時空魔術操縦士の冒険記

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2章ダンジョンへ向かおう

14話能力確認

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 俺は潔く【MC】を差し出す。
 名    トーマス・アル
 種族   ヒューマン
 魔戦   国家機密情報
 クラス  国家機密情報
 スキル  土蜘蛛《ツチグモ》
      地割れ
      土揺れ
      満月《マンゲツ》
      雷神《ライジン》
      絶対零度《アイスノン》
      以降国家機密情報
 武器   黒龍《ゲイボルグ》、量産型直剣
 防具   黒衣一式《カオスアーマー》
 使い魔 なし  
 レベル        50
   魔力   国家機密情報
 攻撃  同上
 命中率 同上
 体力  同上
 耐魔  同上
 耐攻  同上
 回復力 同上
 敏捷  同上
  運  同上
 皆は目を見開き、驚愕する。
 マシュは、「ねぇ……ほとんど国家機密情報じゃない!!」


「こんなにスキルあるのにレベル50っておかしいですよ……レベル999まであるんですから」

「そうだよっ!!」

「じゃ俺がレベル50だし一応皆40階層から100階層までは行けるな」

 すると猫顔のお姉さんが用紙を差し出しながら、丁寧に勧誘する。

「幻神鳳凰《ホウオウ》を捕獲をするクエストがあるのですが……やってみませんか?」

「やろやないか」

 カバーニは受付のカウンターに肘を付け、猫顔のお姉さんに顔を近づける。
 いつになったらその不躾な態度が治るのやら。
 はっとした表情をする猫顔のお姉さん。

「幻神鳳凰《ホウオウ》の出現率は1%。捕獲する? ましてや見つからないんじゃ」

 猫顔のお姉さんは膨らんだ頬に人差し指を当て、困った表情をする。

「そうなんですよね……だから誰もクエストを受けないのですよ」

「……」 

 カバーニは無言で険しい表情をする俺を後ろへ追いやり、強引に言った。

「いや、やる……なんだその幻の異世界神《イセカイジン》……面白そうや」

 マシュは冷酷な両眼で、腕組み、声を荒げる。

「面白そうだからという安直な理由でクエストを決めないでよ! 命を失うかもしれない程危険なクエストよ」

「……どのクエストも危険やで」

 カバーニはポケットから乾燥した肉を噛み千切りながら言った。

「どうする?」

「別にやってもいいよっ!」

「私はアル君にお任せします」

「討伐クエスト程大変って訳じゃないし、やろうか」

「ありがとうございます」

「報酬は1000万ゴールドとなります」

「捕獲クエストにしては破格の値段だな」

「40階層の1番Bルートから45階層のサファイアの海を通過し、50階層大湿地帯へ向かって頂きます」

「案外遠いな」

「45階層には宿泊施設があるので一泊するといいでしょう……そうだ……ここで採集クエストがあったので次いでに入れてきますね」

「そうですか……お願いします」

 そして、何とかクエストの依頼内容の手続きは終わった。

「さて、まず俺武器屋に行きたいからさ……午後二時になったらここに集合な」

「そうね……せっかくヘルニアに来たのだからね」

「ワイも武器が欲しいわ」

「私! 水着が欲しいっ」

「私も服が欲しいです!」

 俺は一人古びた建物の武器店《ショップ》に来ていた。
 曲刀、直剣、大剣、刃、ナイフ、双剣、槍、棍棒、銃と様々な種類の剣を扱っている。
 もちろんこれらの剣は【MC】の具現化能力によってサイズの拡大、縮小が可能となる。
 奥の受付にいる丸眼鏡を掛けた髪の毛のない老人に話し掛ける。
 装いは質素な服の上に紺色のエプロンを羽織っている。

「すいません……ゲイボルグ・アルババ製の大剣を受け取りに来たんですが」

「名は?」

「トーマス・アルです」

「おっ、君か」

 驚いた顔をした老人。
 そして奥の方に急いで老人は行き、豪奢な大剣を両手に抱えながらやってきた。

『黒龍王剣《アルババ》』
 豪奢な大きな剣を刃の真ん中の筋には龍王の模様が掘ってある。
 柄には黒い龍の鱗が施されている。
 伝説黒龍王《アルババ》を素材として作られた最強の剣。
 俺は手に取り、握り締め、剣を確認してから、頷く。

「ありがとうございます」

「お代は既に受け取っているからいいよ」

「そうですか」

「わしはこんな伝説級の素晴らしい大剣初めて見たよ……大事にしなよ」

「はい」

「あの幻神鳳凰《ホウオウ》を見たことありますか?」 

「そうじゃな昔この国で大災害《カタストロフ》が起きた時に民は悲鳴の嵐じゃった……死人もぎょうさん出たな……そんな折に綺麗な鳥が空から現れたんじゃ……眩い金の光を輝かせてな……そして空を何度か飛行した後消えて行った……それから不思議な事が起こったのじゃ……その場で死んでいた者が急に生き返ったのじゃ……ワシらは目を丸くしたのじゃ……それは幻神鳳凰《ホウオウ》が救ってくれたと思っておる」 

「異世界神《イセカイジン》は人類の敵、人に害を及ぼす存在なのに……不思議ですね」

「そうじゃのぉ……ワシらの勘違いかもしれんしな」

「では……俺行きます」




         
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