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地方都市 伊勢会津
エレベーターを抜けると、そこは〇〇〇でした
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羞恥プレイから始まり、わずか数秒の手続きを終えて、恥ずかしながら待機列へと帰ってまいりました、どうも龍希です。
戻ってみれば列自体は結構進んでたみたいで、あれだけ大量にいた人たちはそこそこ減って……減ってる?
「ちょ、母さん。市役所に入った人達はどこにいるの? 明らかにキャパ超えんばかりの人数いたと思うんだけど」
どんどんどんどん市役所に皆様が入って行かれますが、誰一人として出ては来ない。10万都市の3割ほどが既に入ってるようにお見受けするのですが、明らかに市役所のキャパとしてはおかしくありませんか?
「ん~? あ~、出発口は奥の方にあるんだよ~。だから心配しなくていいよ~」
「…出入口とは別に出発口なんて作ってるのかこの市役所…」
市民旅行の為だけに作ってるんじゃないかってぐらいの使用頻度が低そうな出発口だよな…。だって市役所からスタートする移動系の行事って基本無いから。
「あれ? 龍希、あんたその指輪どうしたの?」
と、桃華姉さんが妙な事を言ってくる。
指輪? そんなもん俺が好んで付けるワケnあっれぇ?
「なんじゃいコレェ! ……もしかしてあの機械の指のところに誰かの指輪が残ってたのか…?」
「へぇ~、それはともかくとして綺麗な石付いてるねぇコレ。ってうわっ、見る角度によって七色に変化するとかすっごいね」
「というかリング自体が…何コレ、蛇? 頭と尻尾で石の台座抱えてるって妙に凝ったデザインだね」
いつの間にかさくらも参戦して謎の誰かの指輪を眺めて観察している。あと多分蛇じゃなくて東洋龍じゃないかねコレ。ぶっちゃけて言うと、あの玉を7個集めてギャルのパンティ貰うアレに出てくる龍みたいな。微妙に手の彫り込みあるし…
いやそんな事どうでもいいんだよ。とりあえず誰かしらの忘れもの?なら外して返さないと…外して…外し…外れねぇ!!
「何コレ俺の指にジャストフィットし過ぎィ! 指輪外すより先に俺の指の関節が外れちゃ~う!」
スポーンと抜ける前にゴキィって言いそう。それぐらいピッタリフィットでスキマ無しだわ。どこのオムツのCMだよってぐらいモレ無しだコレ。
「あ、そろそろ私達の番が来るよ~。忘れ物はないですか~?」
「忘れ物っていうか置き土産にしたい指輪はあるんだけど外れないィ!」
「忘れ物無いね~! じゃあ行こうか~!」
「ねぇ聞いて母さん、あなたの息子の指に呪われた装備があるんですけど解呪してくれないんですか?」
「母さん僧侶とか教会の神父様じゃないから無理~」
違う、そうじゃない。
ー ― ― ― ― ― ―
改めて市役所の中に入る東條家一行……ってあれ? 出発口どこ?
「どうしたのお兄ちゃん? 都会に出てきた田舎者みたいにキョロキョロして」
「あー…多分さっきお母さんが言ってた『出発口』が見当たらないって思ってるんでしょ」
いや、無いじゃん。目の前にあるのは何の変哲もないエレベーターじゃん。何かい、ここからバス搭乗口とか地下のジェット機格納庫にでも行くのかい藤〇くぅん?
「さて、揃ったところで早速行こうか。さー入った入った」
後ろからぬるっと現れたおとんによって皆がエレベーターの中に入っていく。いやだからさぁ、これも市報読んでなかった俺が理解出来てないからなのか?
「まぁまぁ、とりあえず乗ってよ。後ろも詰まってるんだしパパッとやろう」
パパだけにね!ってえっれぇドヤ顔で言ってくれるじゃねぇかこの野郎…! エレベーター降りたらその辺の釈明も含めて小一時間正座で問い詰めてやるから覚悟しろよ…!
「龍希は実質初めてみたいなものだし、あらかじめ言っておくけど………多分ビックリすると思うよ!」
だからそのドヤァみたいな顔をやめろと言っている…! 朝からちょいちょい驚いてるんだからもう多少の事で驚くと思うなよ!(フラグ)
そしてエレベーターのドアが閉まり、十数秒後。
お決まりのベルの音が鳴り響き、ドアがスーッと開いたと思ったら。
「………………ハァ?」
俺の目の前には、見た事も無い建物や人が沢山。
「ようこそ、ここが私達の『本当の故郷』、多種族都市『ヘイムダル』だよ!」
エレベーターを抜けると、そこは異世界でした。
戻ってみれば列自体は結構進んでたみたいで、あれだけ大量にいた人たちはそこそこ減って……減ってる?
「ちょ、母さん。市役所に入った人達はどこにいるの? 明らかにキャパ超えんばかりの人数いたと思うんだけど」
どんどんどんどん市役所に皆様が入って行かれますが、誰一人として出ては来ない。10万都市の3割ほどが既に入ってるようにお見受けするのですが、明らかに市役所のキャパとしてはおかしくありませんか?
「ん~? あ~、出発口は奥の方にあるんだよ~。だから心配しなくていいよ~」
「…出入口とは別に出発口なんて作ってるのかこの市役所…」
市民旅行の為だけに作ってるんじゃないかってぐらいの使用頻度が低そうな出発口だよな…。だって市役所からスタートする移動系の行事って基本無いから。
「あれ? 龍希、あんたその指輪どうしたの?」
と、桃華姉さんが妙な事を言ってくる。
指輪? そんなもん俺が好んで付けるワケnあっれぇ?
「なんじゃいコレェ! ……もしかしてあの機械の指のところに誰かの指輪が残ってたのか…?」
「へぇ~、それはともかくとして綺麗な石付いてるねぇコレ。ってうわっ、見る角度によって七色に変化するとかすっごいね」
「というかリング自体が…何コレ、蛇? 頭と尻尾で石の台座抱えてるって妙に凝ったデザインだね」
いつの間にかさくらも参戦して謎の誰かの指輪を眺めて観察している。あと多分蛇じゃなくて東洋龍じゃないかねコレ。ぶっちゃけて言うと、あの玉を7個集めてギャルのパンティ貰うアレに出てくる龍みたいな。微妙に手の彫り込みあるし…
いやそんな事どうでもいいんだよ。とりあえず誰かしらの忘れもの?なら外して返さないと…外して…外し…外れねぇ!!
「何コレ俺の指にジャストフィットし過ぎィ! 指輪外すより先に俺の指の関節が外れちゃ~う!」
スポーンと抜ける前にゴキィって言いそう。それぐらいピッタリフィットでスキマ無しだわ。どこのオムツのCMだよってぐらいモレ無しだコレ。
「あ、そろそろ私達の番が来るよ~。忘れ物はないですか~?」
「忘れ物っていうか置き土産にしたい指輪はあるんだけど外れないィ!」
「忘れ物無いね~! じゃあ行こうか~!」
「ねぇ聞いて母さん、あなたの息子の指に呪われた装備があるんですけど解呪してくれないんですか?」
「母さん僧侶とか教会の神父様じゃないから無理~」
違う、そうじゃない。
ー ― ― ― ― ― ―
改めて市役所の中に入る東條家一行……ってあれ? 出発口どこ?
「どうしたのお兄ちゃん? 都会に出てきた田舎者みたいにキョロキョロして」
「あー…多分さっきお母さんが言ってた『出発口』が見当たらないって思ってるんでしょ」
いや、無いじゃん。目の前にあるのは何の変哲もないエレベーターじゃん。何かい、ここからバス搭乗口とか地下のジェット機格納庫にでも行くのかい藤〇くぅん?
「さて、揃ったところで早速行こうか。さー入った入った」
後ろからぬるっと現れたおとんによって皆がエレベーターの中に入っていく。いやだからさぁ、これも市報読んでなかった俺が理解出来てないからなのか?
「まぁまぁ、とりあえず乗ってよ。後ろも詰まってるんだしパパッとやろう」
パパだけにね!ってえっれぇドヤ顔で言ってくれるじゃねぇかこの野郎…! エレベーター降りたらその辺の釈明も含めて小一時間正座で問い詰めてやるから覚悟しろよ…!
「龍希は実質初めてみたいなものだし、あらかじめ言っておくけど………多分ビックリすると思うよ!」
だからそのドヤァみたいな顔をやめろと言っている…! 朝からちょいちょい驚いてるんだからもう多少の事で驚くと思うなよ!(フラグ)
そしてエレベーターのドアが閉まり、十数秒後。
お決まりのベルの音が鳴り響き、ドアがスーッと開いたと思ったら。
「………………ハァ?」
俺の目の前には、見た事も無い建物や人が沢山。
「ようこそ、ここが私達の『本当の故郷』、多種族都市『ヘイムダル』だよ!」
エレベーターを抜けると、そこは異世界でした。
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