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1章魔戦操縦士学院
18話クラス代表
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Fクラスの中でカバーニができる奴と言われているくらいだから、いかにFクラスがレベルが低いかが分かる。
ロンが話を続ける。
「クラスの誰がいいでしょうかな?」
リオラとマシュは俺に視線を向け、リオラは俺の手を取り、両手で握り締める。
手の温もりが伝わってくる。
「アル君がいいと思うっ」
「いや、俺には無理だって」
だからそういう行事で代表とか嫌だわ。
とにかく人目に晒されるのが嫌でしょうがない。
マシュはお前の意志は聞いていないからやれよみたいな態度。
「確定よ」
この女……。
だが、まだ俺がクラスの代表に決まった訳ではない。
次の時間のクラスによる話し合い、他薦、立候補で決まるのだ。
「ふふん残念だったなマシュ、俺はクラスで目立つ奴ではないし、超ー影が薄い存在だ。誰も俺が代表になることは納得はしないぞ」
リオラはさらに俺の手をぎゅっと握り締める。
「私が何とか説得させるよっ」
おかしいぞ。
この予期していない展開なんだ。
なぜだか俺のリオラがマシュ側に回っているぞ。
さらに畳かけるリオラ。
「私今からFクラスのみんなにアル君を推薦するように言ってくるよ」
面倒くさい展開だ。
頼むから。絶対、クラスの代表は嫌だ。嫌だ。
平穏無事に学院生活を送りたい。
「止めろ!!」
「遠慮しないでっ」
遠慮してないぞ。
胸に飛び込んでくるリオラを即座に払い退ける。
「騙されんぞ! リオラ! 色仕掛けなんかするな」
「してないよっ!!」
首を傾げるリオラ。
するとマシュが目を剥いて、説得する。
「あなたにとってみんなから注目を浴びる絶好の機会よ! やれ!!」
やれ! とか命令すんな。
浴びたくないんだよ。
この女は俺に対して攻撃的だ。
危険だ。毒物と同じだ。
そこに優しいアイリスが俺を助ける。
「アル君を嫌々クラス代表にするのは良くないです」
そうです。
あまりの優しさに心を打たれ、アイリスを抱きしめようとする。
「アイリス!!」
アイリスに寸前で避けられ、俺は壁に追突。
アイリスは首を傾げる。
「え? アル君大丈夫ですか?」
「いひやぁい」
こんな感じで昼休みを過ごしたのだ。
*
午後。
本来なら魔戦闘技場《コロシアム》や鍛錬場で魔戦実技だったが。
春の魔戦実技大会に向けての話し合いが教室で行われていた。
「お前がやれよ」
「俺か? 無理無理」
とか
「私どうしよっかな」
「魔戦操縦士を目指すならやるべきよ」
みたいな会話が生徒間でなされる。
このクラスには委員長やリーダー的な人はいない、他のクラスではしっかり決められているのに。
なぜかというと「毎年毎年Fクラスは『春の祭典』魔術実技大会で全員が退学になってるから、お前らにリーダーはいらない~よ」とタイターに吐き捨てられるFクラス。
Fクラスの生徒は沈黙した。
この頃の時期になるとFクラスの生徒は外野から色々と言われ、更に味方であるはず担任にそう吐き捨てられては生徒のメンタルは崩壊し、呆然と沈黙するしかないだろう。
この担任はテキトーで他人の気持ちを考えない性格だということを改めて感じさせられた。
仕方なしにこの場を取り仕切るタイター。
「代表になりたい奴は手を上げろ! 推薦も歓迎する」
「ワイや!」
勢い良く手を上げるのは茶髪の短髪、頭頂部の犬耳がツンツンのカバーニだ。
Fクラスの生徒がどよめく。
「カバーニならやれるかもしれないな」
「ああ、そうに決まってる。白騎士六体をいとも簡単に倒したんだからな」
「すげぇな」
「入学当初からあいつはやるなと思っていた」
などと会話が聞こえる。
カバーニは白騎士暴走事件以降をその事件の窮地を救った人物として一学年中で噂になっている。
Aクラスの奴らと張り合える人物として、どうやらカバーニ本人も羨望や褒められるのに気を良くしたのか、こうして魔戦実技大会の代表に推薦され、当確は確実。
白騎士を止めたのは俺だけれど、目立つの嫌いだからこういう結果になって良かった。
続々と立候補、推薦が上がる。
マシュも推薦されて代表に決まった。見てる奴は見てるんだな。
入学式初日小テストで見せた質の高い魔力を鑑みてのことだろう。
