰った。
気が進まないようではあったけど。
「この後はどうするの~?」
「借りた家に行ってゆっくりするつもりですけど、ラルフィナさんも一緒に行きます?」
「もちろんよ~。でも、エルメリアから伝言があるから言うわね~」
「伝言?」
「商人ギルドに来て欲しいそうよ~」
「商人ギルドに?」
「だから~、家に行く前に商業ギルドになるわね~」
エルメリアが呼ぶくらいだから何かあるのだろうな。
商業ギルドに行くなら、途中でリエッタさんのお店とテーブルを作ってもらった木工店に寄っていくか。
ミランナの依頼を受けた直後に借りている家の鍵をラルフィナさんに預かってもらったから、鍵を受け取らないと家に入れない。
ラルフィナさんの所に向かう前に、解体倉庫へ向かい肉はちゃんと受け取ったぞ。
これで夕食に使える肉の種類が増えたよ。
頼んだ解体をやってくれた事には感謝だ。
俺が肉を受け取っている間、リュイル達はルティナと楽しそうに歓談していた。
歓談しながら、街に居なかった間の情報を聞いていたんだろうけど。
おっちゃんが近くにいる所では聞けないこともある、一緒に生活していたみんなの事とかな。
「私達が依頼を受けて街を出た事をラルフィナが説明して、みんなで話し合ったみたい。で、私達が戻ってくるまで鍵を直接預かったラルフィナ以外はそれぞれ家に戻る事になったそうよ」
移動しながらルティナから聞いた事をリュイルが話してくれる。
みんなに依頼で街を出る事をラルフィナさんはちゃんと話してくれていたようだ。
自宅とお店が一緒になっているラルフィナさんには、毎日お店に通勤するような形になってしまって申し訳ないな。
「借りた俺達がいないんじゃそうなるだろうな」
「ただ、それも最初の数日だけだったらしいわよ」
「ん?どういうことだ」
「毎日ではないけど、みんな定期的に借りた家に泊まっているそうよ」
何故?
料理が目当てって訳でもないだろうし。
というか、料理と酒は間違いなく初日で無くなったはずだが。
「もしかして、風呂か?」
「その通りよ」
「借りている間は、好きに使えるのだから良いんじゃないか」
本来は、貴族やお金持ちなどが自宅に作るものらしいからな。
借りている間は好きにするといい。
「お風呂もそうだけど、浴室に置いてある身体と髪を洗う液体も目的らしいわ」
「そうなの?」
「お風呂に入るようになって、髪の質が目に見えて変わったのが分かるもの。ヒロが用意した液体で洗うようになったからよ」
そういえば、冒険者ギルドで解体受付の女性に聞かれたことがあったっけ。
確かに、他の女性と比べて一緒に生活していたみんなの髪は違うな。
綺麗になった髪を維持したいって事ね。
話をしているうちにラルフィナさんの店にたどり着き扉を開ける。
扉を開けると、扉に付いたベルが店内に鳴り響く。
「今、いきますよ~」
店の奥からラルフィナさんの声が聞こえる。
店内は変わらずで、目新しい物はなさそうだ。
魔道具は良い値段するし、新商品がそうそう並ぶわけもないか。
「あら~、無事に戻ってきたのね~」
店内を眺めているとラルフィナさんが店の奥から出てきて、店に入ってきたのが俺達だとわかると嬉しそうに微笑む。
「おかえり、ヒロくん」
「ただいっ」
言い終わる前にラルフィナさんに抱きしめられた。
「ワイヴァーンの群れの事があったから心配してたのよ~」
草原でフィアがワイヴァーンを殲滅している所を見られたんだな。
フィアの事が噂程度でも出てこない事からするとかなり遠くからか。
でも、こっちの人は俺と違って視力がものすごく良いからなぁ。
どこから草原を見ていたんだろうか。
まぁ、フィアの事を確認できなかったようで、ワイヴァーンが草原で舞っているようにしか見えなかったみたいだしいいか。
心配しくれて、帰りを待ってくれて、おかえりと言ってくれる人がいるというのはやっぱり嬉しいね。
ラルフィナさんの抱擁から抜け出すことは出来ないから、放してくれるまでラルフィナさんを抱きしめておっぱいの感触を堪能したよ。
柔らかくて心地よかった。
「ここに来たという事は、依頼を終えたと思っていいのね~」
俺を解放して尋ねてくるラルフィナさんに頷く。
「なら、預かっていた鍵を返さないといけないわね~。少し待ってね~」
そう言って店の奥に。
少ししてラルフィナさんは鍵を手に店内に戻ってきた。
「はい、預かっていた鍵ね~」
「ありがとうございます、ラルフィナさん助かりました」
差し出された鍵を受けとりながらお礼を伝える。
「あと、これは手間をかけたって事で」
アイテムボックスからお金の入った袋を取り出して差し出す。
中身は確認していないからどれだけ入っているかは分からないが気にしない。
多くも無いが少なくも無いはず。
「あらあら~。ヒロくん、そんなことは気にしなくてもいいのよ~」
困惑しながら断ってきたけど、どうにかラルフィナさんに受け取って貰った。
気が進まないようではあったけど。
「この後はどうするの~?」
「借りた家に行ってゆっくりするつもりですけど、ラルフィナさんも一緒に行きます?」
「もちろんよ~。でも、エルメリアから伝言があるから言うわね~」
「伝言?」
「商人ギルドに来て欲しいそうよ~」
「商人ギルドに?」
「だから~、家に行く前に商業ギルドになるわね~」
エルメリアが呼ぶくらいだから何かあるのだろうな。
商業ギルドに行くなら、途中でリエッタさんのお店とテーブルを作ってもらった木工店に寄っていくか。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
3,111
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる