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魔庭での出逢い
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前園塔子が白川譲と再会したのは庭園のある高級レストランでのパーティーで、塔子は派遣のコンパニオンとして著名人の集う庭で接客をしていた。
白のブラウスに黒いスカートの塔子がシャンペンのグラスを運んでいると、スーツを着た紳士が塔子に話しかけ、以前から塔子のファンで中学生の頃にも会っていると話す。
「城田ですよ」
ビジネス・コンサルタントと書かれた白川譲の名刺を渡したが、以前使っていた名前を明かす。火の錬金術師であり、人間の心に火をつけるのが仕事である。
「まさか……英人さん?」
前園塔子はスーツを着た紳士が城田英人だと知り、腰が砕けそうになるほど驚く。
白川譲は偽名であり、以前の名前は城田英人。その名前がお気に入りだったが、洋介との戦いで警察沙汰になり写真まで撮られたので、髪型を変え、眼鏡をかけ、髭を生やして名前も変えて別人になっている、
「ぜんぜん、わかりませんでした」
「貴方と同じく、変装は得意でしてね。貴方の本性は魔女であり、鏡に映った美女を恨み、地獄に堕としてやると夜な夜な夢見ている」
「や、やめてくださいよ。クビになるでしょ?」
「いえ、貴方にコンパニオンなんて相応しくない。アイドルに戻りませんか?」
前園塔子は高校生の頃、フラワーというアイドルグループに所属していたが、デビュー前に事件を起こして首になった。
それからはアルバイトで食い繋ぎ、芸能界で活躍する光り輝く芸能人を羨み、復讐に夢を膨らませている。
「英人さんが力を貸してくれるなら、本性を発揮してみようかしら」
「そうこなくては、貴方らしくない」
譲は塔子にシャンペンのグラスを渡し、乾杯して二人の再会を祝った。もちろん偶然ではなく、前園塔子が此処にいる事を調べて誘いに来た。
「きみ、仕事中だぞ」と上司が注意したが、グラスを投げつけ、本来の細い邪悪な目で睨み、口を吊り上げて微笑む。
「辞めます~」と言って手を振り、譲と腕を組んで歩き出し、店内に入って外へ消えて行く。
来客者もコンパニオンもその二人の姿を唖然とした表情で見送った。
前園塔子は子供の頃から目付きが悪いといじめられ、中学ではその反動で陰湿ないじめっ子になり、腹の底に沈めていた残虐な性格が沸々と湧き上がるようになった。
『でも闇の女王ではなく、ちやほやされて光り輝きたい』
そんなどす黒い夢を見る毒女の香りを嗅ぎ付けたのか、城田英人が悪魔のスカウトとして現れ、「美しくしてやる」と耳元で囁き、ベラドンナのメイクを教わったのである。
『凄い……。これが私?』
目がパッチリして、瞳は輝いて表情まで華やかになり、これなら本物の女王になれると確信した。
『美しい女性』を意味するベラドンナであるが、花から根まで至る所に毒があり『悪魔の草』『魔女の花』などとも呼ばれた。
火の錬金術師は中世の貴婦人がベラドンナの実の成分を使って瞳孔を大きく美しく見せていた事を塔子に教えたのである。
美容整形をしなくても塔子の目は英人が渡したベラドンナの美容液で見違えた。
『私が一番美しいわよね』
クラスの奴隷たちは突然だけどYESと頷く。
塔子はそれからアイドルを夢見て美しくなる事に取り憑かれた。
美容器具を買いまくり、ダイエットもボイストレーニングもして、元から可愛い子達の数千倍は努力して生まれ変わった。
そして高校生の時にフラワーというアイドルグループのオーディションに受かって、夢の階段を駆け上ったが、性格が変わる訳ではなく、センターを奪われたメンバーに嫉妬した。
顔に硫酸をかける事件を起こして、夢の階段を転げ落ちたのである。
白のブラウスに黒いスカートの塔子がシャンペンのグラスを運んでいると、スーツを着た紳士が塔子に話しかけ、以前から塔子のファンで中学生の頃にも会っていると話す。
「城田ですよ」
ビジネス・コンサルタントと書かれた白川譲の名刺を渡したが、以前使っていた名前を明かす。火の錬金術師であり、人間の心に火をつけるのが仕事である。
「まさか……英人さん?」
前園塔子はスーツを着た紳士が城田英人だと知り、腰が砕けそうになるほど驚く。
白川譲は偽名であり、以前の名前は城田英人。その名前がお気に入りだったが、洋介との戦いで警察沙汰になり写真まで撮られたので、髪型を変え、眼鏡をかけ、髭を生やして名前も変えて別人になっている、
「ぜんぜん、わかりませんでした」
「貴方と同じく、変装は得意でしてね。貴方の本性は魔女であり、鏡に映った美女を恨み、地獄に堕としてやると夜な夜な夢見ている」
「や、やめてくださいよ。クビになるでしょ?」
「いえ、貴方にコンパニオンなんて相応しくない。アイドルに戻りませんか?」
前園塔子は高校生の頃、フラワーというアイドルグループに所属していたが、デビュー前に事件を起こして首になった。
それからはアルバイトで食い繋ぎ、芸能界で活躍する光り輝く芸能人を羨み、復讐に夢を膨らませている。
「英人さんが力を貸してくれるなら、本性を発揮してみようかしら」
「そうこなくては、貴方らしくない」
譲は塔子にシャンペンのグラスを渡し、乾杯して二人の再会を祝った。もちろん偶然ではなく、前園塔子が此処にいる事を調べて誘いに来た。
「きみ、仕事中だぞ」と上司が注意したが、グラスを投げつけ、本来の細い邪悪な目で睨み、口を吊り上げて微笑む。
「辞めます~」と言って手を振り、譲と腕を組んで歩き出し、店内に入って外へ消えて行く。
来客者もコンパニオンもその二人の姿を唖然とした表情で見送った。
前園塔子は子供の頃から目付きが悪いといじめられ、中学ではその反動で陰湿ないじめっ子になり、腹の底に沈めていた残虐な性格が沸々と湧き上がるようになった。
『でも闇の女王ではなく、ちやほやされて光り輝きたい』
そんなどす黒い夢を見る毒女の香りを嗅ぎ付けたのか、城田英人が悪魔のスカウトとして現れ、「美しくしてやる」と耳元で囁き、ベラドンナのメイクを教わったのである。
『凄い……。これが私?』
目がパッチリして、瞳は輝いて表情まで華やかになり、これなら本物の女王になれると確信した。
『美しい女性』を意味するベラドンナであるが、花から根まで至る所に毒があり『悪魔の草』『魔女の花』などとも呼ばれた。
火の錬金術師は中世の貴婦人がベラドンナの実の成分を使って瞳孔を大きく美しく見せていた事を塔子に教えたのである。
美容整形をしなくても塔子の目は英人が渡したベラドンナの美容液で見違えた。
『私が一番美しいわよね』
クラスの奴隷たちは突然だけどYESと頷く。
塔子はそれからアイドルを夢見て美しくなる事に取り憑かれた。
美容器具を買いまくり、ダイエットもボイストレーニングもして、元から可愛い子達の数千倍は努力して生まれ変わった。
そして高校生の時にフラワーというアイドルグループのオーディションに受かって、夢の階段を駆け上ったが、性格が変わる訳ではなく、センターを奪われたメンバーに嫉妬した。
顔に硫酸をかける事件を起こして、夢の階段を転げ落ちたのである。
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