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2章ダンジョンへ向かおう
16話海閑話1
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「何で俺がショップの賠償代払わなくちゃいけないんだよ」
「アルが食事奢る予定だったが……これでチャラや」
「何がチャラだよ……とんでもねぇー額だっだぞ」
「すまねぇーや」
「もうおとなしくしとけ」
「分かっとるわ」
俺はカバーニに怒鳴りながら、サファイアの海へ向かっていた。
40階層のヘルニア都市から41~44階層の草原を歩いている所。
天候は平温と時折暖かい風が吹き、心地良い。
草がサササササっと揺れる音が耳元で聞こえてくる。
歩いている途中でアイリスが何かを見つけたのか、指を指す。
暴牛《バッファロー》の群れ。
レベル80。
曲がった角を生やした黒い牛が横を駆けてていく。
金双眸はとても恐ろしく、目に入ったら食い殺されるであろう。
左側には山脈や森林が連なり、豊富な食事を求めてそこに住居を移す。
その暴牛にカバーニが興味を示したのか、ブラウン瞳を小さな子供のように輝やかせる。
「ワイの大好きなもんや!! 食ったら旨いで!! よし狩ろうか」
「ちょっと待て!」
「なんや」
「食糧なら俺の携帯食料がある……それを食え」
「あの暴牛を食いたいんや! 分かるやろ?」
「今日中にはサファイアの海には到着しないといけないんだぞ」
「お前らには迷惑かけへんから……そこらへんで待っててくれや」
「嘘をつけ。迷惑掛けっぱなしだろ」
そして、小さな子供のようにカバーニは暴牛の群れへと走って行った。
また、自分勝手な行動取りやがって。
冒険ってこういうものだけど、もう少し俺らの事も考えろ。
マシュは「行きましょう」と腕を組ながら冷たい態度。
カバーニの後ろ姿を見ながら、俺は困惑する。
このままカバーニを追いかけるべきか、見放すべきか迷っていた。
「いや…でも」
「あの人は置いてくわ……仕方ないわ」
リオラとアイリスも頬を膨らませ、冷たい態度で頷く。
「本当にそうだね」
「我慢の限界です!」
「はぁ」
仕方ない。
カバーニが後から追いかけてくると願う。
そして、前へと進んで行った。
そして、45階層のサファイアの海に無事に到着した。
白い砂辺にザーザーザーザーと波が打ち寄せる。
左側には永遠に続く群青の海、ギラギラと輝く太陽。
右側には山林が生い茂り、白い鳥が水平の列を成して飛んでいる。
【白梟《ハウルク》】
フクロウのような白い鳥。
レベル50。
目は大きく、大きな羽を羽ばたかせ、相手を威嚇する。
夜になると目を充血させ凶暴化するので注意。
それにしても、人気はないし、宿泊施設もない。
マシュは【MC】を開き、「確か採集クエストは……魚二匹の捕獲よ」
「楽そうだな……宿泊施設はどこだ?」
「何も書いてないわ」
突然、リオラが服を脱ぎ捨て、水着姿になる。
魅惑的な肢体が露わになる。
ミルク色の肌と膨らんだ上と下に目が注がれる。
「私!! 泳ごうっと!!」
お尻と胸をたぷんたぷんと揺らせながら、海の方へ行くリオラ。
あっ。
勢い良い余って砂辺で転けてるし。
あー身体中砂だらけだ。
全く勝手な奴だな。
海辺を見つめているアイリスに俺は優しく声を掛ける。
「アイリスも泳いできていいぞ? クエストは俺がやっとくから」
「いえいえ! そんな……アル君一人に押し付けるなんて」
「気にすんなよ」
マシュも突然服を脱ぎ捨て、ウェットスーツの白い姿を露わにする。
後ろ髪をひとつに縛り、尖ったエルフの耳元を出す。
意気込みの良い表情をし、右手にはモリの武器を具現化する。
「みんなで魚を狩猟に行くのよ……」
「そうだな……夕飯は旨い魚を食べたいな」
「そうですね……みんな魚を取りましょう」
そして、魚の狩猟が始まった。
「バシャン!!!!!!」
海の中へ俺はモリを片手に潜り込んだ。
水を掻いて底まで泳いでいく。
追いかけて来るのはウエットスーツ姿のマシュ。
どうやら俺の泳ぐスピードが早いらしく、エルフの少女はボコボコと口から泡を出し、頻りに何か言っている。
更に深い底まで泳ぎ、どんどん深くなり、暗い暗い世界へ入っていく。
ふと見上げると光が海の中まで潜り込んでいるのか分かる。
