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5嘘から恋が芽生えたふたり
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夏休み明け、初日の朝。
校門の前に先生数人と生徒会の面々が立っているのを見て、抜き打ちの服装チェックがあるのだと気づいた。
半袖にブレスレットは隠しようがない……いきなりやらかしたのかも。
手首に触れ、チェーンをなでる。
藤堂くんに、ブレスレットをもらった。
ふたりでお揃いのものだ。
サプライズで買っておいてくれたようで、夏休み最終日に渡されて、恥ずかしくも泣いた。
新たな思い出。多分、一生忘れられない。
周りのひとは、ピアス以外ならアクセサリーをけっこうつけていて、普段は先生たちも特に注意していない。
目立つものではないので、いけるかなと思ったのだけど……。
いまさら隠すのも変になるかな、なんて考えていたら、斜め前の視界の外から声をかけられた。
「朋永くん」
「わ!?」
見ると、藤堂くんだった。
生徒会の腕章をはめていて、服装チェックの手伝いをしているのだと分かった。
「髪の毛オッケー、ピアスオッケー、手首のそれはたしか、親の形見だっけ?」
「え?」
「きょう1日はペンケースにでも入れておいてね」
「うん……」
気まずく頭を下げると、藤堂くんはちょっとだけ近づいて、耳元でささやいた。
「思ったよりエッチに見えるな。学校につけてくるの禁止」
「エッ……!?」
「他の奴に見せちゃダメ」
何がどうエッチ、と思ったところで、記憶がよみがえる。
そういえばあのパーティーのとき、おれに触れる手元でチェーンが輝いていて、やけに艶めかしく感じたような。
藤堂くんの綺麗な手があちこちを這いまわって……。
いやらしい妄想をしかけたところで、ぽんと背中を叩かれた。
そして、聞こえるか聞こえないかくらいの小声でひとこと。
「昼休み、踊り場においで」
こくっとうなずくおれは、多分、だいぶ赤い顔をしていたと思う。
校門の前に先生数人と生徒会の面々が立っているのを見て、抜き打ちの服装チェックがあるのだと気づいた。
半袖にブレスレットは隠しようがない……いきなりやらかしたのかも。
手首に触れ、チェーンをなでる。
藤堂くんに、ブレスレットをもらった。
ふたりでお揃いのものだ。
サプライズで買っておいてくれたようで、夏休み最終日に渡されて、恥ずかしくも泣いた。
新たな思い出。多分、一生忘れられない。
周りのひとは、ピアス以外ならアクセサリーをけっこうつけていて、普段は先生たちも特に注意していない。
目立つものではないので、いけるかなと思ったのだけど……。
いまさら隠すのも変になるかな、なんて考えていたら、斜め前の視界の外から声をかけられた。
「朋永くん」
「わ!?」
見ると、藤堂くんだった。
生徒会の腕章をはめていて、服装チェックの手伝いをしているのだと分かった。
「髪の毛オッケー、ピアスオッケー、手首のそれはたしか、親の形見だっけ?」
「え?」
「きょう1日はペンケースにでも入れておいてね」
「うん……」
気まずく頭を下げると、藤堂くんはちょっとだけ近づいて、耳元でささやいた。
「思ったよりエッチに見えるな。学校につけてくるの禁止」
「エッ……!?」
「他の奴に見せちゃダメ」
何がどうエッチ、と思ったところで、記憶がよみがえる。
そういえばあのパーティーのとき、おれに触れる手元でチェーンが輝いていて、やけに艶めかしく感じたような。
藤堂くんの綺麗な手があちこちを這いまわって……。
いやらしい妄想をしかけたところで、ぽんと背中を叩かれた。
そして、聞こえるか聞こえないかくらいの小声でひとこと。
「昼休み、踊り場においで」
こくっとうなずくおれは、多分、だいぶ赤い顔をしていたと思う。
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