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最終章・MOMOEとの別れ
ブラックホールへ落ち込む司祭
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眼窩の中のリトル司は暗黒の扉を閉じる方法は一つしかない事を知っていたので、最期にMOMOEに微笑みかけ、友だちとして少しだけでも記憶に残して欲しいと願った。
「サヨウナラ」
眼窩の奥底に潜む魔王が阻止しようと前に踏み出そうとしたが、剣先で足の甲を突き刺し、胸ポケットから黒縁の眼鏡を出して掛け、笑みを浮かべて背後に倒れブラックホールへ頭から落ち込む。
「消えないで」
MOMOEが司祭の足首を右手で掴み、連が抱き止めて裂けた本の縁に足を掛けて支えたが、ズルズルとブラックホールに引き摺り込まれてゆく。
「藤堂司にやっと戻ったんだぞ」
「だから、その名を言うなと何度も注意した筈だ」
黒い蛾と魔文字が黒い雨のように吸い込まれ、司祭は穏和な顔になり魔王の霊エネルギーが暗黒の世界へ落ち込んでいる事を表す。
「手を離しなさい」
「嫌だよ」
黒縁の眼鏡がズレ、司祭は苦笑いしながらMOMOEの腕を蹴って足首から外そうとしたが、MOMOEは蹴った足を掴んで引き留めた。
「ウォー」と連が全力を込めて引き上げるが、裂け目が崩れて落ちそうになり、「レン」と文子が駆け寄って掴まえ、更に順也と久美子、四人のゴーストも腕や足を掴んで持ち堪えたが、亀裂は更に広がり風圧は増している。
「ボクしか扉は閉じられないんだ」
司祭はそう言って再度MOMOEの手を蹴って外し、取れた黒縁の眼鏡と一緒にブラックホールへ吸い込まれた。
「ダメー」と叫んでMOMOEが手を伸ばすが、司祭は錐揉みしながらガス雲の渦巻きの中心に猛スピードで落下した。
その際、魔剣を両手で握り締めて切先を真下に向け、ガス雲の周辺から走る稲妻が剣身にバチバチと火花を弾かせ、全身の皮膚がひび割れて塵になっても司祭は決して魔剣を手離さなかった。
MOMOEは連に両足を抱えられ、宙吊りの状態で司祭がブラックホールの渦の中に消え、小さな光が発生してすぐに大きな輪になり、光の波がグンッと上昇して来るのを目に涙を溢れさせて見た。
「孤島だ」
司祭は魔剣をエネルギーの核に突き刺し、光の爆発を起こさせて岩盤を浮上させ、元にあった状態に戻してブラックホールを封じ込め、書物の扉を閉じようとした。
ガス雲の流れが穏やかになり、灰色の海に魔剣が突き刺さった孤島が隆起し、無数の魔文字が湧き上がって、暗黒の宇宙に流星の古代文字が煌めく。
連は床底の裂け目が閉じ、『禁断の書』が復元され助かったと思ったが、MOMOEの感触が無くなり慌てて書物を開こうとしたが消えた。
「サヨウナラ」
眼窩の奥底に潜む魔王が阻止しようと前に踏み出そうとしたが、剣先で足の甲を突き刺し、胸ポケットから黒縁の眼鏡を出して掛け、笑みを浮かべて背後に倒れブラックホールへ頭から落ち込む。
「消えないで」
MOMOEが司祭の足首を右手で掴み、連が抱き止めて裂けた本の縁に足を掛けて支えたが、ズルズルとブラックホールに引き摺り込まれてゆく。
「藤堂司にやっと戻ったんだぞ」
「だから、その名を言うなと何度も注意した筈だ」
黒い蛾と魔文字が黒い雨のように吸い込まれ、司祭は穏和な顔になり魔王の霊エネルギーが暗黒の世界へ落ち込んでいる事を表す。
「手を離しなさい」
「嫌だよ」
黒縁の眼鏡がズレ、司祭は苦笑いしながらMOMOEの腕を蹴って足首から外そうとしたが、MOMOEは蹴った足を掴んで引き留めた。
「ウォー」と連が全力を込めて引き上げるが、裂け目が崩れて落ちそうになり、「レン」と文子が駆け寄って掴まえ、更に順也と久美子、四人のゴーストも腕や足を掴んで持ち堪えたが、亀裂は更に広がり風圧は増している。
「ボクしか扉は閉じられないんだ」
司祭はそう言って再度MOMOEの手を蹴って外し、取れた黒縁の眼鏡と一緒にブラックホールへ吸い込まれた。
「ダメー」と叫んでMOMOEが手を伸ばすが、司祭は錐揉みしながらガス雲の渦巻きの中心に猛スピードで落下した。
その際、魔剣を両手で握り締めて切先を真下に向け、ガス雲の周辺から走る稲妻が剣身にバチバチと火花を弾かせ、全身の皮膚がひび割れて塵になっても司祭は決して魔剣を手離さなかった。
MOMOEは連に両足を抱えられ、宙吊りの状態で司祭がブラックホールの渦の中に消え、小さな光が発生してすぐに大きな輪になり、光の波がグンッと上昇して来るのを目に涙を溢れさせて見た。
「孤島だ」
司祭は魔剣をエネルギーの核に突き刺し、光の爆発を起こさせて岩盤を浮上させ、元にあった状態に戻してブラックホールを封じ込め、書物の扉を閉じようとした。
ガス雲の流れが穏やかになり、灰色の海に魔剣が突き刺さった孤島が隆起し、無数の魔文字が湧き上がって、暗黒の宇宙に流星の古代文字が煌めく。
連は床底の裂け目が閉じ、『禁断の書』が復元され助かったと思ったが、MOMOEの感触が無くなり慌てて書物を開こうとしたが消えた。
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