海と光が美しい風景を彩り、神秘的な光景だ。
海と光が合わさり、協力して創り上げた。
「アルが食事奢る予定だったが……これでチャラや」
「何がチャラだよ……とんでもねぇー額だっだぞ」
「すまねぇーや」
「もうおとなしくしとけ」
「分かっとるわ」
俺はカバーニに怒鳴りながら、サファイアの海へ向かっていた。
40階層のヘルニア都市から41~44階層の草原を歩いている所。
天候は平温と時折暖かい風が吹き、心地良い。
草がサササササっと揺れる音が耳元で聞こえてくる。
歩いている途中でアイリスが何かを見つけたのか、指を指す。
暴牛《バッファロー》の群れ。
レベル80。
曲がった角を生やした黒い牛が横を駆けてていく。
金双眸はとても恐ろしく、目に入ったら食い殺されるであろう。
左側には山脈や森林が連なり、豊富な食事を求めてそこに住居を移す。
その暴牛にカバーニが興味を示したのか、ブラウン瞳を小さな子供のように輝やかせる。
「ワイの大好きなもんや!! 食ったら旨いで!! よし狩ろうか」
「ちょっと待て!」
「なんや」
「食糧なら俺の携帯食料がある……それを食え」
「あの暴牛を食いたいんや! 分かるやろ?」
「今日中にはサファイアの海には到着しないといけないんだぞ」
「お前らには迷惑かけへんから……そこらへんで待っててくれや」
「嘘をつけ。迷惑掛けっぱなしだろ」
そして、小さな子供のようにカバーニは暴牛の群れへと走って行った。
また、自分勝手な行動取りやがって。
冒険ってこういうものだけど、もう少し俺らの事も考えろ。
マシュは「行きましょう」と腕を組ながら冷たい態度。
カバーニの後ろ姿を見ながら、俺は困惑する。
このままカバーニを追いかけるべきか、見放すべきか迷っていた。
「いや…でも」
「あの人は置いてくわ……仕方ないわ」
リオラとアイリスも頬を膨らませ、冷たい態度で頷く。
「本当にそうだね」
「我慢の限界です!」
「はぁ」
仕方ない。
カバーニが後から追いかけてくると願う。
そして、前へと進んで行った。
そして、45階層のサファイアの海に無事に到着した。
白い砂辺にザーザーザーザーと波が打ち寄せる。
左側には永遠に続く群青の海、ギラギラと輝く太陽。
右側には山林が生い茂り、白い鳥が水平の列を成して飛んでいる。
【白梟《ハウルク》】
フクロウのような白い鳥。
レベル50。
目は大きく、大きな羽を羽ばたかせ、相手を威嚇する。
夜になると目を充血させ凶暴化するので注意。
それにしても、人気はないし、宿泊施設もない。
マシュは【MC】を開き、「確か採集クエストは……魚二匹の捕獲よ」
「楽そうだな……宿泊施設はどこだ?」
「何も書いてないわ」
突然、リオラが服を脱ぎ捨て、水着姿になる。
魅惑的な肢体が露わになる。
ミルク色の肌と膨らんだ上と下に目が注がれる。
「私!! 泳ごうっと!!」
お尻と胸をたぷんたぷんと揺らせながら、海の方へ行くリオラ。
あっ。
勢い良い余って砂辺で転けてるし。
あー身体中砂だらけだ。
全く勝手な奴だな。
海辺を見つめているアイリスに俺は優しく声を掛ける。
「アイリスも泳いできていいぞ? クエストは俺がやっとくから」
「いえいえ! そんな……アル君一人に押し付けるなんて」
「気にすんなよ」
マシュも突然服を脱ぎ捨て、ウェットスーツの白い姿を露わにする。
後ろ髪をひとつに縛り、尖ったエルフの耳元を出す。
意気込みの良い表情をし、右手にはモリの武器を具現化する。
「みんなで魚を狩猟に行くのよ……」
「そうだな……夕飯は旨い魚を食べたいな」
「そうですね……みんな魚を取りましょう」
そして、魚の狩猟が始まった。
「バシャン!!!!!!」
海の中へ俺はモリを片手に潜り込んだ。
水を掻いて底まで泳いでいく。
追いかけて来るのはウエットスーツ姿のマシュ。
どうやら俺の泳ぐスピードが早いらしく、エルフの少女はボコボコと口から泡を出し、頻りに何か言っている。
更に深い底まで泳ぎ、どんどん深くなり、暗い暗い世界へ入っていく。
ふと見上げると光が海の中まで潜り込んでいるのか分かる。
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海と光が合わさり、協力して創り上げた。
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