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1章魔戦操縦士学院
16話冷徹な脅し
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だが、次の瞬間。
俺は地面に手を触れる。
バルトとエルソンは地面の物凄い揺れで足を崩し、倒れる。
地面に仰向けで気絶する二人。
何が起こっているのか分からないといった表情のマルクス。
びっくりしてマルクスは尻餅をつく。
『土揺れ』。
足から高周波の魔力を放出させ、地面を揺らす。
影響を及ぼす範囲は自由自在。
範囲を広くしたり、限定したり可能。
マルクスには土揺れが効かなかったのではない、あえて土揺れの範囲から除外したのだ。
マルクスには知っていることを聞き出す必要がある。
気絶されては困るのだ。
マルクスは立ち上がろうとするが。
彼は背筋が凍り、動作が止まった。
手が震え、汗が垂れる。
それもそのはず、俺は彼の背後にいた。
一瞬で移動し、銃を頭部の右付近に構えている。
いつ発射してもおかしくはない。
冷たい声で囁く。
「言え……さもなくばお前を消す」
「止めてくれ!! それだけ……やめ」
マルクスの強気な印象は一ミリもなかった。
ただ、恐怖し、狼狽する。
右手の拳銃をさらに頭部にねじ込む。
「言う! 言うから! 知らない奴からメールが来たんだ。魔戦実技の時に白騎士201バージョンをユークリウス・マシュに運べとそうすればお金をくれるって」
「細工したの誰だ? そして全ての白騎士が暴走したのはなぜだ?」
「知らねーよ、そんな……」
左手の拳銃もマルクスの頭部に当てる。
「あまり口答えするな……俺は今正気ではない」
「やめてくれ……本当に知らないんだ……そこにあるMCのメール見ろよ」
地面に落ちたマルクスの【MC】を手に取り、メールを確認する。
確かに嘘は言ってないようだ。
しかし、マルクスらと俺達は入学式の日にロンの件でちょっとしたいざこざがあった。
ロンを手助けした俺達を恨み、その腹いせにマシュを狙った犯行の可能性もある。
「腹いせにお前らがやったんではないか?」
「腹いせ? あ……あのことか。確かに恨んでいたが。俺は細工してないんだ……」
分からない。
こいつの言ってることが本当なら、白騎士六体に細工をしたのは、メールの差出人か他の何者か。
それにしてもなぜマシュを狙おうとした?
白騎士201バージョンは明らかにマシュの時にモードが変化した。
マシュを狙ったのは確か。
だが他の白騎士を暴走させたのはなぜだ?
特定の人物、マシュを狙った犯行ではないとカモフラージュさせるためか。
それならマシュと何らかの関わりがある人物か恨みのある人物などが考えられる。
「も……もういいか? 」
「金と【MC】は学校側に提出しろ」
「分かった分かった」
「しなかった場合は直ちにお前ら諸共消す」
「分かった分かった……はぁはぁ」
「それと今起きたことを一切口外するな、口外した場合お前の学校生活、人生そのものの終わりを告げるだろう」
「言わない!!」
怯えるマルクス。
さらに注文をつける俺。
「加えて俺の寮の人間にも適用される」
マルクスは言葉を出せずに頷く。
その恐怖に満ちたマルクスを目にして、銃を下げた。
そして、その場を立ち去る。
冷徹な表情を保ちながら見送った。
これが俺の本当の顔であり、そうではない。
二面性を持っているといったほうが正しいか。
すると、立ち去った先に黒髪の少女がいた。
一点を見つめる少女。
マシュだ。
俺は一瞬焦る。
先程の事を見られてしまったのかと。しかしこの女はいつも俺の周りにいるな、だから一日中気が抜けない。
ここは何とか乗り切ろう。
顔を歪ませ、出来るだけおちゃらけた表情を作る。
「おお! マシュじゃないか? いつも綺麗だな」
「……」
「おい?」
「……」
ずっと無言を貫き、暗い顔のマシュ。
なんだ無視かよ。
「じゃ行くからな……暗くならない内に寮に戻れよ」
「待ちなさいよ」
「何だ?」
「狙われていたのね……私のせいで……リオラさんが怪我をした」
マシュはそれなりに責任を感じているようだった。
いつになく暗く、心が酷く枯れているようであった。
普段の上からの高圧的な、冷たい印象はない。
「さあな」