確かにレベルは高く、代表に推薦されるのは当然だ。
マシュに声を掛ける。
「代表になって良かったな」
ロンが話を続ける。
「クラスの誰がいいでしょうかな?」
リオラとマシュは俺に視線を向け、リオラは俺の手を取り、両手で握り締める。
手の温もりが伝わってくる。
「アル君がいいと思うっ」
「いや、俺には無理だって」
だからそういう行事で代表とか嫌だわ。
とにかく人目に晒されるのが嫌でしょうがない。
マシュはお前の意志は聞いていないからやれよみたいな態度。
「確定よ」
この女……。
だが、まだ俺がクラスの代表に決まった訳ではない。
次の時間のクラスによる話し合い、他薦、立候補で決まるのだ。
「ふふん残念だったなマシュ、俺はクラスで目立つ奴ではないし、超ー影が薄い存在だ。誰も俺が代表になることは納得はしないぞ」
リオラはさらに俺の手をぎゅっと握り締める。
「私が何とか説得させるよっ」
おかしいぞ。
この予期していない展開なんだ。
なぜだか俺のリオラがマシュ側に回っているぞ。
さらに畳かけるリオラ。
「私今からFクラスのみんなにアル君を推薦するように言ってくるよ」
面倒くさい展開だ。
頼むから。絶対、クラスの代表は嫌だ。嫌だ。
平穏無事に学院生活を送りたい。
「止めろ!!」
「遠慮しないでっ」
遠慮してないぞ。
胸に飛び込んでくるリオラを即座に払い退ける。
「騙されんぞ! リオラ! 色仕掛けなんかするな」
「してないよっ!!」
首を傾げるリオラ。
するとマシュが目を剥いて、説得する。
「あなたにとってみんなから注目を浴びる絶好の機会よ! やれ!!」
やれ! とか命令すんな。
浴びたくないんだよ。
この女は俺に対して攻撃的だ。
危険だ。毒物と同じだ。
そこに優しいアイリスが俺を助ける。
「アル君を嫌々クラス代表にするのは良くないです」
そうです。
あまりの優しさに心を打たれ、アイリスを抱きしめようとする。
「アイリス!!」
アイリスに寸前で避けられ、俺は壁に追突。
アイリスは首を傾げる。
「え? アル君大丈夫ですか?」
「いひやぁい」
こんな感じで昼休みを過ごしたのだ。
*
午後。
本来なら魔戦闘技場《コロシアム》や鍛錬場で魔戦実技だったが。
春の魔戦実技大会に向けての話し合いが教室で行われていた。
「お前がやれよ」
「俺か? 無理無理」
とか
「私どうしよっかな」
「魔戦操縦士を目指すならやるべきよ」
みたいな会話が生徒間でなされる。
このクラスには委員長やリーダー的な人はいない、他のクラスではしっかり決められているのに。
なぜかというと「毎年毎年Fクラスは『春の祭典』魔術実技大会で全員が退学になってるから、お前らにリーダーはいらない~よ」とタイターに吐き捨てられるFクラス。
Fクラスの生徒は沈黙した。
この頃の時期になるとFクラスの生徒は外野から色々と言われ、更に味方であるはず担任にそう吐き捨てられては生徒のメンタルは崩壊し、呆然と沈黙するしかないだろう。
この担任はテキトーで他人の気持ちを考えない性格だということを改めて感じさせられた。
仕方なしにこの場を取り仕切るタイター。
「代表になりたい奴は手を上げろ! 推薦も歓迎する」
「ワイや!」
勢い良く手を上げるのは茶髪の短髪、頭頂部の犬耳がツンツンのカバーニだ。
Fクラスの生徒がどよめく。
「カバーニならやれるかもしれないな」
「ああ、そうに決まってる。白騎士六体をいとも簡単に倒したんだからな」
「すげぇな」
「入学当初からあいつはやるなと思っていた」
などと会話が聞こえる。
カバーニは白騎士暴走事件以降をその事件の窮地を救った人物として一学年中で噂になっている。
Aクラスの奴らと張り合える人物として、どうやらカバーニ本人も羨望や褒められるのに気を良くしたのか、こうして魔戦実技大会の代表に推薦され、当確は確実。
白騎士を止めたのは俺だけれど、目立つの嫌いだからこういう結果になって良かった。
続々と立候補、推薦が上がる。
マシュも推薦されて代表に決まった。見てる奴は見てるんだな。
入学式初日小テストで見せた質の高い魔力を鑑みてのことだろう。
確かにレベルは高く、代表に推薦されるのは当然だ。
マシュに声を掛ける。
「代表になって良かったな」
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