毒を吸い出したら吸血・鬼になっていた!?〜世にも珍しい三個目の能力を得て世界が変わる〜

怠惰るウェイブ

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ドライアドの森6

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いつに経っても攻撃が来ないため衝撃に備えて腕を前に出していたがどけてみると目の前で枝が止まっていた。

「へ?なにがどうなってるぅぅぇぇぇ!?キャッ助けてーーー!?」

「雪ちゃーん!?どうしようヘパイストスさん!雪ちゃんが森に誘拐されちゃった!!」

そう、何故か雪の前で止まった枝は雪を捕まえ森の中に連れ去って行くのだった。

「アイツ、『キャッ』って言ったな(笑)」

「司くん!笑ってないで追いかけるよ!!」

「つってもどうするよ?エルダートレント達は俺たちを通す気は無いようだが?」

「私が全部燃やし尽くす!!雪ちゃんが危ないんだから遠慮なんてしてられないよ!」

「仕方ないね、ドライアドには色々言われる気がするけどやってしまおう。良いね?ティル。、、、、ティル?」

「えっ、、、助けて??、、、連れてく?待ってどういう事!?雪ちゃんは無事なの?」

「ティル、もしかしてドライアドから返答があったのか?」

「うん。ただ『助けて』『連れてく』の二言しか言わないで切れちゃって。」

「なるほど雪の何かを当てにして連れていったということか。どうする?危険はあまりなさそうだが待っているか?」

「そんなわけないじゃ無いですか!連れてくとは言ってますけどどんな事をするか分からないんです。私は中に入ります。」

「俺も心配なんで行きます。あいつは放っておくと大変なことにな事をしでかすので。」

「ならエルダートレントをどうにかしないとな。どうやって突き抜ける?」

「ティルさん、エルダートレント達を一瞬でも良いんで止めることはできますか?」

「出来るけど、、、魔力吸収は使えちゃう。それでも良いならやるよー。」

「一応綾の攻撃は効いてます。ただ枝を密集させて吸収することで対策されてます。なのでそれを封じます。後は俺が枝を防ぎながら中に突破しましょう。」

「確かにそれが一番良いかもね。だが一発勝負だ。もう一回は無理だろう。」

「はい、もし綾が突破口をこじ開けた場合は俺が奥の手で奴らの攻撃を防ぎますがそれも一度が限界なので。」

「分かった。なら出来るだけ魔力を回復しておけ。全力で突っ込むから身体強化は必須だし中に入ってからが本番だからな。」

「「はい!」」

綾と司は座禅を組んで魔力の回復を始めた。




「のわぁぁぁぁぁ!?待って待ってどこに連れて行く気だ!?止まってぇぇえ!?怖いぃぃぃい!?」

雪は枝に捕まり森の中をジェットコースターのようにくねりくねりと振り回されながら森の奥にと連れられて行っていた。

「本当に無理なんだって!?どこまで行くの!!止めてー!!『ドッカーーーンッ!!!』    えっ。」

元いた場所の方向から凄まじい爆発音がした瞬間枝の拘束が緩んだ。本来なら雪はそのまま逃げるのだが高速移動による精神的動揺で判断が遅れた。その結果、、、

「ぬわぁぁぁぁぉあ!?捕まえてるならしっかり持ってろよ!?上に投げ飛ばすんじゃ無いよぉぉぉおおおお!?ああああ!落ちるぅぅぅ!」

雪は枝が離した瞬間に慣性で上に飛んでいた。が、それを見逃すわけもなく枝がまた雪を捕まえる。

「ちょ待って待ってね?まさかまた森に戻る気じゃないよなギャァァァ!?」

まさにフリーフォール。実に10メートルからの落下。しかもご丁寧に周りの枝に体が引っかかる事がないように森の枝が避ける心折仕様だ。

「ふっざけんなァァァ絶対文句言ってやるぅぅぅ!え、あのなんか枝が太くなってません?もしかして怒った?ウソウソ、た、楽しいなぁ。お礼言わないとだからゆっくり連れて行ってくれないかなぁ?」

だが、雪の希望を裏切り先程までよりも速いスピードで森を駆け抜ける雪は

「ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ」

言葉を話す余裕すら無くなった。




しばらくドライアド式ジェットコースターを楽しんだ?雪は遂に森林を抜けて草原に辿り着いた。
が、もはや燃え尽きた雪は

「・・・・・・」

ただの屍のようになっていた。



「はっ!びっくりすぎて魂抜けてた、、、。ここがドライアドの森の最深部か?確かに神聖な雰囲気がする気がする。」

雪は立ち上がって周りを見渡すと少し遠くに結界下のようなものが見えた。
雪は生まれたての子鹿のようにふらふらになりながら結界に向かって歩き出す。





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