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2嘘と本音のぼやけた境界
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「ん、はぁ……っ、は、」
Tシャツをたくしあげて、乳首を吸われる。
本人の申告通り、彼のセックスは流れるように手際が良くて、耐性のないおれは、すぐに全身が性感帯になってしまった。
そっと肌を指でなぞられただけで、ビクッとしてしまう。
「ふみ、気持ちいい?」
「……ん、きもちぃ……、ぁぅ」
頭がおかしくなりそう。
藤堂くんは、コリコリと乳首をいじくりながら、あえて興奮させるような質問を投げかけてくる。
答えるたびに、自分が淫らな体になっているような感覚になる。
「……ふ、はぁ、は……っ、ゃ、そこばっか」
「どこがいい? 教えて?」
「んぅ、分かんないけど、次に進んで……っ」
耐えきれず懇願すると、藤堂くんは、ちゅ、ちゅ、と胴体のあちこちに口づけながら、徐々に下へ移動した。
手は太もものあたりをさまよっていて、触れるか触れないかというギリギリの感触に、身悶えてしまう。
もしあの日あの部屋で行為に及んだとして、こんなに手慣れてるんじゃ、初めてじゃないことは明白だったはず。
……と考えると、おれの体の心配をしつつ自分の経験を隠そうとした彼が、少し可愛く思えた。
力なく手を伸ばして藤堂くんの髪に触れると、彼はとろけそうに笑った。
「ねえ。舐めていい? ここ、ふみの可愛いところ」
「んん……、」
恥ずかしくて、返事もできない。
しかし体は正直で、腰が浮く。
藤堂くんは目を細めてそっとおれのペニスに手を添えると、既に張り詰めっぱなしのそれを口に含んだ。
「ふあ、……ぁ、……っはあ、んッ」
思わずシーツを握りしめる。
藤堂くんは唇をすぼめ、じゅぽじゅぽと音を立てた。
多分、後孔がヒクヒクしているのは分かっていても、でもまだ触れてくれない。
イキそうになってぐっと足に力が入ると、スピードをゆるめ、ねっとりと舐める。
そんな、気の狂いそうな長い口淫ののち、藤堂くんは息を弾ませながら言った。
「ふみは自分でするとき、お尻もする?」
「……する。ていうか、」
ぎゅっと目をつむり、早口に言った。
「藤堂くんとエッチするときにちゃんと入るように、拡げてた。おもちゃで」
……何も反応がない。
引かれただろうか。
おそるおそる片目を開けると、彼は大きく目を見開き、唖然としていた。
「ごめん。だめだった? そういうの」
「いや。いや……違う。その、なんでそんなに健気なのって思って。ふみ、可愛すぎる」
藤堂くんは、お尻の穴をくにくにと触りながら、耳に息を吹き込むようにして尋ねてきた。
「おもちゃって何? バイブ?」
「うん」
「俺のこと考えながら挿れてたの?」
「そう。きょうも家出る前にしてきた」
「可愛い。準備してくれたんだ。イッちゃった?」
「ううん。やわらかくしただけ……」
藤堂くんは、おれのまぶたに何度か口づけると、「ちょっと待ってて」と言って、起き上がった。
戸棚を探り出てきたのは、コンドームとローション――使いかけかな、なんてチラリと思ったけれど、どちらも新品なようだった。
Tシャツをたくしあげて、乳首を吸われる。
本人の申告通り、彼のセックスは流れるように手際が良くて、耐性のないおれは、すぐに全身が性感帯になってしまった。
そっと肌を指でなぞられただけで、ビクッとしてしまう。
「ふみ、気持ちいい?」
「……ん、きもちぃ……、ぁぅ」
頭がおかしくなりそう。
藤堂くんは、コリコリと乳首をいじくりながら、あえて興奮させるような質問を投げかけてくる。
答えるたびに、自分が淫らな体になっているような感覚になる。
「……ふ、はぁ、は……っ、ゃ、そこばっか」
「どこがいい? 教えて?」
「んぅ、分かんないけど、次に進んで……っ」
耐えきれず懇願すると、藤堂くんは、ちゅ、ちゅ、と胴体のあちこちに口づけながら、徐々に下へ移動した。
手は太もものあたりをさまよっていて、触れるか触れないかというギリギリの感触に、身悶えてしまう。
もしあの日あの部屋で行為に及んだとして、こんなに手慣れてるんじゃ、初めてじゃないことは明白だったはず。
……と考えると、おれの体の心配をしつつ自分の経験を隠そうとした彼が、少し可愛く思えた。
力なく手を伸ばして藤堂くんの髪に触れると、彼はとろけそうに笑った。
「ねえ。舐めていい? ここ、ふみの可愛いところ」
「んん……、」
恥ずかしくて、返事もできない。
しかし体は正直で、腰が浮く。
藤堂くんは目を細めてそっとおれのペニスに手を添えると、既に張り詰めっぱなしのそれを口に含んだ。
「ふあ、……ぁ、……っはあ、んッ」
思わずシーツを握りしめる。
藤堂くんは唇をすぼめ、じゅぽじゅぽと音を立てた。
多分、後孔がヒクヒクしているのは分かっていても、でもまだ触れてくれない。
イキそうになってぐっと足に力が入ると、スピードをゆるめ、ねっとりと舐める。
そんな、気の狂いそうな長い口淫ののち、藤堂くんは息を弾ませながら言った。
「ふみは自分でするとき、お尻もする?」
「……する。ていうか、」
ぎゅっと目をつむり、早口に言った。
「藤堂くんとエッチするときにちゃんと入るように、拡げてた。おもちゃで」
……何も反応がない。
引かれただろうか。
おそるおそる片目を開けると、彼は大きく目を見開き、唖然としていた。
「ごめん。だめだった? そういうの」
「いや。いや……違う。その、なんでそんなに健気なのって思って。ふみ、可愛すぎる」
藤堂くんは、お尻の穴をくにくにと触りながら、耳に息を吹き込むようにして尋ねてきた。
「おもちゃって何? バイブ?」
「うん」
「俺のこと考えながら挿れてたの?」
「そう。きょうも家出る前にしてきた」
「可愛い。準備してくれたんだ。イッちゃった?」
「ううん。やわらかくしただけ……」
藤堂くんは、おれのまぶたに何度か口づけると、「ちょっと待ってて」と言って、起き上がった。
戸棚を探り出てきたのは、コンドームとローション――使いかけかな、なんてチラリと思ったけれど、どちらも新品なようだった。
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