「全て聞いていたの!!」
涙を浮かべ、語気を荒げるマシュ。
「後は先生に任せたほうがいい……だから寮に帰ろう?」
俺はマシュの背中をポンポンと叩いた。
俺は地面に手を触れる。
バルトとエルソンは地面の物凄い揺れで足を崩し、倒れる。
地面に仰向けで気絶する二人。
何が起こっているのか分からないといった表情のマルクス。
びっくりしてマルクスは尻餅をつく。
『土揺れ』。
足から高周波の魔力を放出させ、地面を揺らす。
影響を及ぼす範囲は自由自在。
範囲を広くしたり、限定したり可能。
マルクスには土揺れが効かなかったのではない、あえて土揺れの範囲から除外したのだ。
マルクスには知っていることを聞き出す必要がある。
気絶されては困るのだ。
マルクスは立ち上がろうとするが。
彼は背筋が凍り、動作が止まった。
手が震え、汗が垂れる。
それもそのはず、俺は彼の背後にいた。
一瞬で移動し、銃を頭部の右付近に構えている。
いつ発射してもおかしくはない。
冷たい声で囁く。
「言え……さもなくばお前を消す」
「止めてくれ!! それだけ……やめ」
マルクスの強気な印象は一ミリもなかった。
ただ、恐怖し、狼狽する。
右手の拳銃をさらに頭部にねじ込む。
「言う! 言うから! 知らない奴からメールが来たんだ。魔戦実技の時に白騎士201バージョンをユークリウス・マシュに運べとそうすればお金をくれるって」
「細工したの誰だ? そして全ての白騎士が暴走したのはなぜだ?」
「知らねーよ、そんな……」
左手の拳銃もマルクスの頭部に当てる。
「あまり口答えするな……俺は今正気ではない」
「やめてくれ……本当に知らないんだ……そこにあるMCのメール見ろよ」
地面に落ちたマルクスの【MC】を手に取り、メールを確認する。
確かに嘘は言ってないようだ。
しかし、マルクスらと俺達は入学式の日にロンの件でちょっとしたいざこざがあった。
ロンを手助けした俺達を恨み、その腹いせにマシュを狙った犯行の可能性もある。
「腹いせにお前らがやったんではないか?」
「腹いせ? あ……あのことか。確かに恨んでいたが。俺は細工してないんだ……」
分からない。
こいつの言ってることが本当なら、白騎士六体に細工をしたのは、メールの差出人か他の何者か。
それにしてもなぜマシュを狙おうとした?
白騎士201バージョンは明らかにマシュの時にモードが変化した。
マシュを狙ったのは確か。
だが他の白騎士を暴走させたのはなぜだ?
特定の人物、マシュを狙った犯行ではないとカモフラージュさせるためか。
それならマシュと何らかの関わりがある人物か恨みのある人物などが考えられる。
「も……もういいか? 」
「金と【MC】は学校側に提出しろ」
「分かった分かった」
「しなかった場合は直ちにお前ら諸共消す」
「分かった分かった……はぁはぁ」
「それと今起きたことを一切口外するな、口外した場合お前の学校生活、人生そのものの終わりを告げるだろう」
「言わない!!」
怯えるマルクス。
さらに注文をつける俺。
「加えて俺の寮の人間にも適用される」
マルクスは言葉を出せずに頷く。
その恐怖に満ちたマルクスを目にして、銃を下げた。
そして、その場を立ち去る。
冷徹な表情を保ちながら見送った。
これが俺の本当の顔であり、そうではない。
二面性を持っているといったほうが正しいか。
すると、立ち去った先に黒髪の少女がいた。
一点を見つめる少女。
マシュだ。
俺は一瞬焦る。
先程の事を見られてしまったのかと。しかしこの女はいつも俺の周りにいるな、だから一日中気が抜けない。
ここは何とか乗り切ろう。
顔を歪ませ、出来るだけおちゃらけた表情を作る。
「おお! マシュじゃないか? いつも綺麗だな」
「……」
「おい?」
「……」
ずっと無言を貫き、暗い顔のマシュ。
なんだ無視かよ。
「じゃ行くからな……暗くならない内に寮に戻れよ」
「待ちなさいよ」
「何だ?」
「狙われていたのね……私のせいで……リオラさんが怪我をした」
マシュはそれなりに責任を感じているようだった。
いつになく暗く、心が酷く枯れているようであった。
普段の上からの高圧的な、冷たい印象はない。
「さあな」
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